中国地方(山陰・山陰エリア)に位置する山口県。
日本海に面しており、コバルトブルーの海に架かる角島大橋や、海沿いに無数の鳥居が並ぶ元乃隅神社などインスタ映えする絶景スポットがたくさんあります。
また、江戸時代、山口県は長州藩と呼ばれ、有力な大名が支配する領土でした。そのため、山口県の各所に史跡が点在し、日本の歴史を感じられる古い街並みも満喫できます。
今回は、山口県を4つのエリア、「山口市エリア」、「下関市&美祢市エリア」、「萩市・長門市エリア」、「岩国市エリア」に分けて、観光スポットをご紹介します。日程を計画する時にスポットとの距離を含めて考えてみましょう。
【山口県山口市】一の坂川:桜・蛍の名所
かつて京都を模して街づくりされた山口。山口県山口市の市街地を流れる一の坂川は、京都の鴨川に見立てつくられ、その両岸には、約200本のソメイヨシノが咲き誇り、昔ながらの風情を醸し出す。
春には約200本のソメイヨシノが咲き誇る河川敷には、遊歩道が整備されています。また、7月から8月にかけての夏には、ホタルが舞うことで有名です。
- 一の坂川(いちのさかがわ)
- 住所:山口県後河原
- アクセス:JR山口駅より徒歩約12分
【山口県山口市】瑠璃光寺:国宝で、日本三大名塔のひとつが現存
瑠璃光寺の五重塔は、山口市内で最も有名な観光スポットのひとつ。1442年に建てられたもので、現存する五重塔の中では10番目に古いもので、日本三名塔のひとつと言われています。
ライトアップも名物で、夜間は日没から22:00までライトアップされ、夜の山口の見どころの一つです。
また五重塔のある香山公園は、棟だけでなく、広い境内に、露山堂、枕流亭などの歴史的建造物が点在し、山口の歴史を感じることができる名所です。公園内には、江戸時代に大内氏から勢力を引き継いだ毛利氏の墓や、西郷隆盛が集った「枕流亭」や茶室の「露山堂」などがあります。
日本らしい自然と、歴史を楽しむことができる瑠璃光寺。山口を訪れる際にはぜひ立ち寄って!
Information
- 瑠璃光寺
- 住所:山口県山口市香山町7-1
- 営業時間: 通年境内自由 (瑠璃光寺資料館のみは9:00~17:00)
- 入場料:瑠璃光寺資料館のみ有料
- アクセス: JR山口駅から山口市コミュニティバス大内ルート香山公園五重塔前行きで15分、終点下車すぐ
【山口県山口市】山口サビエル記念聖堂:日本のクリスマス発祥の地と言われる場所
山口聖フランシスコ・ザビエル記念教会は、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルの来日400年を記念して、1952年に建てられた教会です。
1991年に火災で焼失してしまいましたが、1998年に再建されました。新しい教会のデザインは高さ53メートル(十字架と鐘を含めて)の2本の塔と屋根が建物全体を覆う三角錐となったモダンなデザイン。
周辺には山口県立美術館をはじめ博物館や資料館などが集まります。キリスト教絵画や彫像、キリスト教が日本に伝来した経緯を示す古地図などの宗教芸術を展示する素晴らしい博物館も併設されています。
- 山口サビエル記念聖堂
- 住所:山口県山口市亀山町4-1(亀山公園)
- 開館時間 10:00 - 16:00
- 入場料;教会への入場は無料ですが、寄付をお願いします、博物館への入場は300円
- アクセス:山口駅から山口市コミュニティバス大内ルートで5分。または駅前にあるレンタサイクルなどで行くことができる。
【山口県山口市】常栄寺 雪舟庭:日本屈指の名庭
常栄寺は1563年に郡山(こおりやま)城内に建てられました。
雪舟亭と呼ばれる豪華な庭園は、大内政弘(おおうちまさひろ)が別邸として建てたもので、庭は芸術家としても著名な雪舟という僧侶に命じて築庭させたといわれています。
500年以上前に造られたこの庭園は、東、西、北の三方が山林となっており、中央に大きな池があり、庭園内を散策できます。
計算されつくした配置や石組みなどの造形美に日本らしさを感じられることまちがいなし!
- 常栄寺
- 住所:山口県山口市宮野下2001-1
- 開館時間:【4月~10月】8:00~17:00(入場は16:30まで)【4月~10月】8:00~17:00(入場は16:30まで)
- 入場料:300円
- アクセス
- 宮野駅下車後、徒歩約25分(または宮野駅からタクシー約5分)。
- JR山口駅または中国自動車道山口ICから車で約10分。
【山口県下関市】角島&角島大橋:人生で一度は訪れたい!山口屈指の絶景スポット
2000年に開通し、テレビCMやSNSで、一躍有名になった角島大橋。
下関市は、関門海峡をはさんで九州と向かい合うエリア。朝鮮半島や中国大陸とも近いため、古くから海上・陸上の交通の要所として栄え、源平壇ノ浦の合戦、巌流島の決闘、幕末維新、日清講和条約など、日本の歴史が大きく変わる舞台となりました。
その山口県と角島(つのしま)を結ぶ全長1,780mの角島大橋は無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さを誇ります。青く美しい海と、海風を感じながらのドライブやサイクリングがおすすめで、特に夏の晴れた日は海の青と道路の白、島の緑のコントラストが美しく、まさに絶好のフォトスポットです。
写真撮影に飽きたら、橋でつながった角島で観光を。博物館と灯台があり、魚介類や野菜などのグルメもいっぱいあるので楽しんでみては?
Information
角島大橋
- 住所:山口県下関市豊北町大字津之島
- アクセス:滝部駅から角島行きバスで約30分、バス停「ホテル西長門リゾート入口」下車、徒歩約3分
【山口県下関市】城下町長府:江戸時代の古い町並み
下関からひと足のばした先に位置する長府の城下町。ここは、江戸時代の大名である毛利家が支配した「長州藩」の支藩「長府藩」が行政の拠点を置いたことから「長府」と呼ばれ、政治、文化の中心地として栄えた城下町の街並みが今も残されています。
江戸時代の土壁や石垣が続く「古江小路(ふるえしょうじ)」、上級藩士の暮らしを見ることができる「長府藩侍屋敷長屋」など、歴史ロマン漂う雰囲気は日本らしさ満点!味わうことができます。
また、国宝に指定されている仏殿や美しい山門が見どころの「功山寺」、「長府毛利邸」は、紅葉の名所として有名。周辺にはおしゃれなカフェも点在し、女子旅などで注目されているエリアです。
Spot Information
- 城下町長府
- アドレス:山口県下関市長府
- アクセス:JR長府駅からバスに乗り約5分、「城下町長府」で下車
【山口県下関市】巌流島:日本の歴史的な決闘の舞台となった無人島
山口県で最も有名な場所のひとつが関門海峡に浮かぶ無人島の巌流島です。
剣豪、宮本武蔵とそのライバル、佐々木小次郎の伝説的な決闘は、この島の海岸で行われた。
巌流島へは、下関港から観光周遊船で行くことができ、船が接岸できる浮桟橋をはじめ、決闘の地を連想させる海浜整備、宮本武蔵・佐々木小次郎両雄の像、関門海峡沿いには散策道や休憩所も整備されました。
大小さまざまな船が行き交う関門海峡の雄大な景観を眺め、侍たちの生き様や島の歴史に思いをはせるのも粋ですね!
10分間の乗船料は大人800円・小人400円(往復料金)。
- 巌流島
- 住所:山口県下関市大字彦島字船島
- アクセス:唐櫃桟橋からフェリーで約10分
- 巌流島連絡船(唐戸桟橋発着)
- 運航日:毎日 ※巌流島への直行便は1日約10便運行。
- 乗船場所:唐戸1号桟橋
- 【料 金】:大人800円・小人400円(往復料金)
- ※荒天の場合はやむを得ず休止する場合があります。
- ※予約はできません。
- ※土・日・祝などの多客期には乗りきれない場合があります。予めご了承ください。
- ※運行状況等、詳細は関門汽船(株)ホームページ(http://www.kanmon-kisen.co.jp/)でご確認ください
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【山口県美祢市】秋芳洞:日本最大規模の鍾乳洞
日本最大のカルスト台地で、1955年に国定公園(秋吉台国定公園)に、1964年に特別天然記念物に指定されている秋吉台。その秋吉台国定公園の地下100m、その南麓に開口する日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」。
ひ洞内の観光コースは約1km(総延長は11.2kmを超え国内第2位)で、温度は四季を通じて17℃で一定。夏はひんやり涼しく、冬は温かく快適に観光が楽しめます。
地下水に含まれる石灰分が沈殿して生まれた小さな皿状の池が何段にも積み重なってできた百枚皿、まるで富士山のような形状の洞内富士、千畳敷など、見どころもたくさんあるうえ、薄暗い地下通路を歩いていくのはちょっと冒険家になった気分♪
また、鍾乳洞だけでなく、秋吉台渓谷の遊歩道もあり、夏の新緑、秋の紅葉など、四季折々の自然を楽しみたい世界中のハイカーたちの憧れの場所になっています。
- 秋芳洞
- 住所:山口県美祢市秋芳町秋吉3449-1
- 営業時間:【3月~11月】8:30~17:30、【12月~2月】8:30~16:30
- 入場料:高校生以上1,300円、学生1,050円(中学生)、700円(小学生)
- アクセス:JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車、中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分
Akiyoshidai - The Akiyoshi-do Cave and Scenery
【山口県美祢市】別府弁天池:日本名水百選の一つ
別府厳島神社の境内にある別府弁天池の湧き水は摂氏14度の透明度の高い水。透明度が高く、日差しが差し込むと、宝石のように青くきらきらと輝きます。
この湧き水は美肌に良いと言われているほか、飲めば健康にもなれると言われています。売店で販売している弁天名水コーヒーも人気です。
1985年には、環境庁により日本名水百選に選定され、灌漑(かんがい)や養鱒(ようそん)にも利用されています。併設されている美祢市養鱒場釣り堀では、ニジマス釣りを楽しむこともできますよ!
Spot Information
- 別府弁天池
- 住所:山口県美祢市秋芳町別府1591-2
- アクセス:中国自動車道「美祢IC」から車で25分
【山口県萩市】萩城下町:世界遺産「明治日本の産業革命遺産」に登録されたスポット
江戸時代に、大名の毛利家が統治する長州藩の本拠地として栄えた城下町・萩。
昔ながらの武家屋敷、商家や医者の家などが残り、白壁となまこ壁や黒板塀の美しい町並みが続いています。
特に、「日本の道100選」に選ばれた「菊屋横町」という通りは、城下町にある3本の横町のひとつ。横丁は御成道に面して藩の豪商「江戸屋」「伊勢屋」「菊屋」の商家が並んでいたため、各横町にはそれぞれの名が残されています。
菊屋横町には、藩の豪商・菊屋家をはじめ、幕末の風雲児・高杉晋作の誕生地、第26代総理大臣・田中義一の誕生地があります。
また、夏に萩城下町を訪れると、萩の特産品・夏みかんが武家屋敷の軒先や白壁や土塀からのぞく様子を見ることができます。レンタルした着物を着て、古民家を改装したカフェや雑貨屋、史跡などを散策するのも楽しいでしょう!
- 萩城下町
- 住所:山口県萩市南古萩町付近
- アクセス:JR東萩駅から徒歩で約20分
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【山口県長門市】元乃隅神社:CNN「日本で最も美しい場所31」にも選ばれた!
山口県屈指のSNS映えスポット元乃隅神社。この神社は、地域で漁業を営んでいた岡村斉(おかむらひとし)氏の枕元に現れた白狐のお告げにより1955年に建立されました。
名物は、神社から日本海に向けて123台、100mにもわたって配置された赤い鳥居。1987年から10年をかけて建てられ、神社から日本海に向けて123台の赤い鳥居が、100mに渡って連なります。
赤い鳥居と緑の樹木、青い海のコントラストはとても幻想的!運が良ければ、参道入口近くの岩場に海水が約30mも高く吹き上がって、まるで天に昇る竜のような壮大な景観を見ることができます。
Spot Information
- 元乃隅神社
- 住所:山口県長門市油谷津黄498
- アクセス:「美祢ICから」車で約60分/長門古市駅からタクシーで約20分
【山口県岩国市】錦帯橋:日本三名橋の一つ
全長約200mの五連アーチ木造橋「錦帯橋」は、日本を代表する日本三名橋の1つに数えられる木造橋です。
江戸時代初期1673年に創建されたもので、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬は雪化粧、四と四季折々の美しい自然とのコンビネーションが楽しめます。
木材の配置や反りを調整する大工技術が精巧かつ独創的で、このような構造の木造アーチ橋は世界的にも珍しいため、唯一無二の存在感を放っています。また、錦帯橋を渡った先にある山城・岩国城も人気スポットなので是非合わせて散策してみては?
Spot Information
- 錦帯橋
- 住所:山口県岩国市岩国1
- アクセス:西岩国駅から「錦帯橋行」バスで約4分/新岩国駅から「錦帯橋行」バスで約15分/岩国駅から「錦帯橋行」バスで約20分
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山口県の買い物スポット
地元の商店街や城下町に並んでいるお店で山口らしいお土産を購入するができます。ファッションアイテムを買いたいなら、交通便利の山口市のショッピングモールがおすすめです。
ゆめタウン山口
ゆめタウン山口は、衣料品やアクセサリー、電化製品など幅広い商品が揃うショッピングモールです。
- ゆめタウン山口
- 住所:山口県山口市大内千坊6丁目9−1
- 営業時間:9:00 - 21:00
イオンタウン小郡
イオンタウン小郡は、日本全国にあるイオンの一角で、様々な商品を数多くのフロアで販売しています。メンズ、レディース、キッズの日本の最新ファッションが揃うほか、飲食店やカフェもあるので、ショッピングの合間に食事もできます。
- イオンタウン小郡
- 住所: 山口県山口市小郡前田町2-24
- 営業時間: 9:00 ~ 22:00
山口県の交通について
山口宇部空港が提供する国際便は少ないので、日本国内の他の県から飛行機か新幹線で行く方がいいです。
山口県への飛行機でのアクセス
山口宇部空港へは、JALとANAが東京の羽田空港から就航しており、所要時間は約1時間30分です。山口宇部空港から町の中心部へは、新山口駅行きのバスで35分、910円程度で行くことができます。
山口県への電車でのアクセス
山口へのアクセスは、JR山陽新幹線で新山口駅まで行くのが最も簡単な方法です。大阪からだと約2時間、チケットは14,300円~です。
山口県内の公共交通機関での移動は主に電車かバスです。観光周遊バスの「やまぐち絶景満喫バス」がおすすめです。また、蒸気機関車「SLやまぐち号」の乗車体験も人気です。しかし、公共交通機関で行けないスポットがありますので、自由に観光したい場合はレンタカーや観光周遊タクシーを利用した方がいいです。
飛行機で
山口宇部空港へは、JALとANAが東京の羽田空港から就航しており、所要時間は約1時間30分です。山口宇部空港から町の中心部へは、新山口駅行きのバスで35分、910円程度で行くことができます。
山口県の気候
山口は夏が暑く、冬が寒く、夏場は雨が多いのも特徴です。
観光では、4月から5月にかけて桜が咲く春と、秋がベストシーズン。10月から11月にかけては乾燥した涼しい気候になり、街中で色とりどりにはじけるきれいな紅葉を見ることができます。
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