すき焼店の代表と言っても過言ではない「浅草今半」。日本人の多くは一度は耳にしたことがあるほど有名なお店です。当記事では、浅草今半の歴史や牛肉へのこだわり、人気のメニュー、そして、外国人旅行者へ向けたサービスなどを徹底取材。浅草今半の人気の秘密に迫ります。
※当記事で紹介する商品とその価格(税込み)はすべて2023年10月時点のものです。内容が変更している場合がありますので詳細は公式HPをご確認ください。
老舗中の老舗!すき焼の名店「浅草今半」
すき焼で有名な「浅草今半」。今回、紹介する「浅草今半 国際通り本店」は、「都営浅草線」浅草駅 A4 出口から徒歩12 分、国際通りに面しています。創業は明治28年(1895年)。120年以上続く伝統の味を受け継ぐ、老舗中の老舗。
明治28年(1895年)に創業者・髙岡伴太郎が岡山より上京、畜産の仕事に着眼し、東京都墨田区の本所吾妻橋に牛鍋屋を開店したのがはじまりです。
創業した明治時代は文明開化の影響で牛鍋が大ブームになり、食に適さない品質の悪い牛も出回っていたといいます。
「浅草今半」は、明治時代、東京港区芝白金の今里村にあった政府官許の牛の屠場から新鮮で安全な牛肉を仕入れ提供し、安心安全なお肉を提供することを伝えるために、今里村の「今」の文字と、創業者の名前から「伴(半)」の一文字をとり、「今半」となりました。
今半という名前が使われているお店は、ひとつではありません。今回紹介した「浅草今半」のほかにもありますが、それぞれ別経営のレストランです。
「浅草今半」のレストランは、「浅草今半 国際通り本店」のほかに、もう1店舗、伊勢丹新宿店 本館7階『イートパラダイス』に、「浅草今半 きらく亭」があります。「浅草今半」の新店舗で、看板メニュー「浅草今半流すき焼」のほかに、ステーキやハンバーグなどを気軽に味わえるお店です。
2つの牧場と提携し、希少なメスの「神戸牛」のメス牛の肉を提供
「浅草今半」は全国各地から厳選した黒毛和牛のメス牛の肉を使用していますが、その中でもおすすめなのが「神戸牛」。神戸牛は、一定の品質基準を満たす「選りすぐり」だけが名乗れる世界的ブランド牛です。日本の牛肉は高品質で美味しいと世界に知られていますが、「浅草今半」で使われている神戸牛は別格。サシ(脂肪分)が人肌で溶けるほど融点が低いのが特長で、細かく上品な甘みのある赤身と、脂肪の風味・香りと溶け合うハーモニーを楽しめます。また、希少な神戸牛のなかでも脂質が良く、赤身に深みやコクといった味わいがあるメス牛のみを厳選しています。神戸牛のメス牛は市場での出回りが少なく、とても希少です。
「浅草今半 国際通り本店」は神戸肉流通推進協議会により指定登録店に認可されています。
また、安定的に良質な神戸牛メス牛の肉を提供できるよう、「谷口牧場」と「盛本牧場」の2つの牧場と契約を交わし、一年を通じて最高ランクの神戸牛のメス牛を提供できるようにしています。
牛肉だけでなく、野菜や割り下についても、お店ならではのこだわりがあります。野菜は素材の持つ美味しさも楽しんでもらえるよう、その時に一番美味しい産地の食材を選び、使用しています。割り下は、すき焼を美味しくいただけるようにと余計なものを入れずシンプルにしています。
ランチの一番人気は「すき焼昼膳」
ランチメニュー(11:30~14:00)で人気なのは「すき焼昼膳」(4,950円)です。看板メニュー「浅草今半流すき焼」を一番リーズナブルに楽しめるコースです。前菜、すき焼、ご飯・赤出汁・香の物がセットになっています。着物を着用した接客スタッフが目の前でひと通りすき焼を作ってくれるので、初めて食べる人でも安心です。
ほかに、味がしみこんだ豆腐とコンニャク、そして玉ねぎがアクセントになっている「百年牛丼」(1日限定20名、1,980円)や絶妙な焼加減のステーキがのった「ステーキ丼〈サーロイン〉」(1日限定20名、2,970円)など手ごろな丼メニューもあります。
11:30~21:30(20:30 L.O.)と時間問わず、提供しているグランドメニューの一番人気は「姫路和牛すき焼御膳」(15,180円)です。先付、前菜、姫路和牛炙り寿司、姫路和牛炭火焼サイコロ、姫路和牛すき焼、ご飯・赤出汁・香の物、デザートがセットになっています。質の高い姫路和牛を、すき焼だけでなく炙り寿司やサイコロステーキでも楽しめるのが魅力です。
浅草今半流のすき焼は「焼くようにサッと煮る」ことが特徴です。あまり煮過ぎず、素早く火を通して食べることで、牛肉をはじめとした素材の美味しさを楽しめます。しゃぶしゃぶのお肉もすき焼と同様に、あまり火を通しすぎないことがポイントです。
また、「浅草今半 国際通り店」で提供しているランチメニューはお手頃ですが予約不可。平日でも10:30前後には列ができ始めるので、11:30の開店時間にはすでに長い行列となっています。ラーメン店と違い、すき焼やしゃぶしゃぶは、食べるのに時間がかかります。一度満席になると、長い時間待つことになるので、時間にゆとりがない人は早めの来店を。
※グランドメニューは、今後価格改定の予定です。「姫路和牛すき焼御膳」の価格が変更になる可能性があります。
「浅草今半 国際通り本店」店内は畳やお香の香りが漂い、多言語サービスも充実
「すき焼の作り方」「しゃぶしゃぶの作り方」のポップを英語・中国語・韓国語で用意しているので、ポップを見ながら実際にすき焼やしゃぶしゃぶ作りを体験できます。もちろん、スタッフも手伝ってくれるので、困ったことがあったら気軽に尋ねてOK。
店内は、畳やお香の香り、和服での接客など日本らしさを髄所に感じられる工夫がなされています。明治時代に創業したすき焼の店らしく所々で洋風の調度品を使用するなどし、レトロモダンな雰囲気のお店作りを目指しています。
日本らしい畳の大広間や掘りごたつの個室、椅子の特別室、気軽なテーブル席、小上がりなど、席のバリエーションが多く、席の希望があれば、電話での予約をおすすめします。
ホテルで気軽に味わえるお土産やお弁当も!
お土産で一番のおすすめは、「この浅草今半の味を家庭に持ち帰りたい」という来店者の声から生まれた「牛肉佃煮」(594円~)です。秘伝の割り下と牛肉の旨味がマッチしており、ご飯やお酒のお供としておすすめです。未開封ならば製造日より9ヶ月間常温保存可能ですが、外国人旅行者は牛肉製品の持ち帰りが原則禁止されているので、ホテルで食べてくださいね。「すきやきわりした」(918円)もおすすめ。牛肉や野菜などの具材があれば、帰国後でも家で気軽に「浅草今半流すき焼」を楽しめます。
また、百貨店(銀座三越、伊勢丹新宿など)や駅(東京駅や上野駅など)の構内には、「浅草今半」のお弁当売り場があり、伝統の味わいがお弁当で気軽に楽しめます。人気商品は「重ねすき焼弁当」(2,160円)や「牛肉弁当」(1,296円)など。
国内国外問わず、来店したお客が「浅草今半に来て良かった」「また来たい」と思ってもらえるように、一皿一椀に真心を込めた接客に努めているそう。英語や中国語が話せるスタッフも在籍しているので、ぜひお気軽に!
Spot Information
- 名称:浅草今半 国際通り本店
- 住所:〒111-0035 東京都台東区西浅草 3-1-12
- アクセス:
- つくばエクスプレス浅草駅A2出口徒歩すぐ
- 東京メトロ銀座線田原町駅3番出口徒歩5分
- 東武線浅草駅松屋出口徒歩10分
- 都営浅草線浅草駅A4出口徒歩12分
- 営業時間:11:30~21:30(ラストオーダー20:30、ランチタイムは11:30~14:00)
- 定休日:無休
- 予算:
- (昼)2,000円~10,000円/約4,000円
- (夜)10,000円~30,000円/約15,000円
- (※1人 5,500 円(税込)以上の場合、サービス料 10%あり)
- クレジットカード:可
- 公式サイト:https://www.asakusaimahan.co.jp/
- 予約方法:ランチ:事前予約不可、ディナー:電話(03-3841-1114)にて予約
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