【2024年最新版】訪日旅行の前に必見!日本の祝日と大型連休一覧

  • Dec 4, 2023
  • Oct 20, 2020
  • Mon

日本政府が制定する「国民の祝日に関する法律」によれば、日本では年間16日が「国民の祝日」(以下「祝日」という)とされている。祝日には食事処や観光施設が休業したり、人気観光地は混雑したりする可能性もあるので、影響が出ないよう旅行の出発前に日本の祝日を一度確認しておくことをおすすめする。

日本の祝日はどうやって定められているの?

【2024年最新版】訪日旅行の前に必見!日本の祝日と大型連休一覧

現在、日本で実施されている祝日の制度は、1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」(以下「祝日法」という)が根拠となっている。この第3条に「国民祝日は休日とする」とあり、日本語で祝う日と書く(祝日)にふさわしい一日を過ごせるように会社や学校が休みとなっている。

国会議事堂
東京都・千代田区の国会議事堂


祝日は国会が定められ、当初は、1年のうち9日のみだったがその後、「建国記念の日」、「敬老の日」、などが追加で制定され、現在の16日となった。

2024年最新版!日本の祝日一覧(日付順)

ここからは日本の祝日を1つずつ説明していくよ。16日の祝日はそれぞれ成り立ちや意味が異なり、「元日」、「昭和の日」のように日にちが固定されているものもあれば、「成人の日」や「海の日」のように、日付が毎年異なるものもある。

祝日法によると、祝日が日曜日に当たるときは、その翌月曜日が休日となる。これにより、3連休が増え、観光によって経済の活性化とが期待できるのだそう。また、前後が祝日に挟まれた平日も休日となる規定もある。


祝日2024年の日付
元日
1月1日
成人の日
1月8日
建国記念の日
2月11日
天皇誕生日
2月23日
春分の日
3月20日
昭和の日
4月29日
憲法記念日
5月3日
みどりの日
5月4日
こどもの日5月5日
海の日
7月15日
山の日
8月11日
敬老の日
9月16日
秋分の日
9月22日
スポーツの日
10月14日
文化の日
11月3日
勤労感謝の日
11月23日

元日:1月1日

元日1月1日


1年のはじめを祝う、毎年最初の祝日。「初日の出」を鑑賞したり、「初詣」に出かけたり、過ごし方は人によって様々。そのほか、「福袋」「や「初売り」もこの日ならではの日本文化だ

成人の日:1月の第2月曜日/2024年1月8日(月)

成人の日


その年に成人(*1)を迎える若者の門出を祝福する祝日。各地方自治体においてその年度に成人となる人が対象となる「成人式(二十歳のつどい)」がこの当日や前後の日程で開催される。成人式では男性は、袴やスーツ、女性は色鮮やかな振袖を着て式に出席する人が多い。

*1:2022年4月1日から、日本の成年年齢は20歳から18歳に引き下げられたが、成人式に出席する年齢は法律で定められた規定ではないため、多くの自治体では対象年齢は20歳のまま実施している。

建国記念の日:2月11日

建国記念の日:2月11日


初代天皇である神武天皇が即位した日である2月11日を元に、日本が建国されたことをお祝いする日。日本各地ではこの日に祝う行事が開かれ、中でも東京・明治神宮を最終地点とする「奉祝パレード」マーチングバンドが見ものだ!

天皇誕生日:2月23日

天皇誕生日:2月23日


天皇の誕生日を祝う日。2020年より、天皇誕生日が令和天皇・徳仁の誕生日に合わせて2月23日に変更された。一方、明治天皇の誕生日は現在「文化の日」(11月3日)、昭和天皇の誕生日は「昭和の日」(4月29日)として続いている。平成天皇の誕生日(12月23日)は祝日とされていないが、いつか新たな祝日として制定される日が来るかも?

春分の日:3月20日もしくは21日(年ごとに異なる)/2024年3月20日(水)

春分の日


季節の節目となる日で、昼と夜の長さがほぼ等しくなり、この日を境に昼がだんだん長くなっていく春の始まりの日とされる。「春分の日」とその前後3日間、合計7日間でお墓参りや仏壇の掃除を行う文化が古くから根付いている。法律に具体的な月日は定められておらず、国立天文台が毎年2月に公表する暦要項によって翌年の春分の日が確定する。

昭和の日:4月29日

昭和の日


昭和(1926年~1989年)の時代に天皇誕生日として国民に親しまれていたことから、昭和天皇の誕生日である4月29日が「昭和の日」として制定された。4月末から5月上旬の春の大型連休・ゴールデンウィークの初日としても知られている。

憲法記念日:5月3日

憲法記念日


祝日の制定当初に定められた、日本国憲法の施行を記念する祝日。4月末から5月上旬にかけて憲法記念日をはじめ祝日が集中しており、休暇を取得すれば長期休暇が取れることから「ゴールデンウィーク」とも呼ばれている。

みどりの日:5月4日

みどりの日:5月4日


自然や緑を大切にする日という意味が込められている祝日。この日は新宿御苑(東京)、上野動物公園(東京)、福岡市動植物園(福岡)をはじめ、多くの施設が入園無料となる。みどりの日は、昭和天皇の崩御後から2007年までは4月29日に制定されていたが、現在は5月4日に制定されている。

こどもの日:5月5日

こどもの日:5月5日


端午の節句 で、「こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを目的とする祝日。子供が楽しめるイベントが多数開催されるほか、小中学生を対象に入場料の無料割引を実施する施設も多数ある。

海の日:7月の第3月曜日/2024年7月15日(月)

海の日


日本を四面に囲む海の恩恵に感謝することを目的とする祝日。「海の日」にちなんで入館料無料や割引を実施する水族館が多いほか、観光船の無料乗船イベントもこの日に多く開催される。

山の日:8月11日

山の日:8月11日


日本の国土の大半が山であることから「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」を主旨し、2016年に制定された祝日。16番目の祝日となり、2022年10月時点で最も新しい祝日。初心者でも参加しやすい山で遊ぶイベントが全国で開催される。

敬老の日:9月の第3月曜日/2024年9月16日(月)

敬老の日


社会に長年貢献してきたお年寄りの方々に感謝する祝日。毎年、100歳を迎える長寿者に内閣総理大臣からのお祝い状と記念品が贈呈されたり、銭湯や公衆浴場などで入浴無料サービスが実施されたりする。また手紙を添えて赤飯を配る自治体も。

秋分の日:9月22日もしくは23日(年ごとに異なる)/2024年9月22日(日)

秋分の日


「春分の日」と同様、季節の変わり目の区切りとして制定された祝日。秋のお彼岸にあたるため、ご先祖のお墓参りを行う日本人も多くいる。年によっては「敬老の日」や土日と合わせて大型連休になることもあり、その場合はこの期間を「シルバーウィーク」と呼ぶ。

スポーツの日:10月の第2月曜日/2024年10月14日(月)

スポーツの日


その名の通り、「スポーツを楽しむこと」に焦点を当てた祝日。当初は「体育の日」という名称で、1964年の東京オリンピックを記念するため、1966年に制定されたという。

使用料が割引価格や無料になるスポーツセンターや、スポーツ系の体験イベントなども各地で開催されるので「スポーツの日」にちなんだイベントを楽しもう。

2020年及び2021年に限り、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開会式・閉会式に合わせて、「海の日」、「スポーツの日」及び「山の日」を対象とした祝日移動が行われた。

文化の日:11月3日

文化の日


明治天皇・睦仁の誕生日であり、国民主権・戦争放棄・基本的人権を基本理念とする日本国憲法が公布された日でもある。平和を図り、文化を進める意味で「文化の日」と名付けられた。この日には全国各地の様々な美術館や博物館が無料開放される。

勤労感謝の日:11月23日

勤労感謝の日


古からの収穫感謝の風習を生かし、感謝の日として設けられた1年で最後の祝日。元々は「新嘗祭 」と呼ばれる穀物の収穫を神に感謝する儀式が行われる日として制定されていたが、現在は「働く人」に対する感謝の日として定着している。

日本の大型連休はいつ?

各祝日の基本をシェアしたところで、ここからは訪日の際に知っておきたい大型連休に関するあれこれもご紹介。大型連休となると、街中は大混雑になることが予想されるので、移動時間に余裕を持ち、レストランや宿泊先は前もって予約するようにしよう。

年末年始・お正月:12月下旬~翌年1月上旬

年末年始・お正月


厳密な定義はないが、行政機関や一般企業の多くは12月29日から1月3日までが年末年始休み・お正月休みとなる。商業施設やレジャー施設によって休みの期間が異なるが、大晦日(12月31日)と元日(1月1日)を中心に、営業時間を短縮する店舗や、元旦初日は「初売り」のために開店時間を早めるところがほとんどだ。

また、鉄道やバス会社もこの期間に年末年始ダイヤでの運行を実施するので出発前に一度公式サイトなどを確認しよう。

ゴールデンウィーク:4月下旬~5月上旬

ゴールデンウィーク


4月29日の「昭和の日」から5月上旬にかけて、祝日が集中する期間のことを指す。土日または有給休暇を活用すれば年によっては最大10連休が取れることもあるので、多くの日本人は一年に一度の大型連休を機に帰省もしくは国内・海外旅行をする。観光地はもちろん、新幹線、飛行機や高速道路もとにかく大混雑!

お盆休み:8月中旬

お盆休み


全国的に「お盆休み」とされる期間は、毎年8月13日から16日までの4日間。故人や先祖の供養をするための期間とされ、お墓参りや盆踊りなどが一般的な過ごし方だ。時期的に近い「山の日」に繋げて夏休みを満喫する日本人も多い。特に飲食店を中心に自営業のお店はこの期間中休んでいるところが多い印象。

シルバーウィーク:9月下旬

5月の「ゴールデンウィーク」に対して、秋の大型連休に名付けられた名称。「敬老の日」と「秋分の日」が祝日のため、年によっては長期での連休が取りやすくなる。

秋の行楽シーズンにあたるため、各観光地では大きな賑わいを見せる。

旅行前に日本の祝日を把握しておこう!

皆さんの国にも似たような祝日はあるのかな?

意外なことに、日本ではクリスマスや大晦日は祝日に含まれない。この記事が役に立った!と思ったら、コメント欄でぜひ感想を教えてくださいね。

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