札幌や函館の夜景や、富良野のラベンダー畑、冬はスキーや温泉観光と、見どころ満載の北海道。総面積が8万3,424km2、日本の国土のおよそ22%を占めるほどの広さがあり、主要エリアや人気スポットを周遊するなら最低1週間は滞在したいもの。今回は、そんな北海道を効率よく存分に楽しむためのポイントを紹介します!
北海道周遊するなら宿泊先選びが重要!マストで行きたい観光スポットをエリア別で紹介!
北海道は、主に4つのエリアに分けられます。エリアごとに有名スポットが点在し、都市間の移動時間もかかるため、北海道1周するならエリアごとにメインの目的地を決めて、そこを起点に周辺を日帰り観光するのが効率的です。
特に、札幌は釧路や利尻行きの飛行機が発着する札幌丘珠空港があり、高速バスや特急列車などの選択肢が豊富なので、日帰りできるスポットも多く北海道観光のスタート地点にぴったり!ここでは4エリアの観光や都市間の移動について紹介していきます。
道央(札幌・小樽・ニセコ・登別)
道央エリアは、札幌市時計台やさっぽろ雪まつりで有名な札幌や、小樽運河とレトロな街並みが魅力の小樽、パウダースノーで有名なニセコ、有数の温泉観光地・登別と見どころ満載!都市間アクセスの選択肢が多いのも魅力で、新千歳幌空港から快速「エアポート」を使うと、札幌駅までは約40分、小樽駅までは1時間20分程。ニセコエリアへは、小樽から電車で約1時間30分。登別エリアへは札幌から特急列車で1時間10分、その他、路線バスや高速バス、札幌発の観光バスツアーなどの選択肢も豊富です。
ちなみに、札幌からなら他エリアへもアクセスしやすく、旭川までは特急列車で最速約90分、新千歳空港や札幌丘珠空港から飛行機を利用すれば函館や釧路、稚内に40分~50分ほどで移動することができます。道央エリアを観光後、他へ移動する場合は、札幌市内や空港に近い千歳エリアに宿泊するのがおすすめ!
道北(旭川・富良野・美瑛・稚内)
旭山動物園有する旭川、色とりどりのラベンダー畑や十勝岳など四季折々の自然が楽しめる富良野と美瑛。宗谷岬などで有名な日本最北の町・稚内市。SNS映えするスポットが満載の道北エリアは、旭川を観光の拠点に観光するのがおすすめ!
旭川-美瑛間はJR富良野線を使えばなんと約30分!旭川-富良野間も1時間10分~20分前後で到着します。ただし稚内へは、特急列車を使っても最速で3時間50分ほどかかります。また稚内は空港がありますが、道内では現在新千歳空港への発着便しかなく、新千歳-稚内空港間は飛行機の本数も少ないので注意が必要。
ちなみに、旭川空港に関しては、現在日本国内便は羽田空港発着の路線のみとなっており道内移動には使えないのでご注意を!
道南(函館、松前、奥尻)
北海道南西部に位置する道南エリア。五稜郭や夜景など、道内屈指の人気観光スポット函館を中心に、城下町松前や、新鮮な海鮮と透明度の高い海が楽しめる奥尻島など、北海道の歴史と豊かな自然が楽しめるエリアです。
道南エリア内での移動は、車か電車、バスがメインですが、都市間の移動時間が長くあまりアクセスは良くありません。
拠点とするなら、見どころいっぱいで札幌や本州へのアクセスが良い函館がおすすめ!飛行機の道内移動であれば、新千歳空港と札幌丘珠空港、奥尻空港への発着便が就航しており、函館―札幌間を約40分で移動できます。また道外へは、函館空港から東京、大阪、名古屋などへの直行便があり、JR新函館北斗駅からは仙台や盛岡、新青森など東北のターミナル駅や東京駅発着の新幹線にも乗ることができます。
道東(知床・網走、帯広、釧路)
世界自然遺産の知床や、流氷観光で有名な網走、北海道を代表する庭園とスイーツで有名な帯広、大釧路湿原や阿寒湖観光が見どころの釧路など、北海道らしい雄大な自然が楽しめる道東エリア。
観光の拠点とするなら釧路か帯広が最適!釧路にはたんちょう釧路空港があり、新千歳空港と札幌丘珠空港から45分ほどでアクセスできるのと、札幌駅からの特急列車や高速バスも発着します。また、釧路発の観光バスツアーを利用すれば、阿寒湖・屈斜路湖・摩周湖の「道東三湖」や網走が手軽に観光できるのもポイント。網走へ移動する場合、釧路湿原の中を走り抜け、オホーツク海に沿って運行する釧網本線を利用し、車窓を眺めながらの鉄道旅を楽しむという手もありますよ。
帯広は道内各所への移動手段が豊富。帯広駅からは列車や高速バスがたくさん運行しており、札幌へは約2時間30分、釧路へも約1時間30分程の移動時間で電車移動できます。旭川や新千歳空港行きの高速バスも運行しており道内移動がしやすいのが魅力です。
北海道の気候は?時期ごとのおすすめの観光を紹介
北海道は、雪のイメージが強いですが、春や秋は過ごしやすく、夏には非常に暖かい陽気になります。
例年、桜の開花は本州より1か月ほど遅れて4月末から5月上旬。紅葉は9月から10月頃。初雪は例年10月末からですが、ここ数年は11月初旬から中旬にかけて初雪を観測しています。
特に12~2月ぐらいまでは気温が低く日照時間も短いため、さらさらでキメ細かいパウダースノーが楽しめますし、4大雪祭り(さっぽろ雪まつり、旭川冬まつり、千歳・支笏湖氷涛まつり、層雲峡温泉氷瀑まつり)も1月~3月初旬に開催されるので、合わせて雪観光を楽しむのもおすすめ!
ただし、3月以降は気温がグッと上がり雪質が悪くなっていくので、スキーやスノーボード目当ての方は1~2月中に北海道を訪れましょう!足元の雪を気にせず観光したい場合は、4月下旬以降がおすすめです。
レンタカーって本当に必要?北海道はツーリングやフリーパスを活用した電車旅も人気!
北海道旅行を計画する際、「周遊するならレンタカーが必要」と考えがちですが、時短したいなら飛行機利用もおすすめ。
また、コスパ重視派は北海道フリーパスや航空会社とJRが合同で出しているフリー切符などの活用、夜行バスなら5,000円~1万円以内で道内を移動できます。
また、最近バックパッカーたちに人気なのは、バイクでの北海道周遊。レンタカーより手軽に、北海道の風を感じながら観光できると話題になっています。
ここでは各移動手段について詳しく見ていきます。
レンタカー
レンタカー相場は4~5人乗り軽自動車タイプが1泊2日で12,000円~18,000円前後。ただ、これはレンタルした店舗に返却する場合で、北海道では乗り捨てする場合の追加料金(ワンウェイシステム料金)がエリアごとで異なります。各レンタカー会社でエリアの分け方も異なり、同じ道央エリア内でも、札幌エリアと千歳、ニセコで追加される料金額が異なりますので十分注意を!
飛行機
北海道には14の公共用飛行場があり、北海道の空の玄関口・新千歳空港をはじめ、函館、釧路、稚内、旭川、帯広など各エリアの主要都市に空港があります。
道内移動で利用するなら、新千歳空港か札幌丘珠空港が便利。新千歳-函館間は約40分、稚内空港へは約1時間、たんちょう釧路空港へは約45~50分で移動できます。札幌丘珠空港からは女満別や利尻、奥尻などの離島へもアクセスできますよ。
北海道フリーパス・エリア別の各種パス
コスパを重視するなら、「北海道フリーパス」を使った鉄道旅もおすすめ!JR北海道の主要駅で購入でき、パスを使えば、在来線特急列車の普通車自由席とジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)に7日間乗り放題。普通車指定席にも6回まで乗車できます。
また、新千歳空港を利用する場合は、JR北海道とPeach、AIRDO、ANAの航空3社がタイアップして発売している「ひがし北海道フリーパス」や「きた北海道フリーパス」も便利!ひがし北海道フリーパスは、フリーエリアで札幌や小樽、美瑛、富良野、帯広、釧路、網走や根室に移動可能。きた北海道フリーパスなら、空港から札幌、小樽、旭川、美瑛、富良野、稚内にも立ち寄ることができます。
この2種類のフリーパスは、フリーパスチケットと各航空会社利用券1,000円分がセットになっており、新千歳空港駅の指定席券売機、話せる券売機で購入可能です。
バイクツーリング
最近じわじわと人気が出ているバイクでの北海道1周。小樽から稚内までの約380㎞の海岸沿いを走行するオロロンラインや日本海の絶景が楽しめる神威岬など、バイクならではの小回りの良さを活かし、絶景ツーリングを楽しむ人が増えています。また、宿泊にキャンプ場もしくはライダーハウスを利用すれば、格安でおさえられるのもポイント!
訪日旅行者が日本でバイクをレンタルする場合は20歳以上が貸出しの必須条件。パスポートと、日本で有効な二輪車運転免許証(ジュネーブ条約に基づいた国際運転免許証 or JAFの日本語翻訳文章、自国の運転免許証が必要な場合も)、クレジットカードが必要です。
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