縁結びの神様・出雲大社のおすすめ参拝ルートとは?

縁結びのパワースポットとして有名な島根県の出雲大社は、現存する日本最古の歴史書といわれる『古事記』にもその創設の由来が記されているほどの由緒ある古社

主祭神は、商売繫盛や金運・財運 「だいこく天」として馴染みの深い「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」。2019年には「平成の大遷宮」が行われ、本殿や社殿がリニューアルされたことが話題になりました。ここの記事では、日本有数のパワースポットである出雲大社の見どころやおすすめルートなどを紹介。境内は広々としていて見どころも多いので、この記事を参考に効率よく回りましょう!

※遷宮は、御祭神を祀る本殿を新築移転させたり、一時的に御神体を別の場所に移動させる祭礼を示す言葉。出雲大社の御本殿は1744年に造営され、過去数回の遷宮が行われてきましたが、平成20年に60年ぶりの遷宮祭が行われた。

出雲大社

出雲大社とは?

出雲大社は、七福神の「大黒様」として知られる大国主大神を祀る大社で、『古事記』によれば、大国主大神が天照大神(あまてらすおおみかみ)に国譲りした際に、その代償として大国主大神のために建てられた神殿だそう。

大国主大神は、「人間の運命や人間関係など目に見えないものを司る神」として、男女や仕事など人間関係を結ぶ「結びの神」として広く知られており、縁結び以外にも、子宝祈願や商売繁盛、金運上昇など様々なご利益が期待できます

有名なのは神楽殿。ここは、もとは出雲大社宮司家の大広間として使用されており、その正面に飾られた大注連縄(おおしめなわ)の長さは約13m、重さはなんと5.2t!その大きさは日本最大級を誇ります。

出雲大社について

  • 建設年 ... 不明、少なくとも8世紀には最初の社が建てられていた。現在の本殿は、1744年の建立
  • 神社:大国主大神
  • 祭事:年間72回もの祭祀がとり行われている。
  • (吉兆神事(吉兆さん)/1月3日、節分祭/2月3日、例祭二之祭/5月15日、神在祭/毎年、旧暦の10月10日~17日にかけて実施、他)

※注連縄は、神様のいる聖域とその外を区別するために張られるもの

出雲大社への最適な参拝ルート  

伝統に乗っ取って参拝したいなら、正しい順番で回ることが大切です。ここでは、定番の参拝コースをご紹介します。

1. 勢溜の大鳥居(せいだまりのおおとりい)

勢溜の大鳥居
Seidamari no Otorii

高さ8.8m、横幅12mの鋼管製の大鳥居。出雲大社の正門にあたり、参拝はここからスタートします。出雲大社の敷地内にある4基の鳥居のうち2つ目の鳥居です。また、参拝ルールとして、鳥居をくぐるときは、必ず神様に挨拶するように深くお辞儀をしましょう。

 2. 手水舎(ちょうずや)

出雲大社 手水舎
Chozuya

神域である「荒垣」内に入る前に、ここで手と口を清めましょう。清める作法としては、まず右手で柄杓(ひしゃく)を持って水を汲み、左手を清め、その後柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める。そして再び柄杓を右手に持ち替えて、左手で水を受けて口をすすぐ、という順番です。

3. 銅鳥居

出雲大社 銅鳥居
The Bronze Torii

さらに進んで、新垣の正門に建つ四の鳥居へ。四の鳥居は青銅製で、長州藩2代藩主の毛利綱広が寄進したものだそう。国の重要文化財にも指定されています。

4. 本殿

出雲大社 本殿

銅の鳥居をくぐり拝殿、八足門、楼門と奥に進み、いよいよ国宝の御本殿へ!本殿は、大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式で建てられた大国主大神の神殿。高さは約24mで、本殿としては日本最大級の大きさ。存在感があり、眼前にそびえるその姿には圧倒されること間違いありません。

現在の社殿は1774年に建てられ、4回目の遷宮で大屋根や千木などが新装されました。基本的に中に入ることができないので、御祭神に最も近づける八足門で神様にお参りすることになります。

5.素鵞社(そがのやしろ)

素鵞社(そがのやしろ)
Soga no Yashiro

御本殿の真後ろ、一段高いところに建てられたこの社は、ヤマタノオロチ退治で知られ、出雲神話の中でも高い人気を誇る神様・素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る場所です。背後にそびえる八雲山の麓から大国主大神を見守る立地にあり、とても有名なパワースポットです 

6.神楽殿

What is The Best Route to Go Around Izumo Taisha?

Kaguraden


What is The Best Route to Go Around Izumo Taisha?

Kaguraden

1981年に造営され、祭典、祈願だけでなく、結婚式などにも使われています。大広間は270畳(437.4㎡)もあり、正面の大注連縄は重さは約5.2トン!長さ約13mもあるそうです。

ちなみに、大注連縄に吊るされている白い紙は「紙垂」といい、神聖なエリアを示す印なのだそう。

縁結びや子宝祈願は、神門通りで!

宇迦橋(うがばし)の大鳥居から出雲大社の正門まで続く約700mの表参道・神門通りは、かつての出雲大社の "門前町"で縁結びにまつわるお守りやグッズなどを購入することができます。また、通りのご縁横丁にはレストランやカフェ、お土産屋さんも軒を連ねますので、参拝前後の食事やお土産ショッピングはぜひこの辺りで楽しみましょう!

出雲大社で行われる神事・神迎祭(かみむかえさい)。

What is The Best Route to Go Around Izumo Taisha?

旧暦の10月(現在の)は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月で、出雲ではこの月を神在月と呼びます。この期間に、出雲大社の西方1kmにある稲佐の浜では、神迎神事(かみむかえしんじ)が行われ、大社でも神迎神事や神迎祭などが行われますが、一部の祭事を除いて一般人の見学・参列を開放していない神事も多くあります。許可なく写真を撮ったり、神事の邪魔をしないように気をつけましょう。

出雲大社への行き方

東京駅から新幹線で出雲へ向かう場合、まず、岡山駅へ行き、そこから特急に乗り換えて出雲市駅へ。出雲市駅からは、一畑バス「出雲大社行き」または「出雲大社・日御碕」行きバスに乗り換え、「正門前」または「出雲大社連絡所」バス停で下車後徒歩1分。または、寝台特急「サンライズ出雲」でJR出雲市駅まで行くことも可能です。

関西方面からは、新大阪駅または京都駅から新幹線をご利用ください。

飛行機を利用する場合は、出雲縁結び空港まで、約80分のフライトがあります。空港到着後は、JR出雲市駅まで空港シャトルバスで約25分。または、1日2便ですが、出雲大社への直通バスを使っても便利です。
大阪の伊丹空港から出雲縁結び空港までは約50分です。

スポット情報

  • 出雲大社(Izumo Taisha)
  • 住所 :島根県出雲市大社町杵築東195
  • 言語:英語パンフレットあり
  • 入場料:無料
  • 休日:年中無休
  • 参拝時間:6:00〜20:00
  • お問い合わせ:8:30~17:00

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