7大熊本必食グルメはこれ! 熊本ラーメン、馬肉料理などどれも絶品!

日本の九州の中部エリアにある熊本県には、熊本城や日本庭園で知られる水前寺公園、世界最大級のカルデラを有する阿蘇など、必見スポットばかり。熊本はこうした観光面だけでなく、グルメも秀逸。熊本ラーメン、馬肉料理など、必食グルメがたくさんあります。今回は、FUN! JAPAN編集部がおすすめする熊本の必食グルメをご紹介します。

熊本ラーメン:特徴は、マイルドな豚骨スープと歯ごたえのある中太麺

熊本必食グルメ 熊本ラーメン

比較的マイルドな味わいの豚骨スープが特徴の熊本のご当地ラーメン。豚骨ラーメンの祖と言われる福岡・久留米ラーメンをルーツとしています。同じ九州のご当地ラーメンとして、よく知られている博多ラーメンや久留米ラーメンのスープは豚骨だけで作られた豚骨スープですが、熊本ラーメンは、豚骨スープに鶏ガラや豚の頭骨などを加えブレンドしています。こうすることで、癖がなくマイルドな味わいになるそう。

特徴は、スープだけではなく、歯ごたえのある中太麺を使っていること、そして、揚げる、または焦がすなどしたニンニクのチップやニンニクを揚げた油「マー油」がトッピングされていることです。また、ラーメンにのせる具材としてきくらげが入っているのも熊本ラーメンならではの特徴です。

東京・新宿や渋谷にも店舗展開する熊本ラーメンを代表する店「桂花」(熊本市中央区花畑町)や1954年創業の老舗ラーメン店「こむらさき」(熊本市中央区上通町)などが有名です。

太平燕:ヘルシー麺に、海鮮や揚げ卵など具がたっぷり

熊本必食グルメ 太平燕
©熊本県観光連盟

中国福建省福州市の郷土料理「スープワンタン」の一種を、日本の食材を使い、アレンジした熊本のご当地グルメ。中国福建省で話されている言葉「福州語」で「タイピンイェン」と読むことから日本では「タイピーエン」とよばれています。

春雨スープにエビ、イカなどの海鮮、豚肉、白菜、タケノコ、キクラゲなど野菜・キノコ類など炒めを合わせ、最後に、揚げ玉子をのせます。麺はヘルシーな春雨を使っており、あっさりしているのにコクがあり、味わい深いスープが人気の秘密です。学校給食のメニューになっているほどの定番料理です。

太平燕の発祥のお店とも言われる「会楽園」(熊本市中央区新町)や、鶏ガラ&豚骨ベースのオリジナルスープが特徴の「紅蘭亭 下通本店」(熊本市中央区安政町)が良く知られています。

あか牛丼:スライスした和牛「あか牛」をほかほかご飯の上へ

熊本必食グルメ あか牛丼
©熊本県観光連盟

熊本・阿蘇の雄大な自然に囲まれて育った和牛「あか牛」。熊本県が誇る、希少なブランド牛として知られています。特徴は、赤身が多く、脂肪分が適度にあること。牛肉本来の臭みのないうま味、そして、ヘルシーであることも魅力です。

そのあか牛をミディアムレアに焼き、スライスして炊き立ての白米の上に円を描くように敷き詰めたものが、あか牛丼です。店によって、お肉にかけるタレにこだわっていたり、トッピングとして、半熟卵やとろろなどをのせるお店もあります。

使用する味噌にもこだわった「あか牛丼専門店ごとう屋」(阿蘇市一の宮町宮地)やあか牛のほかに、あか牛食べ比べや熊本の郷土料理を提供する「馬タン牛タン(ばたんぎゅうたん)下通り店」(熊本市中央区新市街)などがおすすめです。あか牛専門店だけでなく、町の定食屋さんなどでも提供しています。

からし蓮根:蓮根にある穴に辛子を詰めて揚げる

熊本必食グルメ からし蓮根
©熊本県観光連盟

レンコンにある小さな穴に辛子を混ぜた味噌を詰め、卵黄入りの小麦粉の衣をつけて、油で揚げたもの。熊本では、お茶請けとしても親しまれています。ルーツは、約400年前の江戸時代、熊本藩初代藩主で病弱だった細川忠利公のために、「滋養強壮に良いから」と献上したことからと伝わっています。

シャキシャキとしたレンコンの食感とツンと鼻にくる辛子味噌の見事なコンビネーションに一度食べたら病みつきに。頂くときは、5~8mm程度に輪切りにしてそのまま頂く、または、辛味が苦手な人はマヨネーズとともに、辛さが物足りない人は電子レンジで温めると辛味が増すそう。

衣と味噌に柚子を練り込んだ「ゆず風味からし蓮根」など個性あるからし蓮根を販売する「不動ちくわ本舗」(熊本市南区城南町)、細川忠利公に献上したことから発祥の店とされる「森からし蓮根」(熊本市中央区新町)などが有名です。からし蓮根は、県内のスーパーでも販売されています。

馬肉料理:馬刺し、寿司、ハンバーグなど食べ方いろいろ

熊本必食グルメ 馬肉料理:馬刺し、寿司、ハンバーグなど
©熊本県観光連盟

熊本の名物グルメといえば、一番に名前が上がるほど知られている馬肉。事実、熊本は、農林水産省の調査で馬肉生産量が日本一と言われています。馬肉は、低カロリー、低脂肪なのに、高タンパクで鉄分やカルシウム、亜鉛などミネラルも豊富です。

食べ方はたくさんありますが、中でも、薄く切った生の馬肉を薄切りのたまねぎやおろししょうが、にんにくなどと一緒に甘口の醤油をつけて食べる「馬刺し」が有名です。過熱していない生の肉を食べる習慣がない国・エリアの人にとっては、想像しにくい料理かもしれませんが、馬は牛や豚よりも、体温が高く、食中毒の原因となる細菌が繁殖しにくいといわれています。馬肉は衛生管理された状態で処理をし、必ず冷凍してから流通させています。また、「熊本県馬刺し 安心・安全推進協議会」は厚生労働省が定める規定より「厳しい基準」をクリアしている馬刺しに「認証シール」を発行しています。スーパーなどで馬刺しを購入する際は、認証シールがあるものを選ぶと良いでしょう。

また、馬刺しのほかに鍋や寿司、焼き物など和食はもちろん、ハンバーグやカレーなど洋食メニューとしても馬肉が使われています。高級食材なので、祝い事などでいただくことが多いのですが、一般のスーパーなどでも販売され、日常的に食卓に上る家庭もあります。熊本県内に4店舗を展開する馬肉専門店「菅乃屋」(熊本市西区春日)などが有名店です。馬肉専門店だけでなく、焼き肉店、居酒屋などでも馬肉料理が提供されています。「ちょっと試してみたい」という人におすすめです。

だご汁:小麦粉で作った団子を入れた栄養満点のスープ

熊本必食グルメ だご汁
出典:農林水産省Webサイト

小麦粉を水で練り、寝かせた後、手で延ばしちぎった団子を入れた汁のことで、里芋やごぼうなど季節の野菜を入れ、味噌や醤油仕立ての味付けで整ええます。かつて、忙しい農家さんが「手早く作れて腹持ちがよい」として作り、農作業の合間に食べたといわれています。「だご」とは熊本弁で「だんご」を意味し、だんご汁とも呼ばれています。

だんごに、さつまいもを使うエリアも多く、生のさつまいもを包んだだんご入りの「いきなりだご汁」(熊本市)や、さつまいもを練り込んで甘味を出した「おひめさん団子汁」(鹿本菊池地区)、さつまいもと黒砂糖を混ぜた甘い餡をさつまいも入りの生地で包んだ「あん餅だご汁」(合志市)など地方によってその作り方が色々。

「だご汁」を提供する店が数多く並ぶ国道57号線は「だご汁街道」と呼ばれています。熊本城そばにあり立ち寄りやすい「阿蘇庭 山見茶屋」(熊本市中央区二の丸)などがおすすめです。だご汁のほかに、ご飯、漬物などがセットになっただご汁定食を提供しているお店も多くあります。

いきなり団子:もちもちの皮の中にホクホクのお芋とあんこ

厚さ1センチ程度の輪切りにしたサツマイモと小豆あんを、小麦粉を練って平たく伸ばした生地で包み、蒸したもの。熊本では昔から一般家庭でも作られている伝統的な郷土菓子です。外側のもちもちした食感の生地とほくほくとしたサツマイモと小豆あんの甘さが絶妙です。

熊本の方言では、「いきなり=簡単、手軽」という意味があり、「お客さんが突然来てもすぐもてなせる(=簡単に作れる)」という意味、短時間で「いきなり」作れるという意味、また「簡単に作れる団子」という意味など、ネーミングの由来は諸説あります。生地に黒糖やよもぎが混ぜてあるものや、紫いもを使ったものなどさまざまなバリエーションがあります。

蒸したてを食べるのが一番美味しいのですが、冷えても電子レンジや蒸し器などで温めたり、オーブンで焼いたりしても美味しくいただけるのでお土産にも最適。いきなり団子とさつまいもの専門店「芋屋長兵衛」(上益城郡益城町)、サツマイモや餡の産地にこだわる「華まる堂」(熊本市中央区国府)などがおすすめです。いきなり団子もからし蓮根同様、スーパーなどで販売されています。

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