鳥取県のJR米子駅から境港駅までを結ぶJR境線で、2000年8月から運行している「鬼太郎列車」。日本で国民的人気を誇る水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」をテーマとした列車で、漫画やアニメファンの間でも人気の路線です。今回は、運行状況や駅、周辺スポットも含めた「鬼太郎列車」の楽しみ方を紹介します。
JR境線について
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JR境線は、JR米子駅から境港市の境港駅までの総延長17.9km、終点までの所要時間が約45分の路線です。運転間隔は通常45分~1時間に1本、乗車券のみで乗車できます。運行している車両は、平日は1日17往復中14往復、土曜・休日は15往復全列車(2022年3月改正以降)が鬼太郎列車をはじめとするラッピング列車。
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この路線には、米子鬼太郎空港から徒歩約5分の米子空港駅や「水木しげるロード」、「水木しげる記念館」の最寄り駅の境港駅があり、観光スポットへの交通手段としても利用されています。
※運用は変更となる場合があります。
鬼太郎列車の種類
JR境線で運行する「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが描かれた列車は、全部で6種類。2018年のリニューアルにより、それまでの4種類から6種類に増え、キャラクターごとに鳥取や島根の観光スポットをテーマにしたイラストも描かれています。
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主人公の鬼太郎が描かれている「鬼太郎列車」のテーマは、中国地方の最高峰「大山」と美しい海岸線で有名な「弓ヶ浜」。「砂かけばばあ列車」(左)のテーマは、鳥取を代表する名所の一つ、「鳥取砂丘」。「こなきじじい列車」(中)のテーマは、「日本一の星空スポット」といわれる鳥取ならではの「星空」。「ねずみ男列車」(右)は、水木しげるロードから約15分でアクセスできる漁師町、「美保関」がテーマとなっています。
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そのほか、「ねこ娘列車」(上)には夕日に赤く染まる汽水湖である「宍道湖」、「目玉おやじ列車」(下)には、「温泉」が描かれています。ホームでは列車の外観の撮影もできますよ。
鬼太郎列車の駅&ホーム
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JR境線の各駅には、「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ愛称名がつけられています。例えば、米子駅は「ねずみ男駅」、米子空港駅は「べとべとさん駅」。水木しげるさんの出身地にある境港駅は「鬼太郎駅」です。
各駅のホームには、駅名の愛称名にちなんだイラストが描かれた駅名表示板や飾りが。特にJR境線の起点となる米子駅「ねずみ男駅」の0番ホームには、ねずみ男や鬼太郎をはじめ、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するメインキャラクターがいっぱい。そんな妖怪たちでにぎわう0番ホームから鬼太郎列車は出発します。
終点の境港駅「鬼太郎駅」は、ホームはもちろん、駅周辺にも「妖怪巨大壁画」や「世界妖怪会議」などの撮影スポットがあります。
鬼太郎列車の車内
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鬼太郎列車は、外装だけでなく、天井やトイレの側面の壁などの内装にもキャラクターが描かれています。天井いっぱいに描かれた鬼太郎は迫力満点。座席の背もたれに描かれた鬼太郎とは、ツーショット写真が撮れるようになっています。
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もちろん、ねずみ男やねこ娘、砂かけばばあ、こなきじじい、目玉おやじをテーマにした各列車も妖怪らしい魅力たっぷりな表情を車内で見せてくれます。そして、ラッピング列車では、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターの声で車内アナウンスを聴くことができるんです。妖怪の世界観を存分に楽しめますね。
JR境線沿線の観光スポット
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JR境線沿線には、いくつも観光スポットがあります。終点のJR境港駅に到着したらそこはもう妖怪王国。駅前から続く「水木しげるロード」には、177体の妖怪ブロンズ像をはじめ、妖怪神社、水木しげる記念館など観光スポットが点在。妖怪たちとの出会いが楽しめます。
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境港駅から車で約5分の場所には「境港魚市場」があり、生クロマグロやカニの水揚げ量が全国1位や2位を争うほどの水産王国でもある境港の海産物の水揚げ風景の見学が可能。「境港水産物直売センター」などの直売施設では、新鮮な海鮮も味わえます。そのほか「米子鬼太郎空港」では、パイロット姿の鬼太郎をはじめ、空港ならではのゲゲゲの鬼太郎の世界を満喫できます。
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