日本のお正月といえば?「正月の風物詩」一覧。行事、食べ物、遊びなど

  • Nov 27, 2024
  • Pauli

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩

お正月といえば何をする?日本では年末年始の期間はいつで、何を行うか、一覧で紹介します。

正月の期間はいつからいつまで?

日本の正月の「三が日」とは、1月1日から1月3日までの3日間のことを指します。この期間は、多くの企業や官公庁がお休みとなります。年末から帰省をして、家族や親戚と過ごす人が大勢います。

12月13日ごろ:「正月事始め」にすること

「正月事始め」とは、お正月に向けての準備をすることで、12月13日ごろから28日ごろにかけて様々なことを行います。正月事始めでは、主に以下のことを行います。

門松・正月飾りを飾る

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 門松 正月飾り

新年を祝って家の門前に松の飾りを立てる「門松」。新しい一年に幸福や豊穣をもたらす歳神様を迎えるための「正月飾り」です。12月中旬ごろから飾り始めます。

大掃除をする

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 大掃除 煤払い

平安時代に宮中行事の一つとして行われた「煤払い」に由来する風習。年末に普段は手の届かないところまで、念入りに掃除をします。

お歳暮を贈る

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 お歳暮

年末に一年間お世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈るギフト。夏場に送る「お中元」と対をなしています。地域によって贈る時期が多少異なることも。

▶「冬の風物詩」もチェック!

年賀状やお年賀を準備する

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 年賀状

新年に送る挨拶状や、日ごろお世話になっている方へのギフトも準備しておきましょう。年末年始は配送業者がピークを迎えたり、雪など天候の影響で配送が遅れたりすることもあるので、早く準備するのがベター。年賀状は12月25日までに出すことを、郵便局はおすすめしています。

また、その年に親族が他界している場合、「喪中はがき」を出します。11月中旬以降から12月初旬までに出すのがマナーです。

12月31日:「大晦日」にすること

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 大晦日 年越しそば

大晦日は、新年を迎える深夜0時を挟んで、お寺で「除夜の鐘」が打ち鳴らされます。鐘の音が108回にのぼるのは、仏教における「煩悩(身心を悩ませる心の動き)」の数を表しているから。これを聞きながら、「そばのように細く長く生きられますように」と願って「年越しそば」を食べるのもオツです。

1月1日:「元日(がんじつ)・元旦(がんたん)」にすること

日本は新暦の1月1日に元旦を祝います。元日は1月1日の丸一日、元旦は1月1日の午前中を指すという違いがあります。1月1日には主に以下のことを行います。

初日の出を見る

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 初日の出

1月1日の日の出を「初日の出」と呼びます。初日の出は縁起が良いとされ、見るためにわざわざ早起きしたり遅くまで起きていたりする人も少なくありません。東京スカイツリー(R)など、視界が良好なスポットでは、初日の出を見るための特別営業も実施しています。

初詣に行く

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 初詣

年の初めに神社やお寺に参拝する「初詣」。神様に旧年の感謝を伝え、新年の幸運を祈ります。おみくじで一年を占ったり、新しいお守りを手に入れたり、多くの日本人が行う伝統行事です。

大晦日の夜にお詣りに行く「除夜詣」、大晦日から新年にかけて神社やお寺にお詣りする「二年参り」をする人も少なくありません。

お屠蘇を飲む

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 お屠蘇

正月のお祝い事の際に飲まれるお酒です。屠蘇散(とそさん)という数種類の生薬を、日本酒やみりんに漬け込んで作ります。無病息災を願い、一年の健康を祈る意味が込められています。

おせち料理を食べる

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 おせち料理

正月に食べる料理の一つ。冷めても美味しい保存料理です。例えば、数の子、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとんなど。それぞれに子孫繁栄、魔除け、金運といった意味が見出され、願いが込められています。

おもち・お雑煮を食べる

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 おもち お雑煮

「おもち」は古くからハレの日の食べ物として、日本人に親しまれてきました。特に、正月には焼きもち、雑煮など、さまざまな料理で食べられます。雑煮は具材や作り方に地域の特色がでやすく、使われるおもちの形も異なるようです。

年賀状を読む

新年に送る挨拶状。遠方で年始に挨拶ができない相手に送り、新年のお祝いや日頃の感謝の気持ちを伝えます。最近はSNS上で挨拶を交わす人が増え、「年賀状」を送る人は減りつつあるようです。

お年玉を渡す

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 お年玉

「お年玉」は元来、正月に新年を祝うために贈られる品物のこと。現在では小さな袋に入ったお金を子どもに送る風習や、お金そのものを指します。

1月2日・3日:「三が日」にすること

書初めをする

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 書初め

新しい年を迎えて初めて毛筆で文字を書くことを指し、日本の伝統的な年中行事の一つです。1月2日に行うのが一般的です。新しい年の抱負や願いを書いてみましょう。

初夢を見る

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 初夢 富士山

「初夢」は1月1日の夜から1月2日の朝にかけて見る夢で、1年の吉兆を予言するとも言われています。江戸時代から「一富士、二鷹、三茄子」の夢が幸運を呼ぶと広まりました。その理由は、富士は「無事」、鷹は「高く昇る」、茄子は「成る」という意味が含まれ、それぞれ良い意味を持つとされているためです。

冬のバーゲンセールでショッピングをする

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 バーゲン セール

全国各地にあるデパート・百貨店やショッピングモール、大型商業施設では、12月下旬~1月下旬ごろまで、冬のバーゲンセールが開催されます。東京、大阪、横浜など人気百貨店のセール情報をチェックしておきましょう。

▶冬のバーゲンセールはいつから始まる?東京や大阪の百貨店セールスケジュール

福袋を買う

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 福袋

年末年始の休みをはさみ、大半の施設や店舗は、1月2日または3日ごろから営業スタートします。さらに、年が明けて初めて商品を販売する「初売り」の際に「福袋」を販売します。2025年の福袋情報とおすすめの福袋情報を抑えましょう。

▶百貨店やスタバ、ドトールの福袋はいつから発売?予約方法も紹介

お正月遊びをする

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩

正月ならではの昔遊び。例えば、「羽根つき」は羽子板で羽根を飛ばし合い、打ち損なうと顔に墨を塗られます。「福笑い」は顔の輪郭だけを描いた台紙に、目・鼻・口などの紙片を目隠ししたまま並べます。他にもいろんな遊びがあり、いずれも縁起物。

箱根駅伝を見る

正月、毎年のようにテレビの前の人々を釘付けにしてるのが「箱根駅伝」。「駅伝」とは数人がリレー形式で長距離を走る日本発祥の陸上競技です。東京から箱根の往路、箱根から東京の復路を、大学生がタスキを繋ぎながら駆け抜ける姿は圧巻。

1月7日~15日:「松の内」にすること

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 松の内 門松

1月1日から1月7日までの期間は「松の内」と呼ばれ、正面に玄関で門松を飾る期間です。これらの飾りは、6日の深夜や1月7日の早朝に処分したり移動したりするのが通例ですが、関西など地域によっては松の内が1月15日頃までになることもあります。

七草がゆを食べる

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 七草がゆ

1月7日は「七草の日」。この日、一年間の無病息災を願って「七草がゆ」を食べる習慣があります。七草とはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種の野草のこと。これらを入れたおかゆは、味の濃いおせち料理で疲れた胃腸を休める優しい料理です。

寒中見舞いを出す

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 寒中見舞い

年賀状や新年が届いた場合、送った人に返送する習慣があります。松の内までに送る時間がない場合は、「年賀状」ではなく「寒中見舞い」を送りましょう。ただし、寒中見舞いは立春(2月4日)までに送るのが一般的なので、1月中に送る目安で出すと安心です。また、自分が喪中の時、親しい方へ新年の挨拶をしたい場合、寒中見舞いを出すこともあります。

鏡開きをする

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 鏡開き

お正月にお供えしていた鏡餅を、無病息災を願いながら食べる行事です。松の内の正月飾りを片付けたあと、1月11日頃に行うのが一般的です。お餅を割る時は、包丁を使わず、木槌で叩きます。

ぜんざい・おしるこを食べる

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 ぜんざい おしるこ

ぜんざいやおしるこは、小豆を砂糖で甘く煮て、おもちや白玉団子を加えた食べ物のこと。冬の甘味の定番で、鏡開きで割ったおもちを、ぜんざいやおしるこにしていただくことも多いです。地域によって作り方と呼び方に違いがあり、関東では汁気の多いものを「おしるこ」、関西では粒あんのものを「ぜんざい」と呼びます。

新年会に行く

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 新年会

「新年会」は新しい年も頑張りましょうと決起する会。職場の仲間、友人同士、親族などで集まり、美味しい料理を食べながらお酒を酌み交わします。新年会はいつからいつまで行うと厳密に決まっていません。2月上旬に開催する飲み会を「新年会」と呼ぶこともあります。

1月14日~16日:「小正月」にすること

1月1日の元旦は、厳密には「大正月」と呼び、1月14日~16日の3日間を「小正月」と呼びます。小正月には、お正月期間の締めくくりをします。

餅花を飾る

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 餅花

「餅花」とは、柳の枝に赤と白の餅を乗せる飾りのことです。五穀豊穣や邪気払いの意味があり、花のつぼみのようなかわいらしい造形に、一足早い春の訪れも感じさせてくれます。

左義長(どんど焼き)を見物する

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 左義長 どんど焼き

「左義長」は、お正月の飾り付けや古い神棚、書き初めを燃やし、一年の無事を祈る火祭りです。「どんど焼き」や「さいと焼き」とも呼ばれています。左義長の火で体を温めたり、左義長の火で焼かれた餅を食べたりすると、長生きして丈夫になると言われています。

小豆粥を食べる

お正月といえば 行事 食べ物 遊び 風物詩 小豆粥

無病息災を願って小豆粥を食べるのも、小正月の行事のひとつです。1月15日に食べるので「十五日粥」とも呼ばれています。土鍋でお粥を炊き、最後に茹でた小豆を加えたほんのり甘みを感じる味わいです。

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