「節分」は日本年中行事の一つ。「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味をこめて、悪いものを追い出す日。「鬼は外、福はうち」と言いながら豆まきをする。また、節分の日になると、恵方を向いて食べると縁起がいいとして、「恵方巻」という食べ物もある。豆まきについて、過去に紹介されたが、今回は、節分の日の食行事、「恵方巻」の由来などを解説するよ!
節分とは
節分とは、元々季節の始まりの日「立春、立夏、立秋、立冬」の前日を指していた。昔はその4つの区切りの前日を、全て「節分」としていた。江戸時代以降は、立春の前日を「節分の日」とするようになった。
恵方巻とは?
恵方とは、その年の幸福を司る歳徳神と呼ばれる神様がいる、最も良い方角のこと。毎年方角が変わるので、その年の恵方を向いて、巻き寿司を切らずに食べることで、「幸福を巻き込み、縁を切らない」と言われている。また、しゃべりながら食べると運が逃げると言われているため、恵方巻きを食べる際は、静かに食べるのが良いという。
恵方巻それぞれの具材も意味がある
恵方巻には様々な具材が入っているが、ベーシックな恵方巻には7種具材が巻かれている。「7」という数字にも、七つの宝という意味や、七福神の神様が七人など、縁起物として扱われる。その七種の具材を海苔で巻くことで、福を巻き込むという願いも込められているよ。
- しいたけ:古来より神様のお供え物とされていた。また。傘の形が陣笠に似ているため、身を守ってくれるという意味がある。
- うなぎ(穴子):出世や上昇などの意味がある。また、長い姿が長寿を表しているとも言われている。
- かんぴょう:細く長い形から「長生きできるように」という願いが込められている。
- 海老:健康長寿の象徴とされている。
- 伊達巻(厚焼き卵):黄色い色から、財の豊かさ、金運のげん担ぎとして使われている。
- 桜でんぷ:鯛などの白味魚をほぐし、ピンク色に仕上げてある。鯛は「めでたい」という言葉がかかった縁起物、ピンク色が華やかさを表す。
- きゅうり:きゅうりは日本語の発音にすると「9つの利」をもたらしてくれるという。
2021年の節分の日は2月2日に!?
日本では、節分の日=2月3日というのが普通だが、ここまでの説明の通り、節分は固定ではなく「立春の前日」というルールがあるため、節分が2月3日でないこともしばしば。
たとえば、2021年の立春は2月3日で、節分が2日となっていた。なんと、これは124年ぶりのできごとだったんだとか!
自国でも「恵方巻」を作り、恵方を向いて、静かに食べて、日本の行事に体験してみてはいかが?
節分にまつわる記事はこちら
豆で鬼を追い払う⁉日本の行事・節分とは
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世界に誇れる日本文化の魅力7選 - The 7 best Japanese cultures
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人気の日本の昔話・民話 5選 vol.1
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