3月~4月が見ごろ!お花見に行きたい、四国地方の桜の名所おすすめ12選

香川、徳島、愛媛、高知の4県からなる四国地方は、歴史的建造物や自然豊かな人気スポットが多く、桜の名所も数多くあります。しかも、東京や大阪などの大都市と比べ、比較的ゆったりと桜の鑑賞ができるのも魅力。

有名どころから穴場的スポットまで、四国のおすすめお花見スポットと、例年の見頃時期も合わせて県別にご紹介します。

※当記事に登場する情報はすべて2023年12月執筆時のものです。最新情報は事前に公式サイトなどをご確認ください。

四国地方の桜の見ごろはいつ?桜シーズンの気候は?

四国地方の春(3月~5月)の平均気温は、内陸部では約10℃~12℃で、瀬戸内海や太平洋側の沿岸部では約13℃~16℃と、肌寒い日が続く傾向があります。晴れの日が多いものの、数日周期で気温が上下し、寒暖差が大きいのが特徴です。

そして四国4県の一般的な桜の見頃は、関東、関西や九州地方などとほぼ同時期の3月下旬~4月上旬です。ここからは、各県の直近3年間の開花日及び満開日をご紹介。


香川県(高松市)
徳島県(徳島市)
愛媛県(松山市)
高知県(高知市)
例年の開花日
  1. 2023年
  2. 2022年
  3. 2021年
  1. 3月22日
  2. 3月24日
  3. 3月15日
  1. 3月23日
  2. 3月25日
  3. 3月25日
  1. 3月18日
  2. 3月21日
  3. 3月15日
  1. 3月17日
  2. 3月19日
  3. 3月15日
例年の満開日
  1. 2023年
  2. 2022年
  3. 2021年
  1. 3月29日
  2. 3月30日
  3. 3月27日
  1. 3月31日
  2. 3月30日
  3. 4月1日
  1. 3月28日
  2. 3月28日
  3. 3月27日
  1. 3月24日
  2. 3月27日
  3. 3月23日

出典:気象庁ホームページ「さくらの開花日(2021-2023年)」、「さくらの満開日(2021-2023年)

桜の開花状況や見ごろは、その年の気温や地域ごとに異なる気候の特徴に左右されるため、事前に日本気象協会が運営するtenki.jp、または最新の気象情報を発信するweathernews.jpなどで最新の開花日・満開予想日を確認しておきましょう。各県の観光協会による公式サイトやSNSでは、各花見スポットの詳しい開花情報もチェックできます。

香川県の桜の名所・お花見スポット3選

【三豊市】紫雲出山(例年見ごろ:4月上旬~4月中旬)

標高352mの山頂付近から瀬戸内海の絶景が楽しめる、「紫雲出山」。アメリカの新聞紙『The New York Times』が発表した「52 Places to Go in 2019」や、Yahoo! JAPANの「日本が誇る桜の絶景15選」にも選出されている名所です。

ソメイヨシノ、ヨウコウザクラ、ヤエザクラなど、約1,000本の桜が境内を彩ります。中でも駐車場に隣接する展望台は、桜と瀬戸内海の多島美の競演が楽しめる最も人気のあるビュースポットです。

💡観光TIPS:

桜シーズン中にレンタカーで入山するには、オンラインで事前予約の上、予約した日時に麓の大浜漁港へ集合し、チェックインする必要があります。

  • 住所:三豊市詫間町大浜乙451-1
  • アクセス:JR詫間駅から三豊市コミュニティバス(詫間線)で「大浜」バス停まで約30分。下車後、徒歩専用道「四国のみち」経由で徒歩約90分
    【シーズン中の平日限定】父母ヶ浜から「讃・瀬戸シャトルタクシー」で約25分(※要事前予約、片道1,500円)
    【シーズン中の土日限定】JR詫間駅から三豊中央観光バス「ハーツシャトル」で約40分
  • 公式サイト:https://www.mitoyo-kanko.com/mt-shiude/

【高松市】特別名勝 栗林公園(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

提供:(公社)香川県観光協会

国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中では、日本一の広さを持つ「特別名勝 栗林公園」。100年以上の歳月をかけ作られた日本庭園で、1745年に完成した江戸時代初期の姿を今もなお残しています。

春は園内の至るところでソメイヨシノをはじめ、ヒガンザクラ、シダレザクラなど約300本の桜が咲き誇り、1,400本の松と美しいコントラストを見せてくれます。「栗林公園・春のライトアップイベント」の開催期間中は夜桜も鑑賞できます。

  • 住所:高松市栗林町1-20-16
  • 営業時間:
    【3月】06:30~18:00、【4月】05:30~18:30
    ※ライトアップイベント期間中は~21:00
    ※ほか月は営業時間が異なります
  • 定休日:年中無休
  • 料金:大人 410円、小人 170円
  • アクセス:JR栗林公園北口駅から徒歩約3分
  • 公式サイト:https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden

【丸亀市】丸亀城(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

提供:(公社)香川県観光協会

江戸時代からの木造天守が現存している12城の一つであり、高さ日本一の石垣を有する「石垣の名城」としても有名な「丸亀城」。本丸東側から見下ろす一面に広がる桜は必見の絶景です。

築城400年以上の名城が春になると、ソメイヨシノなど約700本の桜でドレスアップされます。例年は、「丸亀城桜まつり」やライトアップイベントも開催。

  • 住所:丸亀市一番丁

  • 天守
    大手一の門
    営業時間
    ※城内は24時間開場
    09:00~16:30
    09:00~16:00
    定休日
    無休
    雨天時
    料金
    大人200円、小人100円
    無料
     
  • アクセス:JR丸亀駅から徒歩約15分
  • 公式サイト:https://www.city.marugame.lg.jp/site/castle/

徳島県の桜の名所・お花見スポット3選

【徳島市】眉山公園(例年見ごろ:3月下旬~4月中旬)

徳島市市街地に隣接する、標高290mの丘陵地にある「眉山公園」。山頂では約300本、中腹の大滝山では約1,200本のソメイヨシノを鑑賞できます。

ロープウェイと展望台が楽しめるほか、山頂付近では眼下のJR徳島駅や市街地、遠くは瀬戸内海が見渡せます。「夜景100選」に選出されている、四国有数の夜景は必見です。

  • 住所:徳島市眉山町佐古山町諏訪山
  • アクセス:JR徳島駅から眉山ロープウェイ山麓駅まで徒歩約10分。あわぎん眉山ロープウェイで約7分、眉山ロープウェイ山頂駅下車すぐ

【美馬市】八百萬神之御殿(例年見ごろ:3月下旬~4月中旬)

ソメイヨシノやコゴメザクラ、シダレザクラなど約8,000本の桜が、標高約400mの山の斜面を染め上げる「八百萬神之御殿」。徳島でも他にない壮大なスケール、圧倒される美しさを求めて多くの人が花見に訪れます。

満開の桜のトンネルを散策すれば、あたり一面、まるで空気まで桜色に色づいているよう!ここの桜は、一年を通してしっかり手入れをされていることから、一般の桜より発色が濃いそうです。

  • 住所:美馬市脇町字東赤谷名1701-2
  • 営業時間:08:00〜19:00
  • 拝観料: 1人1,000円(小学生以上)
  • アクセス:JR穴吹駅から車で約15分
  • 公式サイト:https://www.yaoyorozukaminogoten.net/

【阿南市】岩脇公園(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

岩脇公園」には約1,000本の桜が植わっており、満開の時期になると「桜の馬場」と呼ばれる桜並木が約400m続く桜のトンネルへと様変わりします。池にかかる赤い太鼓橋からは、和の風情ただよう春らしい写真が撮影できます。

そして「桜の馬場」から歩くこと約2分。隣接の「桜づつみ公園」にはソメイヨシノ、しだれ桜やぼたん桜などが植えられ、開花時期の違いで長い期間の花見が楽しめます。公園内の池を遊覧できるサイクルボートも人気。

  • 住所:阿南市羽ノ浦町岩脇
  • アクセス:JR羽ノ浦駅から車で約10分

愛媛県の桜の名所・お花見スポット3選

【松山市】松山城(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

全国で12城しかない、江戸時代以前の天守が現存する城の一つ「松山城」(別名「勝山城」、「金亀城」)。城山公園全体が国の史跡であり、天守を含めた21棟の建造物は重要文化財にも指定されています。

春にはソメイヨシノを中心に、早咲きから遅咲きまで、様々な品種の桜が境内を彩ります。春の風物詩、松山春まつりの一環として開催される「お城まつり」では、鎧や着物などを身に着けた隊列が練り歩く「大名武者行列」も。

  • 住所:松山市丸之内
  • 営業時間:時期によって異なります
  • 定休日:12月第3水曜日
  • 料金:
    【松山城天守観覧券】大人520円、小人160円
    【ロープウェイ・リフト往復券】大人520円、小人160円
  • アクセス:JR松山駅から「道後温泉行き」のいよてつ市内電車で約10分。「大街道」下車後、松山城ロープウェイのりばまで徒歩約5分
  • 公式サイト:https://www.matsuyamajo.jp/

【松山市】道後公園湯築城跡(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

14世紀前半から16世紀後半にかけて存続した松山市・湯築城の城跡、「道後公園湯築城跡」。公園内にある堀や土塁などが当時の姿のまま今に至っており、国史跡や「日本100名城®」にも選定されています。

例年3月に入ると、約300本のソメイヨシノを中心とした桜が見ごろを迎えます。昼は食べ歩きグルメを提供する屋台、夜は提灯の灯りに照らされた夜桜が楽しめ、多くの地元民が散歩がてらに訪れます。

  • 住所:松山市道後公園
  • 営業時間:24時間開園
  • アクセス:JR松山駅から伊予鉄道で約20分、道後公園駅下車すぐ
  • 公式サイト:https://dogokouen.jp/

【今治市】開山公園(例年見ごろ:4月上旬)

(一社)愛媛県観光物産協会

標高149mの山頂付近にある「開山公園」は、瀬戸内海の島々や海にかかる3本の橋などを一望できる桜の名所。春にはソメイヨシノを中心に約1,000本の桜が咲き誇り、山全体が淡いピンク色に染まります。

公園内には36mの滑り台やジャングルジムなどの遊具もあり、子供連れに人気です。花見の時期には提灯によるライトアップも。

  • 住所:今治市伯方町伊方
  • アクセス:しまなみ海道・伯方島ICから車で約10分

高知県の桜の名所・お花見スポット3選

【高知市】高知城・高知公園(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

国の重要文化財や「日本100名城🄬」に選定されている「高知城」。天守と本丸御殿が両方現存する、全国的に見ても珍しい存在です。

お城を中心に形成された「高知公園」は春にはソメイヨシノなど200本以上の桜が咲き、さらに観光シーズンに合わせて夜は伝統的灯具、ぼんぼりによるライトアップも。4月上旬に開催される「高知城花回廊」では、山田太鼓や獅子舞、和楽器の演奏など、高知の伝統文化を間近で体感できます。

  • 住所:高知市丸ノ内1-2-1
  • アクセス:JR高知駅から、とさでん交通バスで約10分、「高知城前」バス停下車後すぐ
  • 公式サイト:https://kochipark.jp/kochijyo/

【仁淀川町】ひょうたん桜公園(例年見ごろ:3月下旬~4月上旬)

一本桜が点在する高知・仁淀川町。長い樹齢を誇る桜の木がたくさんある中、県の天然記念物に指定されている「ひょうたん桜」は特に高い人気を誇ります。

ちなみに、ひょうたん桜とは、品種名ではなく、雄大な山を背景に佇む樹高21m、樹齢約500年のエドヒガンの古木の呼称です。なんでも、つぼみの形がひょうたんに似ていたから呼ばれるようになったそう。

ほぼ同じ時期には、古木の周辺に植えられている約250本の桜と菜の花も一斉に咲き誇ります。色とりどりの花のコントラストをぜひ目に焼き付けて。

【須崎市】桑田山の雪割桜(例年見ごろ:2月中旬~3月中旬)

高知県内中部の桑田山に植えられており、まだ雪が残る寒い時期に開花する「雪割桜(正式名称:椿寒桜)」。約1,000本の桜の木が2月中旬頃から鮮やかな桃色の花を咲かせ、他の桜の名所よりもひと足早くお花見気分が味わえます。

おすすめの撮影スポットは山の斜面を見下ろせる展望台。桜と菜の花が織りなす黄色とピンクの春めいた写真が撮れます。

  • 住所:須崎市桑田山乙
  • アクセス:JR吾桑駅から車で約10分

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