JR新幹線 VS 飛行機 VS フェリー。東京から北海道への交通手段を完全ガイド

47都道府県の中でもっとも面積が広い北海道。土地が広いため、道内各エリアをまたぐ移動はもちろん、移動も目的地によって所要時間や交通手段が大きく異なります。

そこで、この記事では東京から北海道までの交通手段の効率・コスパを徹底研究!JR新幹線、飛行機とフェリーの3つの交通手段の特徴やメリット・デメリットを比較します。目的地までの移動方法を考える際の参考にどうぞ!

※当記事に登場する情報及び価格(税込み)はすべて2023年10月執筆時のものです。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。

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東京から北海道までの主な交通手段は?

東京から北海道までの主要な移動手段には、JR新幹線、飛行機とフェリーがあります。効率性重視か、景色や乗り物の情緒を楽しみたいか次第で、最適な選択肢も変わってきます。自分の旅行スタイルに最適な方法を見つけましょう。

JR新幹線 VS 飛行機 VS フェリー。東京から北海道の交通手段を徹底比較


JR新幹線
(東北新幹線&北海道新幹線)

飛行機
(JAL、ANA ほか

 フェリー
(商船三井さんふらわあ)

東京都内・周辺の発着地
東京駅、上野駅
(北海道・東北新幹線東京都内の発着駅)

羽田空港、成田国際空港

茨城・大洗港

※東京から大洗港まで車で約90分、または最寄り駅の大洗駅まで電車で約100分、路線バスに乗り継いで約15分
北海道内の発着地
新函館北斗駅、木古内駅
(北海道・東北新幹線北海道内の発着駅)

※函館駅や札幌駅へは別途、特急列車に乗り換える必要があります

新千歳空港函館空港、旭川空港、など

苫小牧港
所要時間例
【東京駅~新函館北斗駅】
最短3時間57分

※新函館北斗駅から特急北斗で乗り換える場合

【新函館北斗駅~函館駅】
普通列車:約25分
特急列車・はこだてライナー:約15分

【新函館北斗駅~札幌駅】
約3時間30分

新千歳空港まで】
約1時間30分

【函館空港まで】
約1時間20分

【旭川空港まで】
約1時間35分

※全て羽田空港・成田国際空港発の所要時間

【大洗港~苫小牧港】
夕方便:約17時間45分
深夜便:18時間

【苫小牧港~大洗港】
夕方便:約18時間
深夜便:約19時間15分

目安料金例

【東京駅~新函館北斗駅】のお値段例
指定席利用時:23,430円
グリーン席利用時:32,300円

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(新函館北斗駅から特急北斗で乗り換える場合)
【東京駅~函館駅】普通列車・快速列車に乗り換え
指定席利用時:23,760円
グリーン席利用時:32,630円

【東京駅~札幌駅】特急北斗に乗り換え(*1)
指定席利用時:27,760円
グリーン席利用時:40,560円

*1:特急列車、新幹線で同じ設備を利用した場合のお値段

※全て2023年10月時点の通常期特急料金、通常期の乗車券込みのおねだんです

※時期により金額が変わる可能性場合があります

【新千歳空港まで】
JAPAN AIRLINES:13,390円~
SKYMARK AIRLINES:12,540円
AIR DO:10,490円~

【帯広空港まで】

JAPAN AIRLINES:14,560円
AIRDO:11,470円

【旭川空港まで】
JAPAN AIRLINES:15,330
AIRDO:12,370円

※全て羽田空港発。2023年10月16日に調べた時点で、2024年1月9日の最安値です。

※繁閑によって変動時期により金額が変わる可能性場合があります

ツーリスト:9,800円~
コンフォート:13,100円~
スーペリアオーシャンビュー:20,500円~

スイート:52,400円

※A~Eの5段階制で、期間と客室タイプにより金額が異なります

ここからは、手段別のメリットとデメリットについて解説していきます。

東京から北海道へJR新幹線で行くメリットとデメリットは?

提供:JR北海道

東京駅から新函館北斗駅(北海道)まで東北新幹線と相互直通運転をする北海道新幹線。切符を購入すれば、東京都内であれば東京駅か上野駅の新幹線改札を通るだけで乗車可能なのが最大の魅力です。遅延が少ない上、時刻表通りに正確に運行するので、旅行計画通りに移動できるのがメリットです。

ただし、北海道新幹線は2023年現在、道内の新幹線停車駅は木古内駅と新函館北斗駅の2駅しかないため、これら以外のエリアへ行くためには別途鉄道かバスに乗り換える必要があります。道北(美瑛、富良野)や道東(帯広、釧路)を目的とする観光客にとっては、やや不向きかもしれません。

また、始発駅から終点までは所要時間が約4時間となるので、長時間移動に疲れを感じてしまう恐れもあります。

公式サイト:https://www.jrhokkaido.co.jp/index.html

東京~北海道間を新幹線・鉄道で移動するなら、「JR East-South Hokkaido Rail Pass」がお得!

提供:JR東日本

東京駅~新函館北斗駅間を指定席で利用した場合、通常料金は片道で約23,430円がかかります。北海道内はもちろん、沿線の複数エリアを途中下車しながら観光したいなら、短期滞在の条件で来日した旅行者向けの「JR East-South Hokkaido Rail Pass」がおすすめです。

販売価格:大人35,000円(小児半額)

購入方法:

  1. オンライン予約サイト「JR-EAST Train Reservation」
  2. 日本国内窓口(新宿駅、渋谷駅、東京駅などの「JR EAST Travel Service Center」 ほか)
  3. 海外の旅行代理店

羽田空港や成田国際空港、東京駅などへの移動をはじめ、東京近郊、東北地方などの対象エリアの列車や新幹線が連続6日間乗り放題で利用できるお得な周遊パスです。東京~北海道を一往復するだけでも元が取れます!

💡観光TIPS:

函館、小樽や札幌などのエリア以外は利用対象外であるため、美瑛、富良野、釧路などを鉄道で観光する場合は、別途乗車券かほかレールパスを購入する必要があります。

東京から北海道へ飛行機で行くメリットとデメリットは?

札幌・新千歳空港

東京から北海道内各地まで最短で移動したいなら、国内線飛行機がおすすめです。

札幌・新千歳空港を中心に、北海道内には現在9つの地方空港に東京からの直行便が就航しています。旭川、釧路や稚内など、北海道新幹線が通っていないエリアでも約1時間半~2時間足らずでアクセスできます。さらに、新千歳空港、函館空港、旭川空港とたんちょう釧路空港の6空港にはLCCが就航しているため、旅費が抑えられるのも嬉しいポイント。

デメリットとしては、フライトスケジュールが天候に影響されやすいこと。雪の影響などで、冬の北海道旅行は特に欠航することが想定されます。また、搭乗時間が短く、国内線の搭乗手続きの時間に加え、各空港から近隣市街地までの移動時間を考慮しなければなりません。

東京から飛行機で北海道内主要空港までの所要時間


新千歳空港(CTS)
函館空港(HKD)
旭川空港(AKJ)
とかち帯広空港(OBO)
たんちょう釧路空港(KUH)
所要時間

約1時間30分

約1時間20分
約1時間35分
約1時間30分
約1時間40分
運行航空会社例
JAL、ANA、Sスカイマーク、AIRDO、ジェットスター、スプリング・ジャパン
JAL、ANA、AIRDO
JAL、AIRDO、ジェットスター 
JAL、AIRDO
JAL、ANA、AIRDO
市街地までの連絡移動手段と所要時間例

札幌駅まで

① 特別快速「エアポート」で最短33分
② 北都交通または中央バスで約80分

函館駅まで

① 特急「北斗」で約20分
② シャトルバスで約20分

旭川駅まで道北バスで約35分
帯広駅まで帯広市内連絡バスで約38分
釧路駅まで空港連絡バスで約45分

東京と北海道を結ぶ便は新千歳空港が毎日約40便と最も多いですが、釧路空港や稚内空港など、1日わずか1便か数便ほどの空港も。便数が少ない旅先へ行くには、新千歳空港経由で一度北海道入りした後、目的地への便に乗り継ぐ方法もあります。

💡観光TIPS:

東京都心から出発する場合、比較的に市街地に近い、道内の乗り入れ就航都市も多い羽田空港を利用するのがおすすめです。一方、成田国際空港からは新千歳空港、旭川空港、たんちょう釧路空港までの路線も就航しています。空港からそのまま北海道へ乗り継ぎで向かう場合、国際線が多く就航する成田経由も選択肢として考えられます。

東京~札幌間を飛行機で移動するなら、訪日観光客向けの割引国内線航空券がお得!

羽田空港から新千歳空港間の国内線を利用する場合、訪日観光客をターゲットとしたお得な割引航空券もあります。

JAL Japan Explorer Pass

ANA Discover JAPAN Fare
路線

① 羽田空港~新千歳空港

② 新千歳空港~たんちょう釧路空港

羽田空港~新千歳空港
運賃

① 11,000円~

② 5,500円~

13,819円~
公式サイト
https://www.jal.co.jp/aul/en/world/japan_explorer_pass/lp/
https://www.ana.co.jp/en/us/plan-book/promotions/special-fares/

上記以外、各航空会社が実施する早割サービスも要チェックです。それは、早期に航空券を予約し、支払うことで、通常の航空券価格よりも割引された価格で航空券を購入できるもので、搭乗予定日の75日前、55日前、45日前までになど、割引率は航空会社や購入予約日によって様々です。

東京~茨城~北海道へフェリーで行くメリットとデメリットは?

「商船三井さんふらわあ」が運航する「さんふらわあ」は、東京から約90分離れた茨城県・大洗港から出発し、約18時間後に北海道・苫小牧港に着岸する大型フェリー。夕方便と深夜便の2便を運航し、バイキングを提供するレストランに加え、展望浴場、サウナ、キッズランドやゲームコーナーなどの船上サービスが充実。個室から太平洋を眺望したり、デッキに出て星空を眺めたり、思うままに過ごせる海上バカンスが叶います。

フェリーに車ごとを乗せられるため、レンタカーを利用する観光客に特におすすめです。空港または都内から東京近郊をドライブした後、レンタカーごとフェリーに乗船。苫小牧港に着いてからは船内からそのまま車で港を後に仕、海の幸が勢ぞろいの「海の駅 ぷらっとみなと市場」や、馬とのふれあいを体験できる「ノーザンホースパーク」などの立ち寄りスポットへ。登別と札幌市街地までは車でそれぞれ約60分と90分で行けるので、近隣エリアへのドライブコースも計画しやすいです。

ただし、船旅は移動時間が非常に長いため、日程的な余裕がある人に限った移動手段と言えるでしょう。

  • 乗船場所:
    【大洗港フェリーターミナル】茨城県東茨城郡大洗町港中央2
    【苫小牧西港フェリーターミナル】北海道苫小牧市入船町1‐2‐34
  • 公式サイト:https://www.sunflower.co.jp/

自分に合った東京から北海道へ移動する方法を見つけて

東京から北海道への移動手段は、フレキシビリティ重視ならJR新幹線、スピード重視なら飛行機、非日常なバカンスをしたいなら大型フェリーでの移動がおすすめ。

そのほか、レンタカーで自分のペースで本州から北海道を縦断する方法もありますので、旅のスタイルやニーズに合わせて普段と一味違う移動手段も検討してみては?

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