一度見たら忘れられない、大阪を代表するシンボル「太陽の塔」は、1970年、大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館の一部として建造され、大阪万博閉幕後も引き続き万博記念公園に残された。塔内部は半世紀に渡って、原則として非公開となっていましたが、2018年3月から一般公開され、常設の展示施設に生まれ変わりました。今回、FUN! JAPANチームは内部を取材し、その半世紀経っても、衰えない生命のエネルギーを紹介します。
太陽の塔とは
マンガ・映画「20世紀少年」にも登場した「太陽の塔」は、芸術家の岡本太郎がデザインし、1970年に開催された大阪万博のシンボルゾーンにテーマ館の一部として、母の塔・青春の塔・大屋根(長さ(南北)292メートル、幅(東西)108メートル、高さ約40メートル)とともにつくられました。地上、地下、空中の3層にわたる展示空間で、大阪万博のテーマである「人類の進歩と調和」を最も表現する場でした。
4つの顔:黄金の顔・太陽の顔・黒い太陽・地底の太陽
塔の頂部には金色に輝き未来を象徴する「黄金の顔」、現在を象徴する正面の「太陽の顔」、過去を象徴する背面の「黒い太陽」という3つの顔を持っています。また、大阪万博当時テーマ館の地下展示には「地底の太陽」といわれる顔を合わせて、4つの顔がありました。しかし、当時、高さ約3メートル、全長約11メートルにもなる巨大な「地底の太陽」は、大阪万博閉幕後の撤去作業から50年近く経った現在も行方不明の状態で、今回の内部公開を期に、当時の写真や資料などから復元しました。
いざ!内部を見学しましょう!
入口を入ってから、目の前に表れるのは、岡本太郎が太陽の塔を作造る際に描いたデッサンパネルエリアです。また、内部からも違う角度で太陽の塔の意外な一面を楽しめますよ!
奥に進むと、復元された「地底の太陽」ゾーンにたどり着きました。プロジェクションマッピングが投影され、さまざまな色の照明で表情が変わったり、当時の地下展示をイメージした映像が投影されたりします。
色褪せない生命のエネルギー「生命の樹」ゾーン
内部の塔内空間には、鉄鋼製で造られた高さ約41メートルの「生命の樹」があり、樹の幹や枝に33種、183体の生物模型群が取り付けられ、アメーバーなどの原生生物からハ虫類、恐竜、そして人類に至るまで、生命の進化の過程を表しています。
太陽の塔へ入るには、「事前予約」がおすすめ!予約に空きがある場合に限り当日券も販売
太陽の塔は、一日最大約1,000人が見学でき、事前にオフィシャルサイトから予約できます。予約と同時にクレジットカードでお支払い完了次第、予約完了となります。当日券については、自然文化園5ヵ所のゲート(中央口、日本庭園前ゲート、東口、北口※閉鎖中、西口)(中央口、日本庭園前ゲート、東口、北口※閉鎖中、西口)及び太陽の塔の受付窓口に設置された電子掲示板から、空き状況を確認でき、「空き」が表示されている時間帯は、太陽の塔の受付窓口で当日券を購入できます。予約に空きがない場合は、当日券の販売を行いませんので、確実に内部見学したい方には、前日までの事前予約がおすすめです。
Spot Information
Spot name: 太陽の塔
- 住所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園
- 時間:10:00~17:00(最終受付16:30)
- 休館日:水曜日(4月1日~GW、10・11月は無休)
- 予約サイト対応言語:日本語、英語
- 予約方法説明対応言語:日本語、英語、簡体字、繁体字、韓国語
- 料金:大人720円、小中学生310円(※別途入園料(大人260円、小中学生80円)が必要)
- アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」下車徒歩約10分
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