富士山は、山梨県と静岡県にまたがる日本最高峰の山。標高3,776mの頂上までは、吉田、御殿場、富士宮、須走ルートの4つの登山道がある。富士山の頂上で日の出の瞬間を眺める「御来光」や、火口周辺を歩く「お鉢めぐり」。そして、新年最初に山頂で見る「初日の出」など、日本のシンボル「Mount Fuji（Mt. Fuji）」を存分に満喫できる富士登山の注意点・マナーなどを紹介！
富士登山を楽しむ基礎知識（Mt.Fuji Trail）
富士山には4つの登山コースがあり、それぞれ吉田ルート、須走ルート、御殿場コース、富士宮コースとなっている。標準的なルートは、山梨県側の富士スバルライン五合目からスタートする吉田コースである。吉田コースは東京や大阪からのアクセスが良く、途中に山小屋も多く、比較的登りやすいことから人気があり、富士山に登る登山客の半数以上が吉田ルートを利用している。
経験豊富な登山ファンなら、静岡県側の御殿場コースに挑戦してみるのもよいだろう。このルートは距離が長く、標高差も大きいが、登山道の標高の高い位置から、ご来光が見られるため、頂上に到達したときの満足感はピカ一！御殿場登山口は、東京から高速バスでもアクセスでき、登山と合わせて御殿場プレミアム・アウトレットや、温泉、キャンプ場、工場見学など周辺観光も楽しめる。
1.富士山の最適な登山シーズン
残雪状況や気象情報等によって各登山道の開通期間が異なる場合もあるが、富士山の登山シーズンは例年7月上旬から9月上旬。この2ヶ月間は雪が少なく、比較的安全に登山ができ、富士山の山頂真ん中の噴火口を見下ろしながら一周する「お鉢めぐり」も同時期に楽しむことができる。
富士登山は、7月中旬以降登山者が増え、特に週末や8月中旬のお盆に集中する傾向がある。混雑している中で登山すると、落石・怪我のリスクも高まる上、自分のペースで歩いたり、休憩することが難しくなる場合もあるので、初心者は混雑日・混雑時間帯を避けた登山計画を立てるのがおすすめだ。
2.富士山のクライミングプランは慎重に
富士山は標高が3,700mを超えるので、安全な登山のために柔軟な計画を立てたほうがよい。
気温と気圧が平地よりも低く(海抜0m地点と比べると山頂は23度低い)、空気中の酸素量少なく、特に初心者は高山病にかかりやすい傾向がある。こうした高山気候に慣れるため、五合目から山頂へ行く前に休憩時間を設けたり、山頂から下山する際には、最低でも1泊することがおすすめだ。また、登山の合間にはこまめに休憩を取ろう！なお、宿泊するなら、5合目以降の山小屋がベターです。
なお、安全面を考えると登山初心者は15時までの下山が望ましいため、日帰りするなら日没前の15時に間に合うルートを選ぶようにしよう。ただ、日帰り登山は、高所での病気や怪我の危険性が高まるため、くれぐれもご注意を！
3.富士登山に必要な持ち物
富士山登山に必要な装備は、バックパック、登山靴、帽子、長ズボン、体温調節のしやすい上着などです。また、山頂に近づくと気温が下がるので、防寒着も欠かせません。その他、レインコート、ヘッドライト、小銭、ゴミ袋、地図、水、スナックなどが必要になることが多い。耳栓、カイロ、サングラスもあると便利です。
5.楽しく富士登山を楽しむための登山ルール
富士山に安全に登るためには、ルールを守り、マナーを守ることが大切。一般的な日本での登山の基本ルールは以下だ。
- 登山道は登りが優先
- 無理な追い越しはしない
- ストックの先端にはキャップを。もし、落石を起こしたら大声でまわりに知らせよう
- 動植物の採取禁止、溶岩や石の持ち出し禁止。
- ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
- 外来植物は持ち込まない
- テント設営やたき火の禁止（※富士登山の公式サイト記載のルールのため、山岳地によっては例外あり）
登頂している登山者を優先してください。待機中や登山中の追い越しは、山道から滑り落ちる危険性があるため禁止されています。また、落石を避けるため、溶岩を割らないことも必須です。また、快適な環境を維持するために、「ゴミは持ち帰る、落書きはしない、公共施設は清潔に保つ」等々を心がけてください。
Spot information
- 富士山（吉田登山口）
- 住所：山梨県富士吉田市上吉田
- アクセス 富士急行大月線「富士山駅」または富士急行河口湖線「河口湖駅」から富士スバルライン5番乗り場までバスで約60分
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