日本の5月といえば何?行事、食べ物、イベント、祝日など「5月の風物詩」一覧

新緑がまぶしく、気候も心地よい5月は、日本各地で季節の移ろいを感じる風物詩や行事が満載の月です。ゴールデンウィークを中心に祝日や祭りが続き、自然や伝統文化に触れる機会も増えます。今回は、5月ならではの風習や花、全国の代表的なお祭りをご紹介します。

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5月の祝日や記念日

メーデー(5月1日)

メーデーは、世界中の労働者のための日として知られています。日本では「労働祭」とも呼ばれ、労働条件の改善や権利の確保を訴える日です。その始まりは19世紀後半のアメリカ。8時間労働制を求める運動がきっかけとなり、1890年には世界各国で同時にメーデーが開催されました。日本で初めてメーデーが行われたのは1920年のこと。以降、戦時中の中断を経て、戦後には再び全国でデモや集会が開かれるようになりました。現代では、働く人々の連帯を示す日として、各地でイベントや集会が行われています。

憲法記念日(5月3日)

憲法記念日は、日本国憲法の施行を記念する祝日で、1947年(昭和22年)5月3日に制定されました。この日は、日本の戦後の平和と民主主義の出発点ともいえる重要な日です。日本国憲法は、主権在民・基本的人権の尊重・平和主義という3つの基本原則を柱とし、戦前の体制から大きく転換を遂げました。憲法記念日には、国のあり方や民主主義について改めて考える機会とされ、各地で講演会やシンポジウムが開かれることもあります。「ゴールデンウィーク」の一部としても親しまれていますが、国家の基盤に目を向ける大切な日です。

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みどりの日(5月4日)

みどりの日は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む日」として制定された国民の祝日です。元々は4月29日がみどりの日でしたが、昭和天皇の誕生日を記念する意味が強かったため、2007年から5月4日に移されました。昭和天皇が植物や自然を深く愛していたことが、この祝日の由来となっています。この日は、自然環境の保護について考えるイベントや、植物園・動物園の無料開放などが各地で行われ、家族連れにも人気の一日です。春の自然を満喫するにはぴったりの時期でもあります。

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こどもの日(5月5日)

こどもの日は、1948年(昭和23年)に制定された国民の祝日で、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」とされています。古くから日本では、5月5日は「端午の節句」として男の子の健やかな成長を祈る行事が行われてきました。こいのぼりを揚げたり、兜や武者人形を飾ったりするのは、その名残です。また、菖蒲湯に入る風習もあり、邪気を払うと信じられています。こどもの日は、家庭で祝うだけでなく、地域や学校でもさまざまなイベントが行われ、子どもたちの笑顔があふれる日です。

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八十八夜

八十八夜(はちじゅうはちや)は、立春から数えて88日目にあたる日で、毎年5月2日ごろになります。この日は農業において特別な意味を持ち、新茶の摘み取りが始まる時期としても有名です。昔から「八十八夜の別れ霜」と言われ、この時期を過ぎると霜が降りにくくなるため、作物の種まきや田植えに適した時期とされてきました。お茶の産地である静岡県は、新茶の収穫を祝う行事が行われます。自然とともに暮らす日本人の知恵が息づく、季節の節目のひとつです。

立夏

立夏(りっか)は、二十四節気のひとつで、暦の上ではこの日から夏が始まるとされます。毎年5月5日または6日ごろにあたり、春のやわらかな空気から、徐々に初夏の陽気へと移り変わる時期です。立夏には、新緑がまぶしく、草花がいっせいに咲き誇る様子が日本各地で見られます。また、農作業も本格的に始まるころで、田植えの準備が進められるなど、自然とともに暮らす日本の生活リズムにおいて大切な節目となっています。近年では、立夏をきっかけに衣替えや季節の行事を楽しむ人も多く、暮らしの中で季節を感じる大切な日です。

母の日

母の日は、5月の第2日曜日に祝われ、日頃の感謝の気持ちを母親に伝える日です。日本にこの習慣が広まったのは、戦後アメリカ文化の影響によるもので、1950年代にはすでに広く定着していました。起源はアメリカのアンナ・ジャービスという女性が、亡き母を偲び「母の日」を提唱したことにあります。日本でも、カーネーションを贈る風習が根付き、赤いカーネーションは健在の母へ、白は亡き母へ捧げる花として知られています。家庭ではプレゼントや手紙、手料理などを通じて母親に感謝を伝える機会となっており、心温まる日です。

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小満

小満(しょうまん)は、二十四節気のひとつで、5月20日ごろにあたります。「万物が次第に満ちていく頃」という意味があり、植物が青々と成長し、作物にも実がつき始めるなど、自然の恵みを感じる季節です。昔の日本では、麦の穂が育ち、人々の暮らしに安堵が広がる頃とされ、農業にとっては収穫への希望が見え始める大切な時期でした。また、動物たちも活動を本格化させる季節で、野山では新たな命が育ち始めます。小満は、自然の力強い生命力を実感できる節目として、日本の伝統的な暦に深く根付いています。

日本の「5月の風物詩」といえば何?

藤・藤棚

藤棚 栃木 あしかがフラワーパーク

藤の花は、日本の初夏を彩る代表的な花のひとつで、5月に見頃を迎えます。房のように垂れ下がる紫や白の花が美しく、藤棚に咲く姿はまるで花のカーテンのようです。藤は古くから和歌や絵画の題材にもなり、平安時代から人々に親しまれてきました。神社や庭園で鑑賞でき、春の終わりを感じる風物詩です。栃木県の「あしかがフラワーパーク」が特に有名です。

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ネモフィラ

国営ひたち海浜公園 ネモフィラ

ネモフィラは、5月に見頃を迎える青くて可愛らしい花で、その一面に広がる景色が「青いじゅうたん」とも表現されます。特に茨城県の国営ひたち海浜公園のネモフィラ畑は有名で、青空と花のコントラストが美しく、春の人気観光スポットとなっています。ネモフィラはもともと北アメリカ原産ですが、日本でも春から初夏にかけて広く親しまれるようになりました。

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こいのぼり

こいのぼりは、こどもの日(5月5日)に飾られる日本の伝統的な飾りです。滝を登る鯉の姿が立身出世の象徴とされ、男の子の健やかな成長を願って揚げられるようになりました。黒い真鯉は父、赤い緋鯉は母、青い鯉は子どもを表すことが一般的です。空を泳ぐ姿は、春の風景に彩りを添えてくれます。

柏餅

柏餅は、こどもの日に食べられる和菓子で、あんを包んだお餅を柏の葉で巻いたものです。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「家系が絶えない」縁起物とされています。江戸時代に広まったとされ、現在でも5月の家庭の味として親しまれています。香ばしい葉の香りも魅力のひとつです。

五月人形

五月人形は、端午の節句に飾られる人形で、子どもの健やかな成長と、強くたくましく育つことを願って飾られます。鎧兜や武者の姿をした人形が代表的で、こどもの日(5月5日)までに飾り、節句が終わったらなるべく早めにしまうのがよいとされています。長く飾りすぎると縁起が良くないという考えもあり、晴れた日に丁寧に片付けるのが習わしです。

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菖蒲湯

菖蒲湯は、端午の節句に行われる伝統的な風習で、菖蒲の葉や根を湯に入れて入浴する習慣です。菖蒲は強い香りを持ち、昔から邪気を払うと考えられてきました。また、葉の形が剣に似ていることから、魔除けや無病息災を祈る意味もあります。家庭や温泉施設で楽しむ5月ならではの風物詩です。

五月病

五月病とは、新年度の始まりである4月から少し経ち、5月の連休明けごろに気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったりする状態を指します。特に、新社会人や新入生に多く見られる現象で、環境の変化によるストレスや疲れが原因とされています。最近では若者だけでなく、大人にも見られる心のサインとして注目されています。

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5月に日本で行われる有名な祭りやイベント

博多どんたく(福岡

福岡 博多どんたく
(C) fukuoka prefecture tourism association

博多どんたくは、福岡市で毎年5月3日・4日に行われる日本最大級の市民祭りです。起源は約840年前の「博多松囃子(はかたまつばやし)」にさかのぼり、戦後に現在の形となりました。祭りでは、どんたく隊と呼ばれる市民グループが仮装し、しゃもじを鳴らしながら街を練り歩きます。観客動員数は200万人以上ともいわれ、活気に満ちたゴールデンウィークの風物詩です。

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葵祭(京都

葵祭(あおいまつり)は、京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で、毎年5月15日に開催されます。平安時代の装束をまとった行列が京都市内を優雅に練り歩く「路頭の儀」が有名で、日本三大祭のひとつに数えられます。祭りの名は、行列の人々や牛車、馬などに葵の葉を飾ることに由来しています。古都の伝統美を感じられる歴史ある祭りです。

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三社祭(東京

三社祭(さんじゃまつり)は、東京都台東区の浅草神社で毎年5月の第3金・土・日に行われる祭りで、下町情緒あふれる活気ある行事として知られています。最大の見どころは、約100基の神輿が浅草の街を練り歩く勇壮な光景です。浅草寺とのつながりも深く、観光客にも人気のある祭りです。例年150万人以上が訪れる、東京を代表する初夏の祭礼です。

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神田祭(東京

神田祭は、2年に一度、奇数年の5月中旬に行われる東京・神田明神の祭りです。例年は5月の中旬(本祭の場合、11日前後の週末)に盛大に開催されます。江戸時代には「天下祭」として将軍にまで祝賀され、日本三大祭・江戸三大祭のひとつに数えられています。神輿や山車が神田、日本橋、秋葉原などの街を巡行し、神田の守り神として地域の人々に親しまれています。

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青葉まつり(宮城

青葉まつり 宮城 仙台
写真提供:宮城県観光戦略課

青葉まつりは、宮城県仙台市で毎年5月第3土曜と日曜に行われる祭りで、仙台藩祖・伊達政宗公をたたえる歴史ある行事です。華やかな時代絵巻行列や、すずめ踊りと呼ばれる伝統舞踊が市内をにぎやかに彩ります。祭りは新緑の季節に行われ、名前の通り青葉の美しい景色とともに楽しめる初夏の風物詩です。地元の人々だけでなく観光客にも人気があります。

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