「和食」は最強の健康長寿食?世界中から注目される理由とその魅力

日本を代表する料理と言えばラーメン、豚かつ、寿司などを思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。グローバル化が進む現代では、わざわざ日本まで足を運ばなくても本格的な和食を堪能することができます。しかし、和食とは一体どのような料理を指すのでしょうか。また、なぜ和食は世界中で理想的な健康長寿食として注目されているのでしょうか。この記事では、日本が誇る和食文化について深く掘り下げていきます。

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和食文化の原点はいつから?

和食文化の原点はいつから?

和食の原点と言える明確な時期を特定することは難しいですが、一般的には縄文時代から食文化の基礎が築かれてきたと考えられています。

縄文時代(前14,000年頃~前10世紀頃)

この時代の人類は植物採集、狩猟、漁労によって食料を得ており、縄文式土器の発明によって「茹でる」「煮込む」等の調理方法ができるようになりました。

弥生時代(前10世紀頃~後3世紀中頃)

稲の栽培が本格的に始まったため米が主食になり、「ご飯におかず」という食事スタイルが確立されました。塩も作られるようになり、醤油の原型と言われる「穀醤」も弥生時代から存在していました。

古墳時代(3世紀中頃~7世紀頃)

大規模な水田が作られるようになり、狩りの頻度は減り食生活が安定してきました。

飛鳥~奈良時代(592~794年)

仏教の伝来とともに殺生が禁じられ、その後約1,200年間肉食を避ける文化が続きました。そんな時代背景のもと、米と大豆で植物性たんぱく質を摂り、魚で動物性たんぱく質を補うという食文化が形成されました。また、出汁の取り方を工夫し、見た目の美しさへのこだわりも強くなりました。

平安時代(794〜1185年)

中国の影響を受け、公家が客人をもてなすために発展した「大饗料理」は、日本料理の中で最初に確立した料理様式とされています。

鎌倉時代(1185~1333年)

武士が政権を握った時代であり「質素倹約」が重視され、禅宗の伝来とともに精進料理が広まりました。

室町・戦国・安土桃山時代(1336〜1603年)

日本式の儀式料理の完成形である「本膳料理」が登場し、昆布・鰹節で作った出汁を使うようになりました。茶道から発祥し、お茶をおいしくいただくために作った「懐石料理」も誕生しました。

江戸時代(1603〜1868年)

現在の宴会料理の原点と言われる「会席料理」が提供されるようになり、1日3食の習慣がこの頃から定着し始めました。そば、天ぷら、うなぎ、にぎり寿司など当時の庶民が愛してやまなかった「江戸四大名物食」も今なお高い人気を誇ります。

明治時代〜現代(1868年〜)

西洋文化の影響を受け、洋食が取り入れられるようになりましたが、和食も時代に順応しつつ発展していき、今のような形にたどり着きました。

和食の特徴

和食の特徴

多様で新鮮な食材を使用し、その持ち味を引き出す

素材の味わいを生かすために下記要素の活用を心掛けます。

(1)調理法:生(切る)、煮る、焼く、蒸す、揚げるの「五法」を組み合わせます

(2)調理器具:包丁の切れ味ひとつで味が左右されてしまうくらい、和食の繊細な味に深く関わっています

(3)出汁:昆布、鰹節、煮干し、干し椎茸などで出汁を取り、うま味成分(グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸)を抽出します

栄養バランスを大切にし、健康的な食生活を支える

一汁三菜(ご飯に汁物と三つのおかず)を基本とし、塩分やカロリーの過剰摂取を防ぐためにうま味を活用します。

自然の美しさや季節の移ろいを表現する

旬の花や葉などを飾ったり、季節に合った調度品や器を利用したりして、四季の移ろいを演出します。

年中行事と密接な関わりを持つ

自然の恵みである「食」を分け合い、一緒に食卓を囲むことで家族や地域の絆を深めます。

11月24日は「和食の日」

11月24日は「和食の日」

和食の日」は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」をより多くの人々に知ってもらい、その素晴らしさを次世代に継承していきたいという願いから、一般社団法人和食文化国民会議によって制定されました。

11月24日は「いい日本食」の語呂合わせに由来しており、この日には飲食業を始めとした様々な業界でキャンペーンが開催され、地域活性化や環境保護にも寄与しています。

👉一般社団法人和食文化国民会議公式サイト(日本語)

和食を楽しめるレストラン3選

和食を楽しめるレストラン

赤坂とゝや魚新

明治23年(1890年)赤坂に創業した老舗。当日仕入れた最上級の食材と使い、日本情緒溢れる空間で四季折々の恵みを活かした日本料理が味わえます。

👉公式サイト

👉お店を予約する(KKday)

創作料理 FANCL令和本膳

化粧品・健康食品の大手「ファンケル」が手掛けたレストラン。現在の日本料理の原型と言われている「本膳料理」をベースに和洋織り交ぜた独創的な六つの膳を提供しており、心と身体に寄り添った食事を堪能できます。

👉公式サイト

👉お店を予約する(食べログ)

山ばな 平八茶屋

天正年間(1573年~1592年)創業、約440年の歴史を持つ料理屋。名物「麦飯とろろ汁」と京料理に欠かせない「ぐじ(甘鯛)」を使った懐石料理など伝統の味を長年守り続けてきました。

👉公式サイト

👉お店を予約する(Klook)

全国各地で人気の和食店。東京、大阪など

日本でよく使われるレストラン予約サイトからおすすめの和食店を探してみましょう。「食べログ」は予約人気ランキングTOP20のお店をご紹介します。

【東京】

👉東京の和食料理店を探す(食べログ)

👉東京の和食料理店を探す(ホットペッパーグルメ)

【大阪】

👉大阪の和食料理店を探す(食べログ)

👉大阪の和食料理店を探す(ホットペッパーグルメ)

【京都】

👉京都の和食料理店を探す(食べログ)

👉京都の和食料理店を探す(ホットペッパーグルメ)

【札幌】

👉札幌の和食料理店を探す(食べログ)

👉札幌の和食料理店を探す(ホットペッパーグルメ)

本格和食作り体験2選

本格和食作り体験

ただ食べるのではなく、和食の調理技法についてもっと知りたいという方は、ぜひ下記の和食作り体験ツアーに申し込んでみてください。

TOKYO BUNBUN - 東京文聞

サムライショー、お料理教室など日本文化を楽しめる観光アクティビティスポット。風情溢れる伝統家屋で卵焼き、豆腐味噌汁など本格的な日本料理を体験・実食できます。ベテランのスタッフが作り方を優しく丁寧に教えてくれますので、初心者の方でも安心してご参加いただけます。

👉公式サイト

👉和食作り・お抹茶体験を予約する(KKday)

味吉兆 堀江

ミシュランの二つ星を獲得し、四季折々の懐石料理を提供する名店。シェフによる指導のもと、和風調味料作りと絶品会席料理を楽しめます。店舗オリジナルの調味料セットやレシピノートもおまけでついてきますので、ご自宅でも名店の味わいを再現できます。

👉公式サイト

👉【食事つき】麺つゆ・抹茶塩作り体験を予約する(KKday)

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