「お誕生日おめでとう」以外のお祝いフレーズは?

多くの国や地域同様、日本でも誕生日には「誕生日おめでとう」とお祝いの言葉を伝えます。ただし、伝える相手との関係性によって使うフレーズが異なるのが一般的です。そこで、当記事では、実際に「お誕生日おめでとう」を伝える際に知っておいたほうがいいポイントをご紹介。会話例もあるので、ぜひご活用ください。
「お誕生日おめでとう」は日本語で何と言う?

日本語で誕生日をお祝いするとき「お誕生日おめでとう(Otanjyoubi Omedetou)」と言います。「Otanjoyubi」の「O」は丁寧さを、「Tanjyoubi」は生まれた日を、「Omedetou」は祝福を表します。なお、「Omedetou」の語源 は「めでたい(Medetai)」です。その「Medetai」に丁寧語の「O」が付いて、祝福する意味の「Omedetou」という言葉に変化していきました。
通常、このフレーズは、家族や友人など特別な人への感謝や喜びを伝える際に使われますが、好きな歌手やアイドル、スポーツ選手など、応援したい人へ贈られることも。いずれにしても、相手の幸せを願う気持ちを込めてかけられる言葉です。
「Otanjyoubi omedetou」と「Otanjyoubi omedetou gozaimasu」の違いは?
「Otanjyoubi omedetou」と「Otanjyoubi omedetou gozaimasu」の違いは、どちらがより丁寧な言葉かどうか。そのため、伝える相手との関係性によってどちらを使うかが決まります。例えば、親しい友人や同年代の同僚、家族など対等な関係性の場合なら、カジュアルな表現の「Otanjyoubi omedetou」が一般的です。
一方、敬語の「Gozaimasu」が加わると丁寧になるため、フォーマルな場面や職場の上司、学校の先生といった目上の人に対してよく使われます。
「Otanjyoubi omedetou」のひらがなの書き方は?
「Otanjyoubi omedetou」のひらがなでの書き方は、「おたんじょうびおめでとう」です。「たんじょうびおめでとう」でも伝わりますが、丁寧さを示す「お(O)」が加わることで、温かみややわらかさが加わります。
ただし、ひらがなでの表現は子どもっぽい印象をもたれることもあるため、ごく親しい関係性で使うのがおすすめです。例えば、友人や家族にカードやメッセージを送る際、ひらがなで書くとかわいくて親しみやすい印象になります。
「Otanjyoubi omedetou」の漢字の書き方は?
「Otanjyoubi omedetou」の漢字の書き方は「お誕生日おめでとう」または「御誕生日おめでとう」ですが、前者のほうが一般的です。というのも、後者は少々堅苦しい雰囲気があるためです。ただし、礼儀を重んじる場面で使われることもゼロではありません。
「Otanjyoubi omedetou」への答え方

「Otanjyoubi omedetou」と言われたときの返事は、日本語の一般的な感謝の言葉である「ありがとう(Arigatou)」が基本ですが、相手との関係性によって最適な答え方が異なります。
友達や仲の良い同僚への答え方
日本語 | ローマ字 | 意味 |
ありがとう! | Arigatou! | 感謝を表す言葉 |
ありがとう、うれしい! | Arigatou, Ureshii! | 喜びを付け加えた表現 |
覚えていてくれてありがとう | Oboete ite kurete arigatou | 覚えていたことを喜ぶ表現 |
目上の人への答え方
日本語 | ローマ字 | 意味 |
ありがとうございます | Arigatou gozaimasu | 丁寧な返答 |
素敵な一年にします | Suteki na ichine ni shimasu | 素敵な一年になる気持ちを表現 |
この一年も精進します | Kono ichinen mo syoujin shimasu | この一年も頑張る気持ちを示す表現 |
もしも「誕生日はおめでたくない」と言われたら?
注意したいのは、「もう歳は取りたくない(Mou toshi ha toritaku nai=年齢を重ねることに嫌がる気持ち)」「おめでたくない(Omedetaku nai=祝えない気持ち)」といった答えが返ってきたとき。日本人は年齢を気にする人も少なくないため、このように答える人もいます。
この場合、誕生日が本当に嫌なときもあれば、嬉しいけど恥ずかしがっているときもあります。もし、笑っていたら照れているだけなので心配はいりません。相手が触れてほしくなさそうであれば、会話を無理に続けずに話題を変えるのがベターです。
「Otanjyoubi omedetou」の他の言い方は?

他にも日本では英語の「ハッピーバースデー(Happy Birthday)」も言います。特に、SNSのテキストメッセージではよく使われます。また、「Otanjyoubi omedetou」を省略した「たんおめ(Tanome)」「おめたん(Ometan)」という若者言葉も浸透しています。友達や家族同士で使う言葉なので、目上の人や会社の上司には使わないように気をつけましょう。
「Otanjyoubi omedetou」と一緒に伝える言葉は?

「Otanjyoubi omedetou」と一緒に次の言葉も加えると、よりお祝いしている気持ちを伝えられます。
日本語 | ローマ字 | 意味 |
素敵な一年を! | Suteki na ichinen wo! | 素敵な一年になることを祝う言葉 |
幸せな日を過ごしてね | Shiawase na hi wo sugoshite ne | 幸せな一日になることを祝う言葉 |
楽しい一年になりますように | Tanoshii ichinen ni narimasu youni | 楽しい一年になることを祈る言葉 |
これからも元気でいてください | Korekara mo genki de ite kudasai | 元気に過ごすことを祈る言葉。年上の人に使うことが多い |
日本ではお誕生日をどのように祝う?

「Otanojyoubi omedetou」という言葉だけでなく、プレゼントや手紙を贈ることでお祝いの気持ちを伝える方法も、日本では一般的です。家族や恋人とは、特別なレストランを予約するか、自宅で豪華なディナーを用意してお祝いをします。
誕生日プレゼントは相談せずに買うこともあれば、事前にリクエストを聞いて一緒に買いに行くことも珍しくありません。友人同士なら、高価ではなくても心のこもったプレゼントなら喜ばれます。高価すぎるものは、かえって困らせる場合もあります。
なお、プレゼントを贈る際、誕生日を祝う言葉を書いたメッセージカードを添えて渡すと、より一層気持ちが伝わります。思い出の写真で作ったアルバムなども最適です。
友達や同僚と誕生日前後にディナーへ行く時は、サプライズのデザートプレートを準備することもあります。日本の居酒屋やレストランでは誕生日用のデザートプレートのサービスを行っているところが多いので、予約時に確認してみましょう。
また、日本では誕生日を祝う時は、スポンジケーキにイチゴを飾ったショートケーキが定番です。ホールケーキにメッセージプレートとろうそくを刺し、ろうそくに火を灯して電気を消したら「Happy birthday to you」を歌ってお祝いします。
「お誕生日おめでとう」の日本語の方言はある?
沖縄県を除くほとんどの地域で、「Otanjyoubi omedetou」の方言は使われていません。沖縄県では「うまりびーかりゆしやいびーん(Umari bii kariyushi yaibiin)」と言います。「うまりびー(Umari bii)」は「生まれた日」、「かりゆし(Kariyushi)はおめでたい、「やいびーん(Yaibiin)」は丁寧語として語尾に使う言葉です。
「お誕生日おめでとう」の会話例文集
友人の誕生日を祝う会話
A:ねえ、今日は何の日だと思う?(Nee, kyou ha nan no hi dato omou?)
B:え?普通の日でしょ。(E? Futsuu no hi desho?)
A:違うよ、Bの誕生日じゃん!お誕生日おめでとう!(Chigau yo, B no tanjyoubi jan. Otanjyoubi omedetou!)
B:ありがとう!めっちゃ嬉しい!(Arigatou! Mettya ureshii!)
恋人同士の誕生日祝い(サプライズのシチュエーション)
A:ねぇ、今夜ちょっと付き合ってくれる?(Nee, konya tsukiatte kureru?)
B:いいけど?何かあるの?(Iikedo? Nanika aruno?)
A:買い物に付き合ってほしいんだ。(Kaimono ni tsukiatte hoshiinda)
B:うん、わかった。(Un, wakatta)
(その夜、約束の場所で)
A:はい、これ!Happy birthday!(Hai, kore! Happy Birthday!)
B:ありがとう!感動しちゃった!(Arigatou! Kandou shityatta!)