日本歴史の年表をわかりやすく解説。明治維新はいつ?

日本の歴史は、豊かな文化と激動の変化に彩られています。古代の平安時代の朝廷文化から、戦乱の続いた戦国時代、そして江戸時代の平和と繁栄へ、それぞれの時代が現在の日本の姿を形作っています。本記事では、日本歴史の年表をわかりやすく紹介します。時を超えた旅に出かけ、日本の過去と現在をつなぐ物語に触れてみませんか? 

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日本時代一覧

西暦時代名時代区分
約10万年前 ~ 約1万年前 旧石器時代原始時代 
約1万年前 ~ 紀元前4世紀前 縄文時代 原始時代 
紀元前3世紀 ~ 紀元後3世紀 弥生時代 原始時代 
3世紀後半 ~ 6世紀 古墳時代 古代
6世紀~710年 飛鳥時代 古代
710年~794年 奈良時代 古代
794年~1185年 平安時代 古代
1192年~1333年 鎌倉時代 中世 
1336年~1573年 室町時代
南北朝時代(1336年~1392年) 
戦国時代(1467年~1573年) 
中世 
1573年~1603年 安土桃山時代 中世 
1603年~1868年 江戸時代 近世 
1868年~1912年 明治時代 近代・現代 
1912年~1926年 大正時代 近代・現代 
1926年~1989年 昭和時代 近代・現代 
1989年~2019年 平成時代 近代・現代 
2019年~現在令和時代 近代・現代 

原始時代

旧石器時代(約10万年前~約1万年前)

日本の歴史は、人類が初めてこの地に足を踏み入れた旧石器時代から始まります。約数万年前、人々が大陸から渡来し、日本列島にやってきました。旧石器時代は、人類が初めて道具を作り出し、使用し始めた時代です。石を打ち砕いて作った「打製石器」が用いられ、狩猟や採集を行いながら生活していました。

縄文時代(約1万年前~紀元前4世紀前) 

縄文時代 日本歴史時代

縄文時代は、日本列島で最初の時代区分であり、その名称は当時使用されていた「縄文土器」に由来します。この時代には、土器を用いた食料保存や、表面を磨いた「磨製石器」を活用した狩猟が行われました。また、定住生活が進む中で「竪穴式住居」が建設されるようになりました。

弥生時代(紀元前3世紀~紀元後3世紀) 

弥生時代 日本歴史時代
吉野ヶ里歴史公園内の旧里遺跡 

弥生時代では、稲作の広まりによる農耕社会の形成にされました。大陸から伝わった稲作技術が日本列島全域に広がり、水田を利用した米の栽培が主流となりました。また、金属器や弥生土器の使用が普及し、生活や生産の効率が向上しました。 

日本古代

古墳時代(3世紀後半~6世紀)

この時代は日本各地で古墳が作られることにより古墳時代と呼ばれています。生活様式は弥生時代と大きな変化はありませんが、5世紀ごろに朝鮮半島との交流が活発になり、色々なモノや技術が日本列島にもたらされました。その中で「竃」(かまど)や蒸し器である「甑」(こしき)が普及することで、餅米を使った蒸し料理が一般的になりました。

飛鳥時代 (6世紀~710年)

飛鳥時代という名称は、現在の奈良県高市郡明日香村周辺に宮や都が置かれていたことに由来します。中国や朝鮮半島から仏教が日本に伝われはじめた時代であり、推古天皇(すいこてんのう)の治世を中心に大和(現在の奈良県)を拠点として華開きました。この時代は仏教が大きな役割を果たし、多くの大寺院が建立されました。仏教文化が本格的に興隆し、後の日本文化の基盤を築いた重要な時期です。

奈良時代 (710年~794年)

奈良時代は、平城京(現在の奈良県)への遷都から始まりました。この時代、朝廷は仏教の浸透を利用し、天皇を中心とした政権運営を強化しました。聖武天皇(しょうむてんのう)は、全国に国分寺・国分尼寺を建立する政策を進め、奈良の象徴であり、現在も世界的に有名な東大寺を建設しました。また、仏教や儒教の思想が広まり、それらを基盤とした詩や文化が大いに発展しました。東アジアから渡来した学者たちの知識を取り入れる一方で、日本最古の歴史書である『古事記』(こじき)や『日本書紀』(にほんしょき)が編纂されました。

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平安時代 (794年~1185年)

平安時代イラスト

平安時代は、794年に平安京(現在の京都府)に遷都から始まりました。この時代は、日本の政治や文化が大きく変化した時期です。

これまで天皇に権力が集中していた律令政治は、荘園の拡大により地方への権力分散が進みました。この結果、天皇から貴族、そして武士へ権力が移り変わっていく時代の流れが生まれました。

仏教文化はこの時代に最盛期を迎え、天台宗と真言宗が開宗されました。また、文化面では仮名文字が普及し、日本独自の文学が発展しました。この時代に生まれた『源氏物語』や『古今和歌集』は、日本文学の基盤となる重要な作品です。 

日本中世

鎌倉時代 (1192年~1333年) 

源頼朝(みなもとのよりとも) 

源頼朝(みなもとのよりとも)が鎌倉(現在の神奈川県)に幕府を開いたことにより、日本初の武家政権である鎌倉時代が始まりました。これまで京都の朝廷が担っていた国の統治が、初めて朝廷の外で行われ、こうして幕府という新たな統治機構が誕生したのです。

初代将軍の源頼朝が亡くなった後、北条氏が執権(しっけん:幕府の政務を統括する最高職)として政治を執りました。しかし、北条氏の支配が強まるにつれて、各地で不満が広がり、政権の安定が揺らぎ始めました。

「元寇」と呼ばれるモンゴル帝国の侵略を撃退した後も、幕府は御家人たちに報酬を与えませんでした。御家人たちは、幕府からの支援がなくなる一方で、北条氏の権力が増すのを目にし、不満が爆発していきました。そのため、各地では「悪党」と呼ばれる武士たちが反乱を起こし、鎌倉幕府に対して反発を強めました。そして、ついに後醍醐天皇(ごだいごてんのう)が中心となり、幕府を倒すための運動を始めました。 

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室町時代(南北朝時代、戦国時代) (1336年~1573年) 

日本武士 日本歴史時代
写真はイメージ

南北朝時代は、日本が南朝と北朝の2つの朝廷に分かれ、それぞれに天皇が立てられた混乱の時代でした。1392年、第3代室町幕府将軍・足利義満(あしかがよしみつ)が南北朝を統一し、この時代は終わりを迎えました。

しかし、室町時代に入っても権力を巡る争いは続き、さらに飢饉などの天災も多発しました。その結果、この時代の大きな転換点となる「応仁の乱」(おうにんのらん)が発生し、日本は戦乱の時代へと突入していきました。

将軍の権力は弱まり、天皇や貴族も武士に領地を奪われるなど、「下克上」が広がりました。権力を持った守護大名は戦国大名として、城下町を築いたり、分国法を定めたり、産業を活発化させたりして、自分の領国を支配するようになりました。応仁の乱をきっかけに始まった不安定な時代を「戦国時代」と呼びます。

安土・桃山時代 (1573年~1603年) 

豊臣秀吉(とよとみひでよし) イラスト
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 

安土・桃山時代は、戦国時代の終わりから江戸時代の始まりまでの過渡期です。下克上で権力を握った戦国大名の中でも、織田信長(おだのぶなが)が台頭し、天下統一を目指しましたが、本能寺の変で命を落としました。その後、豊臣秀吉(とよとみひでよし)が全国統一を成し遂げました。

安土・桃山時代では建築技術は向上し、戦国大名たちが築いた「城郭建築」は、石垣や堀、櫓(やぐら)、曲輪(くるわ)、天守閣などによって構成され、技術革新を牽引しました。

日本近世

江戸時代 (1603年~1868年) 

江戸時代 日本歴史時代

江戸時代は、徳川家康(とくがわいえやす)が江戸幕府を開いた1603年から265年間続いた平和な時代です。家康は、幕府の権力を強化するために、参勤交代や武家諸法度などの制度を導入し、大名の経済力や支配力を制限しました。この時代、経済が活発になり、庶民が主役となる文化が栄えました。歌舞伎や文楽、芸者などの大衆娯楽が発展し、松尾芭蕉による俳句や浮世絵も生まれました。

江戸幕府は、キリスト教の広がりを防ぐために鎖国を実施しましたが、アメリカ合衆国の海軍軍人であるマシュー・ペリー来航により、開国を余儀なくされました。開国に対する不満や幕府の力の弱体化から、尊王攘夷運動が盛んになり、最終的に江戸幕府の将軍は政権を朝廷に返す「大政奉還」を行いました。 

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日本近代・現代

明治時代 (1868年~1912年) 

明治時代は、日本が江戸時代の封建制度から近代国家へと大きく変わった時代です。1868年(明治元年)に明治天皇を中心とした新政府が誕生しました。江戸の名前は「東京」に改められ、天皇は京都から東京に移りました。新政府は、西洋の制度や文化を積極的に取り入れながら、政治、経済、社会のあらゆる分野で改革を進めました。その中でも、藩制度を廃止して府県に置き換え、中央集権的な国家体制を確立する「廃藩置県」が大きな改革として行われました。

さらに、「文明開化」と呼ばれる動きの中で、西洋の学問や技術、思想が積極的に導入されました。鉄道や郵便制度の導入、学校の設立、服装や住まいの西洋化など、社会全体が近代化に向けて大きく変化しました。 

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大正時代 (1912年~1926年)

大正時代は、日本が明治時代の近代化を引き継ぎ、民主主義や文化の発展が進んだ時代です。第一次世界大戦後には、日本経済が飛躍的に発展し、都市化や大衆化が社会のさまざまな場面で反映されました。

文化面では、西洋の影響を受けた新しい風俗や流行が広まり、文学や芸術も大きく発展しました。映画や音楽、モダンなファッションが庶民に親しまれるようになり、大正時代は「大正ロマン」とも呼ばれる独特の魅力を持つ時代として記憶されています。

昭和時代 (1926年~1989年) 

高山昭和館 昭和時代 日本歴史時代
高山昭和館 Copyright: kkday

昭和時代は、日本が大きく変わった時代です。昭和の初めには戦争が続いていましたが、戦後、日本は急速に経済を発展させました。新しい工場が建てられ、たくさんの製品が作られるようになり、人々の生活は豊かになりました。テレビや家電製品が普及し、今の便利な生活に近づきました。昭和時代は、日本が戦争から立ち直り、現代の日本の基盤を作る大切な時代だったと言えます。

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平成時代 (1989年~2019年)

東京スカイツリー 富士山 東京都

平成時代の始まりには、バブル経済というお金が活発に動く時期が終わり、不景気が続きました。1990年代は経済が停滞し、「失われた10年」とも呼ばれましたが、この時期は日本のポップカルチャーが世界中で注目を集めました。ポケモン、ハローキティ、エヴァンゲリオンなどが人気を博しました。

2002年に日本でFIFAワールドカップが開催され、2012年に東京スカイツリー(R)が開業し、世界で最も高いタワー(開業当時)として注目されました。日本は技術と観光の分野で世界をリードする国となりました。

しかし、平成時代には大きな自然災害もありました。1995年の阪神・淡路大震災や、2011年の東日本大震災では、多くの地域が被害を受けましたが、世界中の人々が助け合いました。

2018年には天皇陛下が健康の問題を理由に退位を意向され、日本の歴史上初めて退位を認める法律が成立しました。

令和時代 (2019年~現在)

令和時代は、2019年に始まりました。この年、天皇陛下が退位され、皇太子が新しい天皇として即位しました。

2020年に予定されていた東京オリンピックが、新型コロナウイルスの影響で1年延期しましたが、2021年に無観客で開催され、世界中のアスリートが日本で活躍しました。

令和時代は、技術の進化や新しい挑戦が続く時代でもあります。5Gという新しい通信技術が登場したり、AI技術が注目されたりしています。日本は未来に向けて新しい時代を作り続けています。 

参考文献
・日本史・日本史年表(名古屋刀剣博物館)https://www.meihaku.jp/japanese-history/
・九州歴史資料館展示解説シート(九州歴史資料館)https://kyureki.jp/wp-content/uploads/2021/03/publish_commentary_kaisetu15.pdf
・絵で見る時代のながれ(全国子ども考古学教室)https://kids-kouko.com/2021_edemiru_jidai/
・歴史を知れば日本旅行がもっと楽しめる!「日本の歴史」をわかりやすく解説(GOOD LUCK TRIP)2023/10/8 https://www.gltjp.com/ja/article/item/20266/
・九州歴史資料館収蔵品オンデマンド(九州歴史資料館)https://kyureki.jp/wp-content/uploads/2021/03/ondemand_2-1.pdf
・明治時代ってどんな時代?(毎日新聞)2018/1/10 https://mainichi.jp/maisho/articles/20180110/kei/00s/00s/019000c
・都市化と国民生活の変化(世界の歴史まっぷ)2019/10/14 https://sekainorekisi.com/japanese_history/%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%8C%96%E3%81%A8%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96
・昭和時代(ジャパンナレッジ)https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=1933
・30年続いた「平成」とはどんな時代だったのか(日経ビジネス)2017/12/22 https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/122000032/122100051/ 

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