
日本のドラマや映画などの映像作品には、ストーリーを表現する重要な役割としてお花が登場することがあり、SNSでトレンドになったり社会現象になったりすることも。今回は、『silent』、『First Love 初恋』、『花束みたいな恋をした』、『いちばん好きな花』などに登場したお花 、その花言葉と、お花を鑑賞できる観光スポットをご紹介します!作品のストーリーと花言葉が深く関係していることもあるので、その意味を理解できたら、物語や世界観を一層楽しめるでしょう!
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かすみ草(カスミソウ) の花言葉は?

カスミソウはナデシコ科の花で、開花時期は5月〜8月。主に白花で「一年草」や「多年草」など種類が豊富です。
花言葉
カスミソウの花言葉は「幸福」「感謝」「無邪気」「清らかな心」「親切」。また、ピンクのカスミソウには「切なる願い」「感激」といった花言葉があるなど、色によって異なります。
カスミソウが登場した日本のドラマや映画
カスミソウは、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)、『最愛』(2021年)、『silent』(2022年)など日本のドラマや映画にもたびたび登場しています。特に、ドラマ『silent』では、最終話で登場人物たちがカスミソウをおすそ分けしあうシーンが描かれており、「感謝」や「幸福」といったカスミソウの花言葉で感動したことが話題となりました。
カスミソウを鑑賞する代表的な観光スポット
福島県昭和村は、夏秋期のカスミソウ栽培面積が日本一を誇る地域とされており、初夏から晩秋にかけては「満天の星」を思わせる一面に咲き誇ったカスミソウの景色を堪能できます。
向日葵(ひまわり)の花言葉は?

向日葵はキク科の花で、開花時期は7月〜9月。黄色が一般的ですが、オレンジや赤、白などの色もあります
花言葉
向日葵は、「憧れ」「情熱」「あなただけを見つめる」などの花言葉を持っています。なかでも定番カラーの黄色には「元気」「明るさ」「希望」、オレンジは「活力」「エネルギー」などといった意味があります。しかし、赤色や茶色系は「悲哀」の意味があるので、気を付けましょうね。また本数によっても意味合いが異なり、1本は「一目惚れ」、3本は「愛の告白」、99本は「永遠の愛」といった花言葉があるのも特徴です。
向日葵が登場したドラマや映画
向日葵は、2004年に映画化・2005年にドラマ化されたラブストーリー『いま、会いにゆきます』にて、作中の重要なシンボルとして登場しました。主人公たちの変わらぬ愛や思いが向日葵で表現されています。
向日葵を鑑賞する有名な観光スポット
北海道の「北竜町ひまわりの里」は、約200万本 の向日葵が咲き誇る日本最大級の向日葵畑です。敷地内には迷路や展望台があり、カップルやファミリーで楽しめるスポットとして知られています。
桜(さくら)の花言葉は?

桜はバラ科サクラ亜科サクラ属の落葉樹で、開花時期は3月〜4月の品種が多い傾向にあります。花の色は淡いピンク色や濃いピンク色の桜がほとんどで、品種によっては白色の場合もあるでしょう。
花言葉
桜の花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」など、美しさと短い開花時期に由来するものが多いとされています。また、桜の色によって花言葉が変わることがあり、ピンクの桜は「優れた美しさ」や「恋愛の始まり」、白い桜は「清らかな心」や「純潔」を象徴する場合もあるそうです。
桜が登場したドラマや映画
桜は、Netflixオリジナルドラマとして公開された『First Love 初恋』(2022年)や小説が劇場アニメ化された『君の膵臓をたべたい』(2017年)、小説をもとに映画化・ドラマ化された「世界の中心で、愛をさけぶ」などさまざまな作品に登場します。特に『First Love 初恋』では、主人公たちが桜が舞う並木道を歩くシーンが注目され、ロケ地をめぐる人も多いのだとか。
桜を鑑賞する有名な観光スポット
福島県の「三春滝桜」、山梨県の「山高神代桜」、岐阜県の「根尾谷淡墨桜」の3ヶ所は、国の天然記念物にも登録されており「日本三大桜」として知られる観光スポットです。いずれも桜の推定樹齢は1000年を超えるといわれています。
薔薇(バラ)の花言葉は?

薔薇は、バラ科の花で、開花時期は5月〜6月頃のものが多いです。花の色は、赤をはじめ、白、ピンク、黄色、オレンジなどさまざま。薔薇はその美しさから「花の女王」ともいわれています。
花言葉
薔薇は色によって花言葉が異なり、赤は「情熱」「愛情」「美」、白は「純潔」「深い尊敬」、ピンクは「上品」「気品」「感謝」といった意味があります。また、1本は「一目惚れ」、3本は「愛しています」と告白、108本は「結婚してください」とプロポーズというように本数によっても花言葉が異なるのがポイントです。
薔薇が登場したドラマや映画
薔薇は、ラブストーリーのドラマ『薔薇のない花屋』(2008年)で登場し、ストーリー全体を通して重要なモチーフとして描かれています。
薔薇を鑑賞する有名な観光スポット
日本では、約7haの敷地に750品種2万株のバラが植栽されている「東沢バラ公園」(山形県)や、1,600品種1万株以上のバラが咲き誇る「京成バラ園」(千葉県)、季節ごとに異なる表情を見せてくれる「いばらきフラワーパーク」(茨城県)などが有名です。
ラベンダーの花言葉は?

ラベンダーは、シソ科の花で開花時期は6月〜8月。色は紫が定番ですが、ピンクや青、白などのラベンダーもあります。
花言葉
ラベンダーが持つ花言葉は、「あなたを待っています」「沈黙」「期待」「疑惑」「優美」。ここでいう「沈黙」はネガティブな意味合いではなく、ラベンダーの持つ静けさや落ち着きを表しています。
ラベンダーが登場したドラマや映画
日本のドラマ『北の国から』(1981年)では、北海道富良野にある「ファーム富田」のラベンダー畑が登場します。今では同作品の聖地巡礼スポットとしても人気な観光地です。
ラベンダーを鑑賞する有名な観光スポット
『北の国から』のロケ地となった「ファーム冨田」(北海道)をはじめ、約5万株のラベンダーが咲き誇る「たんばらラベンダーパーク」(群馬県)や富士山も見える「大石公園」(山梨県)などでは、開花時期になると一面に広がるラベンダーを楽しめます。
紫陽花(あじさい)の花言葉は?

紫陽花は、アジサイ科の落葉低木で6月〜7月頃にかけて見ごろを迎えます。花の色は、青、ピンク、紫、白、青紫、緑が一般的とされています。
花言葉
紫陽花は、花の色によって異なる花言葉を持っており、青や青紫は「神秘的」「知的」「冷淡」「無情」「辛抱強い愛情」、白は「一途な愛」「寛容」、緑は「ひたむきな愛」など。ピンクの紫陽花は「元気な女性」「強い愛情」の花言葉を持っているため、母の日のプレゼントとしても人気です。
紫陽花が登場したドラマや映画
紫陽花が登場する作品は、『恋はつづくよどこまでも』(2020年)、『おっさんずラブ』(2018年)、『あなたの番です』(2019年) 、『ミステリと言う勿れ』(2022年)など。特に『恋はつづくよどこまでも』(2020年)で登場した神社の紫陽花は、ロケ地巡りとして訪れる人もいるそうです。
紫陽花を鑑賞する有名な観光スポット
紫陽花を鑑賞できるスポットとしては、約1,000株の紫陽花が咲く「有珠善光寺」(北海道)や極楽浄土といわれるほど美しい景色を見られる「鎌倉 長谷寺」(神奈川県)などが人気です。
彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉は?

彼岸花は、ヒガンバナ科の球根植物で、種類や場所によって異なりますが見頃は9月頃。別名として「曼珠沙華」とも言われます。種類によって花の色が異なっており、赤の花、黄色の花、白の花、オレンジ色の花、青みがかったピンク色の花などがあります。
花言葉
彼岸花の花言葉には、特に赤の花が主に「悲しき思い出」「また会う日を楽しみに」「あきらめ」「独立」など美しさと儚さを象徴するものが多いです。また、黄色の彼岸花は「陽気」「追想」、オレンジの彼岸花は「妖艶」の花言葉を持っています。
彼岸花が登場したドラマや映画
彼岸花は、ドラマの『あなたの番です』(2019年)や『君と世界が終わる日に』(2021年)、映画の『糸』(2020年)などに登場。特に漫画・アニメの『鬼滅の刃』では、青い彼岸花がストーリーの重要な要素として登場しますが、青い彼岸花は現実に存在しないので花言葉も不明です。
彼岸花を鑑賞する有名な観光スポット
彼岸花が見られる観光スポットは、参道の斜面をはじめ敷地周辺で咲き誇っている如意輪寺(岩手県)や土手一面に約300万本の彼岸花が咲く権現堂公園(埼玉県)、童話「ごんぎつね」の舞台となった矢勝川と新美南吉記念館の周辺(愛知県)などが有名です。
百合(ユリ)の花言葉は?

百合は、ユリ科の花で開花時期は5月下旬〜6月上旬です。白地に黄色の筋と赤い斑点が入る豪華な花やピンク色の可憐な花、大輪で香りが強く豪華な見た目の花など様々な種類があります。
花言葉
百合の花言葉は、「純粋」「無垢」「威厳」。色によって異なる花言葉を持っており、白は「純潔」「高貴」、黄色は「陽気」「偽り」「不安」、ピンクは「上品」「虚栄心」「富と繁栄」、オレンジは「華麗」「愉快」などです。
百合が登場したドラマや映画
百合が登場する作品は、ドラマ『おっさんずラブ』(2018年)や映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年)、『366日』(2025年)などが挙げられます。『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』では、主人公たちの関係性を象徴するものとして百合が登場し、百合の花が咲き誇る丘のシーンが有名です。
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百合を鑑賞する有名な観光スポット
百合を見られる観光スポットとしては、敷地面積25.4haを誇る広大な総合公園「百合が原公園」(北海道)や野球ドーム1個強の敷地面積(約5.4ha)に花壇が設置されている「深谷グリーンパーク」(埼玉県)、標高1,250mの「富士見高原花の里」(長野県)などが有名です。
勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉は?

勿忘草は、ムラサキ科の花で開花時期は3月下旬〜6月上旬。最も一般的な種類の青い花ですが、ピンクや白の品種もあります。
花言葉
勿忘草の花言葉は、「私を忘れないで」「真実の愛」が一般的。 勿忘草の花言葉は、愛する人を思う気持ちや大切な記憶を忘れないことを象徴しています。
勿忘草が登場したドラマや映画
映画『花束みたいな恋をした』(2021年)に勿忘草は直接登場してないですが、Awesome City Clubのインスパイアソング『勿忘』は、映画の世界観と勿忘草の花言葉を強く結びつけます。花言葉の「私を忘れないで」が映画の「忘れられない恋」と共鳴。楽曲は映画からインスパイアされ、二人の切ない恋心を表現しています。
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ガーベラの花言葉は?

ガーベラは、キク科の花で日本での開花時期は4月〜6月と10月〜11月。赤やピンク、オレンジ、黄色、白など、カラーバリエーションも豊富です。
花言葉
ガーベラの花言葉は、「希望」「前向き」。色別の花言葉もあり、赤は「燃える神秘の愛」「情熱」、ピンクは「崇高な愛」「感謝」「思いやり」、オレンジは「冒険心」、黄色は「親しみやすさ」「優しさ」、白は「純潔」「希望」などです。このように、ガーベラはポジティブな意味の花言葉を多く持っています。
ガーベラが登場したドラマや映画
ガーベラが登場する作品は、ドラマ『いちばんすきな花』(2023年)、Netflixオリジナルドラマとして公開された『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話』(2024年)などがあります。
日本のドラマや映画で登場するお花とその花言葉について紹介しました。この他にも、ドラマ『1122 いいふうふ』では、クチナシの花が登場します。クチナシは「とても幸せです」の花言葉を持っており、ドラマ内でも主人公たちの関係性を象徴しています。ドラマや映画には、花言葉をストーリーに絡めてお花が登場することも多いので、作中にお花が出た際は花言葉も一緒に考えてみると、さらに作品を楽しめるかもしれませんよ。
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