前回(ぜんかい)紹介(しょうかい)した「【日本の名城】まずは国宝5城から♪(前編)」および、「【日本の名城】まずは国宝5城から♪(後編)」で紹介した城(しろ)をはじめ、日本(にほん)には歴史(れきし)や様々(さまざま)な戦国武将(せんごくぶしょう)・侍(さむらい)とゆかりのある城(しろ)があります。
この記事(きじ)では、日本各地(にほんかくち)の見逃(みのが)せない現存天守(げんぞんてんしゅ)12城(じょう)をまとめて紹介(しょうかい)します!
現存天守とは
「現存天守(げんぞんてんしゅ)とは、江戸時代(えどじだい/1603年~1868年)またはそれ以前(いぜん)に建設(けんせつ)され、現代(げんだい)まで保存(ほぞん)されている天守(てんしゅ)のこと。現在は全国(ぜんこく)に12城しか残っておらず、それらを総称(そうしょう)して「現存天守(げんぞんてんしゅ)」または「現存十二天守(げんぞんじゅうにてんしゅ)」と呼びます。この現存天守は、日本の「国宝(こくほう)」や「重要文化財(じゅうようぶんかざい)」にも指定(してい)されています。
ここからは現存天守(弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城)について見ていきましょう。
国宝にも指定されている5城
12城のうち、兵庫県の姫路城、島根県の松江城、滋賀県の彦根城、長野県の松本城、愛知県の犬山城は国宝にも指定されており、城好きには見逃せないスポットになっています。特に、日本で最初(さいしょ)にユネスコの世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に登録(とうろく)された姫路城は必見です。
5城に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています
「【日本の名城】まずは国宝5城から♪(前編)」
「【日本の名城】まずは国宝5城から♪(後編)」
青森県・弘前城
青森県弘前市(あおもりけんひろさきし)にある「弘前城(ひろさきじょう)」が築城(ちくじょう)されたのは1611年。天守をはじめ、3基(き)の櫓(やぐら)と、二の丸南門(にのまるみなみもん)・三の丸東門(さんのまるひがしもん)など複数(ふくすう)の門が重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定(してい)されています。
築城の当時(とうじ)、五重(ごじゅう)だった天守は1627年の落雷(らくらい)で焼失(しょうしつ)。現在(げんざい)の天守は1810年に再建(さいけん)されたもので、独立式(どくりつしき) ※層塔型(そうとうがた) 三層三階(さんそうさんかい)となっています。
築城した場所(ばしょ)が鷹岡(たかおか)という地名(ちめい)だったことから「鷹岡城」という別名(べつめい)もあります。日本最古(にほんさいこ)のソメイヨシノなどもあり、東北屈指(とうほくくっし)の桜(さくら)の名所(めいしょ)としても知られています。
※天守の外観の様式のこと。望楼型と層塔型の2つの様式が一般的。
福井県・丸岡城
丸岡城(まるおかじょう)は、現存天守では最古の建築様式(けんちくようしき)を持(も)つ※平山城(ひらやまじろ)で、築城(ちくじょう)されたのは1576年。
城を支(ささ)える石垣(いしがき)は「野づら積み(のづらつみ)」という方式(ほうしき)で、すき間(ま)が多(おお)いのが特徴(とくちょう)です。粗雑(そざつ)な印象(いんしょう)ですが、排水(はいすい)に優れていて大雨でも崩れる心配(しんぱい)がないそうです。
「霞ヶ城(かすみがじょう)」という別名で呼ばれ、満開の桜に覆われ城がまるで浮かんでいるように見える様子は幻想的!
※平野内の山や丘陵に築城された城のこと
岡山県・備中松山城
備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)は、天守が現存する唯一の山城(やまじろ)です。標高(ひょうこう)430mの山(やま)の山頂(さんちょう)に位置(いち)し、秋(あき)から冬(ふゆ)にかけて雲海(うんかい)に浮(う)かぶ姿(すがた)が「天空(てんくう)の山城(やまじろ)」として有名(ゆうめい)です。
城(しろ)まで登(のぼ)るのは非常(ひじょう)に大変(たいへん)ですが、、城内(じょうない)には可愛(かわい)い猫(ねこ)の城主(じょうしゅ)さんじゅーろーがいて、登城の疲(つか)れを吹(ふ)き飛(と)ばしてくれますよ!
後編では、残(のこ)りの丸亀城(香川)、松山城(愛媛)、宇和島城(愛媛)、高知城(高知)を紹介(しょうかい)します。
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