小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられる六義園。
庭園の名前は、中国の古い漢詩集「毛詩」の「六義(風・賦・比・興・雅・頌)」という分類法にならった紀貫之の『古今和歌集』序文の「六義(むくさ)」に由来します。
ここからは、春のしだれ桜、秋の紅葉ライトアップも人気の六義園について紹介していきます。
六義園について
六義園(Rikugien)は、江戸時代に徳川5代将軍・綱吉の側近の別荘として造園された大名庭園で、国の特別名勝にも指定されています。
千川上水から引いた池を中心とした回遊式築山泉水庭園で、面積は約8万7,800㎡(東京ドームの約2倍の広さ)、紀州の景勝地「和歌浦」をモデルにしたともいわれ、国の特別名勝・重要文化財にも指定されています。
明治時代には、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の別邸として使用されたこともある庭園で、園内をくまなく見て回るには1時間程度必要です。
この庭園は、和歌にちなんだ88の景観が散りばめられ(八十八景)、なかでも紀州和歌の浦周辺の景観が多く再現されています。かつては名所旧跡を示す石標が設置されていましたが、現在では約32基の石標が残るのみとなっています。
桜の季節になると、この庭園はとても静かな場所になります。人出が少ないので、静かに落ち着いて、ゆったりと散歩することができる。
入園料は1人300円、年配者(65歳以上)は150円です。
小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料です。
六義園の見どころ
内庭大門(Naitei-Daimon)
この門をくぐると大きなしだれ桜の木が立っており、六義園で最も注目されている門です。お花見シーズンになると、満開の桜を鑑賞しようと多くの観光客でにぎわいます。
渡月橋(Togetsukyo)
六義園八十八境の一つ。「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」という和歌にちなんで名づけられた石橋で、紅葉シーズンは、重工な石橋と赤やオレンジの木々の絶景が楽しめる。
蓬莱島(Horaijima)
庭園の中心エリア・大泉水の中にあるアーチ型の石の島のこと。道教の不老長生の神仙郷にある三つの島(蓬莱、瀛州、方丈)の一つをイメージして作られたそう。
ささかにの道(Sasakani-no-michi)
「ささかに(Sasakani)」は、蜘蛛(クモ)の古い呼び方のこと。木々に覆われ、曲がりくねった小径がまるでクモの糸のように細いことからそう呼ばれるようになりました。こうした小道をたどっていくと、まるで和歌の世界へ入り込んだような感覚を楽しめます。
六義園のイルミネーション
六義園は夜間のライトアップも有名で、春にはしだれ桜ライトアップ、秋には紅葉のライトアップを楽しむことができます。
ちなみに、上の写真はしだれ桜のライトアップを撮影したもの。六義園のシンボルであるしだれ桜は、高さ15m、幅は20mにも及び、。風になびいて枝がなびき、ピンク色の花びらがはらりはらりと落ちる様子がライトに照らされ闇夜に浮かび上がるのは本当に幻想的です。
光量が少なくなると、カメラで撮影できる範囲が狭くなるため、実物のライトアップは上の写真よりもずっとずっと美しいですよ!
ライトアップは、春と秋どちらも日没~21:00まで(入園は20:30分まで)園内のレストランでは、風に舞い散る花びらを眺めながら食事もできます。
春-Spring
例年、3月中旬から4月上旬に実施。
秋-Autumn
例年、11月下旬~12月上旬に実施。
六義園の開園時間
六義園は開園時間内に訪れましょう。入園時間は閉園時間の30分前です。
開園時間
開園時間は9:00~17:00(入園は16:30)
無料入園
みどりの日・5月4日、都民の日・10月1日などは入園料が無料になる日があります。通常より混雑する可能性があります。
イルミネーションの点灯時間
特定の月のみ実施。季節ごとの点灯日はホームページでご確認ください。通常、21:00まで開園しています。
スポット情報
- 六義園
- 住所:東京都文京区本駒込6丁目16-3
- アクセス:JR山手線駒込駅を下車後、徒歩7分
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