蒸し暑い日々が続く日本の夏。
気象庁の発表によれば、2020年8月月間の最高気温の平均値は34.1℃、最低気温の平均値は29.4℃、湿度の平均は76%となっており、うだるような暑さとジメっとした感じが特徴です。日本には、この蒸し暑い夏を涼しく楽しめる様々なスイーツ((Japanese traditional sweet)があることを知っていますか?
夏祭りの屋台でおなじみのかき氷、夏の和菓子代表であるくず餅。そして、つるっとした喉越しと食感が魅力のところてん!今回は、夏の日本に滞在するならぜひ食べておきたい和スイーツを紹介します。
かき氷(shaved ice)
氷の塊を、細かく削る、または薄く削って、上からシロップや練乳などをかける氷菓。日本では、花火大会や夏祭りの屋台フードとしてもおなじみです。シロップの味で定番なのは、いちご、メロン、レモン味など。また、最近は天然氷(自然の寒さでゆっくりと凍らせた氷のこと)のかき氷などもあり、氷本来の美味しさを楽しめる砂糖と水を煮詰めただけの「白みつ」をかけた「みぞれ」味は、かき氷通の間で人気です。
また、抹茶好きにおすすめなのは「宇治金時」。「宇治」と「金時」を組み合わせたこのネーミングで、宇治とは京都の高級茶「宇治茶」に由来します。金時は、あんこになる「小豆 (あずき)」のことを指す場合が多いのですが、店によっては「金時豆」をかき氷に載せる場合も!
一般的な宇治金時は、抹茶かき氷に小倉あんを乗せたものですが、白玉やアイス、抹茶ゼリーなどを乗せてパフェのように盛り付けたメニューを出す店もあります。
くずもち(kizumochi)
くず餅は、ぷるぷる食感の、まるでゼリーのような食感の餅に、きな粉や黒蜜をかけた甘さ控えめの和菓子です。「もち」といっても、葛餅は米粉を一切使用せず、葛粉を使ったお菓子です。
葛粉は葛の根が原料の粉で、水を加えるとぷるぷる食感のゼリーのような食感になります。葛粉は、血行をよくする効果を持ち消化にも良い天然植物性の素材で、和菓子の生地や料理のとろみつけ、冬のホットドリンクにも使われます。
また、他の夏の定番のくず菓子では、なめらかなあんこをくずの皮で包み冷やして食べるくず饅頭も人気です。
ところてん(Tokoroten)
ところてんは、テングサという海藻を煮て抽出したエキスを型に流し込んで冷やして固めた、麵状のゼリーのようなもの。まるで透明なうどんのような見た目ですが、うどん程のコシがなく、つるつるとのどごしも良いので気軽に食べられます。
また、ところてんは、きな粉や黒蜜などをかけてスイーツとして食べることもできますが、食事のおかずとしてもよく食べられます。例えば、夏にさっぱりと味わいたいときは、酢醤油などをかけて食べたり、かつお節を上からかけたり、七味やからしなどの日本ならではの香辛料をかけて食べるのも人気です。
かき氷にくず餅、ところてん。見た目も、のどごしや食感も涼し気な夏のスイーツで、湿気が多く蒸し暑い日本の夏を乗り切りましょう♪
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