「水戸黄門」や「偕楽園」で有名な水戸市は、関東平野の北東に位置する茨城県の県庁所在地です。江戸時代には水戸藩として栄えた城下町で、有名な歴史スポット巡りったり、季節の花と緑あふれる自然やアートを楽しんだりと、楽しみ方もいろいろ!今回はそんな多彩な魅力にあふれた水戸市を紹介します。
歴史スポット満載の水戸とは?
水戸は、人気時代劇シリーズ「水戸黄門」の主人公・徳川光圀が治めた地として知られます。光圀が生まれた水戸徳川家は、江戸幕府において将軍家に次ぐ家格を持つ「徳川御三家」の一つ。このため、歴史的価値の高い観光スポットも目白押しなんです。
水戸市へは、東京から鉄道や高速バスを使って1時間半から2時間ほどでたどり着くことができます。
水戸を訪ねたら、外せないスポット
偕楽園
日本三名園の一つに数えられる「偕楽園(かいらくえん)」は梅の名所。名君として有名な9代藩主・徳川斉昭(とくがわ なりあき)によって造られました。偕楽園という名前には「領民と共に楽しむ場にしたい」という思いが込められています。
スポット情報
- スポット名:偕楽園
- 住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3
- 営業時間:
2月中旬~9月30日 06:00~19:00
10月1日~2月中旬 07:00~18:00 - 定休日:無
- アクセス:JR水戸駅北口からバスで約20分、「好文亭表門」「偕楽園東門」「偕楽園前」下車後、徒歩約3~5分
水戸城跡
水戸城の歴史をたどると、もとは、平安時代末から鎌倉時代初期により建てられた館に由来し、江戸時代には水戸徳川家が居城としていました。
天守閣も石垣もありませんが、土塁と空堀で構成された日本最大級の土造りの城です。昭和20年(1945年)に戦火で焼失したものの、藩校・弘道館や薬医門が現存し、当時の姿を偲ぶことができます。
スポット情報
- スポット名:水戸城跡(二の丸展示館所在地)
- 住所:茨城県水戸市三の丸2-9-22
- アクセス:JR水戸駅北口から徒歩約10分
弘道館
徳川斉昭によって創設された日本最大規模の藩校、当時は現代の大学のような存在でした。
日本史の「明治維新」で活躍した幕末志士たちの精神的原動力となった「水戸学」が生まれた聖地でもあります。斉昭の実子で、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜も幼少期にここで学びました。
スポット情報
- スポット名:弘道館
- 住所:茨城県水戸市三の丸1-6-29
- 営業時間:
2月20日~9月30日 09:00~17:00
10月1日~2月19日 09:00~16:30 - 定休日:12月29日~12月31日
- 入館料:大人400円、小中学生200円、70歳以上200円
- アクセス:JR水戸駅北口から徒歩約8分
保和苑
徳川光圀がこの庭を愛し、「保和園」と名付けたことが始まりとされています。昭和初期に地元有志の手によって拡張整備され、純日本庭園となりました。初夏になると約100種6,000株のあじさいが色鮮やかに咲き誇り、「水戸のあじさいまつり」が開催されます。
スポット情報
- スポット名:保和苑
- 住所:茨城県水戸市松本町13-19
- 営業時間:24時間営業
- 定休日:無
- アクセス:JR水戸駅北口からバスで約15分、「保和苑入口」下車後、徒歩約4分
水戸芸術館
1990年に開館した美術館・コンサートホール・劇場からなる複合文化施設。当時の市長が「水戸を日本一の文化都市にしたい」と考えたことから建設されました。世界で活躍する建築家・磯崎新の手掛けた高さ100mの塔が目を引きます。
スポット情報
- スポット名:水戸芸術館
- 住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
- 営業時間:09:30~18:00
- 定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- アクセス:JR水戸駅北口からバスで約10分、「泉町1丁目」下車後、徒歩約2分
水戸に訪ねたら、名物の水戸納豆をぜひ食べておきたい!
古くから日本人に愛されてきた納豆。特に有名なのが日本一の生産量を誇る「水戸納豆」です。誕生したのは明治時代。江戸で納豆が好まれていることを知った水戸出身の笹沼清左右衛門が独自の製法で商品化。
鉄道が開業して間もない水戸駅前で販売したところ乗客の間で大評判を呼んだそうです。
特徴は、一般の納豆と比べて小粒であること。小さい豆はご飯に絡みやすく、ほかとは違ったおいしさがあります。ぜひ小粒で粘り強く風味豊かな水戸納豆をご賞味あれ!
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