銀山温泉は、山形県尾花沢市の山間部にある歴史のある温泉です。銀山川の両岸に、洋風の木造三層四層の旅館が軒を連ねる温泉街があり、夕暮れになるとガス灯に明かりがともり、レトロで日本らしい情緒が漂います。例年、10月下旬～11月上旬が見ごろの紅葉シーズン、そして12月上旬から雪のシーズンに人気の、東北屈指の温泉地です。
山形の銀山温泉について
銀山温泉は、かつて16世紀の江戸時代初期に大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています、延沢銀山は日本三大銀山として栄えた歴史があります。1689年に全山廃山となり、その後、温泉地として栄え始め、源泉のある川沿いにレトロな温泉旅館が立ち並ぶ様子は、まるで映画のよう。
山形の銀山温泉の見どころと楽しみ方
銀山温泉では、混浴や足湯などの温泉体験ができるほか、温泉街の散策や様々な観光スポットをめぐることができます。ここでは、おすすめのスポットや食べておきたい名物料理などをご紹介します。
山形銀山温泉街 「旅館富士屋」など、木造建築のレトロな宿泊施設が立ち並ぶ温泉街も見どころ
銀山温泉の魅力といえば、なんといってもノスタルジックで情緒漂う町並み！川のせせらぎを聴きながら、木造の洋風建築と旅館を灯すオレンジ色のガス灯の美しい景観を楽しみましょう。
特に注目はレトロな温泉旅館。100年以上歴史を持つ４階建ての旅館を、新国立競技場のデザインも手掛けた隈研吾氏がリノベーションした「富士屋」や登録文化財に指定されている「能登屋旅館」をはじめ木造3～4層で構成された独特の建築様式が特徴です。ちなみに、能登屋旅館や築90年以上の歴史を持つ湖山閣のように、壁や看板に鮮やかな鏝絵（こてえ）が描かれている建物も多いので、こちらも合わせてチェックしてみて！ちなみに鏝絵とは、壁を塗る漆喰と左官ごてで描かれる装飾のことで、旅館などの店名や縁起物が描かれた台紙用の漆喰のこと。カラフルで日本らしい鏝絵（こてえ）も銀山温泉の名物です。
冬の銀山温泉の美しい雪景色と夜景
銀山温泉は、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の美しい温泉街の風景を見ることができるのも魅力の一つです。
特に、12月～2月は、雪に覆われた真っ白な温泉街の美しさが印象的！さらに、夜にはガス灯のオレンジ色の光が雪に包まれた温泉街を照らし、街全体が幻想的な雰囲気に包まれます。
山形県銀山温泉の周辺観光 - 白金の滝、野辺沢銀山遺跡などの観光スポット
銀山温泉の周辺には渓谷や滝、銀鉱洞（文化庁史跡指定されている延沢銀山廃坑洞）などの観光スポットがあり、整備された遊歩道を歩いて周遊することができます。例えば、散策コース入り口の「白金の滝」は高低差22mの大小の滝で、滝の上にかかる赤い橋・せことい橋と周囲の木々が織りなす風景は美しい。
また、白銀公園一帯のメインとなる「おもかげ園」には「銀鉱洞（延沢銀山跡）」入口があり、銀山温泉の歴史とつながるスポットも見学できます。銀鉱洞内にも入ることができ、岩肌が黒くなったひんやりとした洞内を歩くことができる。
銀山温泉の名物料理を味わう
銀山温泉には食事処やテイクアウトのお店がたくさんあるので、いろいろなお店の名物料理を食べることができます。例えば、「はいからさん通り」のカリーパン、野川とうふやの豆腐や生揚げ、いずの花のそばは有名です。
衣装を借りて風情ある銀山温泉を散策！
銀山温泉のカフェ・あいらすげーなでは、大正時代に日本で流行した袴の着付けを体験することができます。料金は1時間2000円からで、バッグと下駄がセットになっている。また、自分で簡単に穿けるように工夫されていますが、必要であればスタッフの補助もあるので安心です。旅の思い出に一着借りて、風情ある銀山温泉を散策してみてはいかが？
銀山温泉へのアクセス
JR山形駅へは銀山温泉へは電車とバス移動が行きやすい。まず、JR山形駅から奥羽本線急行に約40分乗り、JR大石田駅で下車。JR大石田駅から大石田バスで15分、途中で「尾花沢待合所バス停」で乗り換えて銀山温泉へ！
Spot information
- 銀山温泉（銀山温泉案内所）
- アドレス：山形県尾花沢市大字銀山新畑429
- アクセス：山形駅→［JR奥羽本線特急］約40分→大石田駅→［花笠バス］約15分→尾花沢待合所乗り換え→［花笠バス］約40分→銀山温泉
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