日本・中部&北陸地方の「昇龍道」とは?交通手段&観光スポット&お得な周遊パスまとめ

日本の中心部に位置する中部北陸地方には、「昇龍道(ドラゴンルート)」という観光周遊ルートがあります。立山黒部アルペンルート、富士山、白川郷など、世界的に有名な観光スポットが点在し、日本旅行の魅力が凝縮されているエリアです。

当記事では、昇龍道の基本情報から、抑えておきたい観光スポットや、周遊の際に使えるお得な交通パスまでをご紹介。これから中部北陸地方を訪れる人はぜひ最後まで読んでください!

※当記事に登場する情報はすべて2024年3月執筆時のものです。最新情報は事前に公式サイトなどをご確認ください
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地図から見る、日本・中部&北陸地方「昇龍道」の基本情報

日本・中部&北陸地方「昇龍道」の地図

「昇龍道」は、中部北陸地方にある愛知静岡岐阜富山石川福井滋賀長野三重の9県で構成されています。地図から見ると石川・能登半島と三重・伊勢志摩の形がそれぞれ龍の頭と尻尾に似ており、龍が空に昇る姿を想起させることから名付けられました。日本らしい温泉、史跡、食材など、多種多様な観光資源を楽しめることはもちろん、春は、秋は紅葉など、一年を通して四季の移ろいも満喫できます。

東京をはじめとする首都圏と、大阪京都を中心する関西圏の間に位置するため、2大都市圏からはJR新幹線高速バスなどで気軽にアクセスできます。

海外から「昇龍道」までの交通手段まとめ

愛知・中部国際空港セントレア
中部国際空港株式会社提供

昇龍道は広域にまたがるため、どの県を旅の起点にすれば良いか悩んでしまう人も多いはず。「海外出発」か「日本国内出発」によって、おすすめの玄関口が変わってくるので、旅を計画する際に最適なルートを確認しておきましょう。

昇龍道へは、愛知・中部国際空港セントレアを利用するのが便利

香港・香港国際空港からの場合

香港航空、キャセイパシフィック航空と香港エクスプレスの3社が基本毎日、愛知・中部国際空港セントレア(NGO)を結ぶ直行便を運航。中部北陸地方を巡る際には、旅の拠点として愛知を選ぶと便利です。(2024年3月現在)

台北・桃園国際空港からの場合

複数の航空会社が中部北陸地方の空港への国際線を就航しています。旅の計画に合わせて、愛知・中部国際空港セントレア(NGO)、富山・富山きときと空港(TOY)または石川・小松空港(KMQ)から目的地まで最寄りの空港が選べるので、比較的に自由度の高い旅程が組めます。


愛知
富山
石川
空港
中部国際空港セントレア(NGO)
富山きときと空港(TOY)
小松空港(KMQ)
定期便就航路線

Peach、

チャイナエアライン、

タイガーエア台湾 など、

航空会社によって運航便数が異なります

なし

※チャイナエアラインが現在チャーター便・臨時便のみ運航

エバー航空毎日1往復

タイガーエア台湾毎週2往復

また、高雄・高雄国際空港からはタイガーエア台湾とバティックエアー マレーシアとの2社が、中部国際空港セントレアと結ぶ路線も運航しています。(2024年3月現在)

バンコク・スワンナプーム国際空港からの場合

タイ国際航空が基本毎日、愛知・中部国際空港セントレア(NGO)と結ぶ直行便を運航しています。中部北陸地方を巡る際には、旅の拠点として愛知を選ぶと便利です。(2024年3月現在)

クアラルンプール国際空港からの場合

バティックエアー マレーシアが台北(火・木・土)もしくは高雄(日・水・金)経由で、愛知・中部国際空港セントレア(NGO)に到着します。中部北陸地方を巡る際には、旅の拠点として愛知を選ぶと便利です。(2024年3月現在)

ハノイ・ノイバイ国際空港からの場合

ベトナム航空とベトジェットエアの2社が愛知・中部国際空港セントレア(NGO)を結ぶ直行便を運航。また、ホーチミン・タンソンニャット国際空港からも週5往復(火、金を除く)の定期便も運航。中部北陸地方を巡る際には、旅の拠点として愛知を選ぶと便利です。(2024年3月現在)

日本国内から昇龍道へは、JR新幹線や高速バスを利用するのが便利

東京大阪などから中部北陸地方まで移動する場合は、JR新幹線高速バスを利用するのが一般的です。

JR東海道新幹線は名古屋駅や静岡駅などの主要駅まで快適かつ最短で移動できますが、ほか行き先へは場合によっては複数回の乗換が発生する場合がります。

一方、高速バスは移動時間が長い分、旅費を安く押えながら各県の主要鉄道駅や観光地へダイレクトにアクセスできるのが特徴です。


JR東海道新幹線

高速バス
停車駅・停留所例
岐阜羽島駅、名古屋駅、静岡駅 など
岐阜駅、名古屋駅、金沢駅 など
所要時間|一般料金

 【東京駅~名古屋駅】
最速で約1時間40分※|
【自由席】10,560円
【指定席】11,300円

【新大阪駅~名古屋駅】
最速で約50分※|
【自由席】5,940円
【指定席】6,680円

※「のぞみ」利用時の最短所要時間です 

【東京都内~名古屋市内】
約5時間30分|約2,500円~

【大阪市内~名古屋市内】
約3時間|約1,800円~

※上記料金は全て通常期を利用の場合のものです。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しとなります。

エリア内の都市間の移動なら、在来線や路線バスを利用するが便利です。ただし、長距離移動の手段がないエリアも多く、複数のバス路線に乗り継いで細かに移動しなければならないことも考えられます。旅の自由度を重視するなら、中部国際空港セントレアや各主要駅周辺にあるレンタカー店舗から車を借りて移動するのもおすすめです。

「昇龍道」の旅はこれで決まり!目的別の観光スポットまとめマップ

昇龍道には数え切れないほどの観光スポットやアクティビティがあり、一度の旅行でなかなか周遊しきれないのも事実です。

様々な観光コースが考えられる中、ここからは3つのテーマに分けて定番スポットを厳選。旅を計画する際、ぜひ参考してみてください!

1. 富士山×白川郷×東尋坊。中部・北陸地方の絶景を巡る王道コース

中部北陸地方を初めて訪れるなら、代表的な絶景はぜひ見ておきたいもの。日本を象徴する静岡富士山をはじめ、世界遺産として登録されている岐阜・白川郷や、断崖絶壁が織りなす福井・東尋坊などの絶景が広がっています。日本でしか見ることのできない風景を、目に焼き付けましょう。

【岐阜県】白川郷・五箇山

【岐阜県】白川郷・五箇山

ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されている、「白川郷・五箇山」にある大小100棟余りの合掌造り集落。四季折々の雄大な自然との競演はもちろん、中でも山々が色づく秋や一面が白銀になる冬は絶景の一言に尽きます。

【静岡県】富士山

【静岡県】富士山

標高約3,776m、日本一の高さを誇る山の「富士山」。周辺の神社や湖とともに世界文化遺産に登録されており、季節ごとに移ろう姿はまさに絶景。県内には三保松原や日本平などのビュースポットも点在しているので、お気に入りの眺望を見付けてみて。

【福井県】東尋坊

【福井県】東尋坊

海岸線を約1kmにわたり、巨大な柱状の岩の断崖絶壁が続く「東尋坊」。「柱状節理世界三大絶勝」のひとつで、遊覧船に乗り、絶壁の間から迫力ある岩壁や周辺の奇岩などを見上げましょう。

2. 家族で行きたいテーマパーク&博物館。世代問わず楽しめるお出かけコース

中部北陸地方には、人気のテーマパークや博物館も充実。例えば愛知にはジブリの世界に入り込めるジブリパークやカラフルなレゴブロックで表現されたレゴランド®・ジャパン・リゾート、福井には福井県立恐竜博物館をはじめとする恐竜に会える観光スポットが。子どもから大人まで夢中になれること間違いなしです!

【愛知県】ジブリパーク

スタジオジブリの世界観が詰まった公園施設。『千と千尋の神隠し』の千尋になりきってカオナシと電車に乗ったり、『となりのトトロ』に登場する「サツキとメイの家」に入ったりするなど、各作品の世界観を体感できます。2024年3月にオープンの新エリア「魔女の谷」では、「ハウルの城」を見学できます。

【愛知県】レゴランド®・ジャパン・リゾート

レゴブロックで表現されたカラフルな世界が、8つのエリアで構成されたキッズテーマパーク。アトラクションは赤ちゃんが楽しめるものから、スリル満点のものまで充実。レゴフードが食べられるレストランや、遊びながら楽しく学べるワークショップに加え、レゴブロックの世界が広がる日本唯一のホテルも!

【福井県】福井県立恐竜博物館

【福井県】福井県立恐竜博物館

50体もの恐竜全身骨格や化石、復元模型などが展示されている博物館。中生代の情景を実物大に再現したジオラマや、3面巨大スクリーンに実物大の恐竜が動き回る映像(特別展のない期間のみ)など迫力満点。専用バスツアーでのみ行ける恐竜化石発掘現場では化石発掘体験もできます。

3. 秋は紅葉、冬は雪!日本の四季を贅沢に体感するコース

中部北陸地方には、四季を感じられる自然に恵まれたスポットが数多くあります。「雪の大谷」で知られる立山黒部アルペンルートや、季節ごとの花や植物が美しい兼六園、温泉に入るサルが観察できる地獄谷野猿公苑などで、日本の四季の美しさを体感しましょう。

【富山県】立山黒部アルペンルート

【富山県】立山黒部アルペンルート

標高3,000m級の峰々が連なる、最大高低差1,975mの山岳観光ルート。高さ20mを超えることもある「雪の大谷」や日本一の高さを誇る黒部ダム、北アルプスを一望する大観峰など、絶景スポットが満載。

【石川県】兼六園

【石川県】兼六園
©石川県観光連盟

日本三名園の一つ「兼六園」は、池や築山などを配置した廻遊式庭園です。イベント時のライトアップでは、や季節ごとの花、植物、雪が彩る園内が幻想的な空間に。散策しながら、抹茶や郷土料理が堪能できる茶店めぐりもおすすめです。

【長野県】地獄谷野猿公苑

【長野県】地獄谷野猿公苑

冬に温泉に入る野生のニホンザルと会えるスポット。雪の中で温泉に浸かる幸せそうな表情から、スノーモンキーとも呼ばれています。春から秋の暖かい季節は、出産や子育ての様子が観察できます。

「昇龍道」を巡る際に買っておきたいお得な周遊パス

昇龍道の複数のエリアを周遊するなら、周遊区間内の乗り降りが有効期間内なら何度でも自由にできる「高山・北陸エリア周遊きっぷ」がお得!区間内のルートを自由に決められるので、旅の自由度も高まります。

高山・北陸エリア周遊きっぷ

高山・北陸エリア周遊きっぷ
※画像はサンプルです

名古屋大阪から世界遺産の白川郷・五箇山をはじめ、金沢や富山岐阜をつなぐ「高山・北陸エリア周遊きっぷ」。有効期間内は、周遊区間内のJR在来線や特急、北陸新幹線、バスが乗り放題。エリア内の特急や北陸新幹線の普通車指定席は6回まで利用可能です。

「昇龍道」を満喫するには何泊がおすすめ?

昇龍道には見どころが非常に多いため、旅ナカでは複数県を周遊するのが一般的です。観光時間に余裕を持ちたいなら、5日間~10日間ほどの滞在がおすすめです。

観光ルートを検討する際は、訪れたいスポットの候補をあげ、地図に書き入れいくと決めやすくなります。昇龍道Webサイトで公開されているモデルコースを参考にするのもおすすめです。

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