琵琶湖とCLUB HARIEが滋賀県民の誇り!【日本の47都道府県 発掘シリーズ:滋賀(Shiga)編】

  • June 29, 2023
  • Apr 3, 2023
  • Asami Koga

滋賀県高島市マキノ町 メタセコイア並木

©びわ湖大津観光協会

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。

今回取り上げるのは、関西地方の滋賀県。日本最大の淡水湖・琵琶湖や彦根城、天台宗総本山の比叡山延暦寺などがある滋賀について一緒に学んでいきましょう!

定番ドライブコースや捨て台詞にも!琵琶湖は滋賀県民の心のふるさと

滋賀県 琵琶湖

©びわ湖大津観光協会

日本最大の湖・琵琶湖を有する滋賀県。琵琶湖の面積は約670km2。琵琶湖岸の延長は約235kmで、その大きさはなんと県面積のおよそ6分の1にもあたります!大きさもさることながら、実は琵琶湖の水は、滋賀県をはじめ、瀬田川・淀川を通じて京都府、大阪府、兵庫県など、近畿地方の水道用水、工業用水、農業用水にも使用される貴重な水資源です。

滋賀を代表するスポットのうえに、県民の生活と切っても切れない関係の琵琶湖。ここではそんな琵琶湖あるあるを紹介!

1.滋賀県民は琵琶湖のことを「うみ」と呼ぶ!近江牛つきの琵琶湖体験プログラムも基礎教育の一環!

実は、滋賀県民には琵琶湖のことを「うみ」と呼ぶ人が多く、夏になると、「うみ(琵琶湖)でも行く?」「いいね!」と、会話の中で普通に使うそう。この理由には諸説ありますが、有力なものの1つは、琵琶湖がかつて「おうみ」と呼ばれていたから。もともと、琵琶湖は日本の古書で「淡海乃海(あふみのうみ)」、「淡海(あはうみ)」や「近淡海(ちかあはうみ)」などと表記されていて、その読み方「あはうみ」が「あふみ」へ変化し、やがて「おうみ」と呼ばれるようになったそうです。淡海とは湖のこと。

もう一つは、滋賀県民全員が、小学校5年生になると体験する湖上宿泊体験プログラム「うみのこ」です。これは「うみのこ」と言う名前の学習船で1泊2日の宿泊体験をするというもの。

滋賀県 近江牛

©びわ湖大津観光協会

2校以上が合同で参加し、違う学校の子どもたちとが入り混じって勉強したり訓練を受けたりするため、近江牛のステーキなども食べられみんな自然と仲良くなり、うみのこを通してつながった他校の友達と、中学や高校に進学してから再会することもあるそうです。ちなみに、食事には近江牛のステーキも出るらしい!この「うみのこ」に県民全員なじみがあるため、自然と琵琶湖を「うみ」と言ってしまうのでは?とも言われていますが、果たして実際はどうなんでしょうか?

2.滋賀では、琵琶湖を一周してはじめて一人前!?

滋賀県 琵琶湖

滋賀では「琵琶湖1周」のことを「ビワイチ」と呼びます。かつてビワイチ(琵琶湖一周)は、「自動車の運転免許とりたての初心者がする琵琶湖をドライブすること」でしたが、最近は、ロードバイクで琵琶湖を1周する観光客が増加し、「ビワイチ=サイクリング」がトレンドに!休日や行楽シーズンになると、数百人もサイクリストが湖岸を走行し、各所にサイクルステーションも増えています。

また、極めつけは、11月3日が「ビワイチの日」に制定されたこと。これは、自転車での琵琶湖一周に親しんでもらうため、「いいサイクリング」にちなんで滋賀県が定めた日で、さらに11月3~9日の1週間はスタンプラリーや各種イベントも開催されるそう。まさに、琵琶湖は、滋賀県民にとって、「生涯に一度は1周する場所」なのです。

3.滋賀県民の決め台詞「琵琶湖の水を止めるぞ!」は実際は不可能!?

琵琶湖疎水

©びわ湖大津観光協会

前述のとおり、琵琶湖の水は、滋賀以外に京都、大阪、兵庫などの生活用水などにも使われています。そのため、琵琶湖の下流に位置する京都府民などと言い争った際に、滋賀県民の反撃の決め台詞として「琵琶湖の水を止めるぞ!」というフレーズがあります。

しかし、実は琵琶湖疎水を管理しているのはなんと京都市上下水道局で、さらに、120年前、京都市は実際に琵琶湖の水を止めたことがあるのです。こうなってくると、滋賀県民の立場がなくなってしまいそうですね。。。滋賀県民「琵琶湖の水止めるぞ!」からの京都府民による「水を止める権利はウチにあるんどす」に、滋賀県民がどう対抗するのか、見ものですね。

滋賀県民の手土産の定番はCLUB HARIE(クラブハリエ)のバームクーヘン

バームクーヘン

※画像はイメージです

ふわふわ生地で、口に入れるとしっとりとした優しい味わいが人気のCLUB HARIE(クラブハリエ)のバームクーヘン。現在では、「行列を生むバームクーヘン」として日本の空港やデパ地下などにも出店していますが、実は滋賀県の老舗洋菓子店が発祥なんです。

明治創業の老舗和菓子店「たねや」が、1951年から洋菓子製造をスタートし、1973年からバームクーヘンの製造をスタート。職人が焼き上げるバームクーヘンが人気となり、今や日本を代表するバームクーヘンブランドとなりました。そのため、滋賀県民にとっては、CLUB HARIE(クラブハリエ)のバームクーヘンは琵琶湖と並んで「滋賀の誇り」。手土産でもバームクーヘンが定番だそうです。

ちなみに、CLUB HARIE 八日市の杜では、店舗限定のショコラバームが味わえるそう。木々に囲まれた隠れ家的な雰囲気と、限定バームが大人気で、開店前から行列ができる観光スポットになっているとか。

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