引越しはいつ、何から始めるべき?手順と注意点まとめ

日本の引越しはいつ、何から始めるべき?手順と注意点まとめ

引っ越しは新しい生活のスタートを切るための大きなイベントですが、準備や手続きが多くて大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、事前にしっかりと計画を立て、段階的に準備を進めることで、スムーズに引っ越しを完了させることができます。

本記事では時系列に沿って、引っ越しが決まってから新生活をスタートするまでの流れを詳しく解説します。ぜひ参考にして、効率よく進められるようにしましょう。

※記事で紹介した商品を購入したり予約をしたりすると、売上の一部がFUN! JAPANに還元されることがあります。

引っ越しの1~2か月前:準備を始める時期

引っ越しの1~2か月前:準備を始める時期

引越し先の物件を契約し、入居日を確定する

新居探しは早めに始めるに越したことはありません。希望の条件に合う物件を見つけたら、家賃や立地、設備、契約内容をしっかり確認しましょう。

入居申込書の審査が通れば賃貸借契約を締結することができ、入居日もこの段階で決定されますが、不動産会社との交渉次第では家賃の割引や引越し日程の調整が可能なこともあります。人気エリアでは物件がすぐに埋まってしまうため、迅速な決断と行動が大切です。

賃貸契約時の初期費用を準備する

費用項目説明相場
敷金大家さんに預けるお金で、退去時の修繕費用などに充てられます。家賃の0~2ヶ月分
礼金大家さんに支払う謝礼金で、返金されません。家賃の0~2ヶ月分
前家賃入居月の翌月分の家賃を前払いします。家賃の1ヶ月分
日割り家賃入居月の家賃を日割り計算で支払います。入居日によって異なる
仲介手数料不動産会社に支払う手数料です。家賃の0.5~1ヶ月分
火災保険料火災や水漏れなどの損害に備える保険料です。1~2万円/2年
鍵交換費用入居時に鍵を交換する費用です。1~3万円
保証会社利用料保証会社を利用する場合に支払う費用です。家賃の0.5~1ヶ月分(初回)
その他ハウスクリーニング代、消毒代、24時間サポート費など物件によって異なる

現在の住居の解約手続きを行う

一般的な退去予告期間は多くの場合、引越しの1~2か月前に連絡をする必要がありますが、契約内容によって異なることもあるため、賃貸借契約書を確認したうえで管理会社や大家さんに連絡を取りましょう。

解約日と引越し日がずれている場合、家賃の二重払いを防ぐための調整も必要です。また、敷金の返却や原状回復の義務についても確認しておくと、後々のトラブルを避けることができます。

引越し業者の選定

引越し業者の選定

引越し業者によって料金やサービスが異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、最適な業者を決めるのも引越しの重要なポイントです。料金だけでなく、作業内容やオプションサービス(梱包・エアコン移設など)も比較し、最適な業者を選びましょう。また、単身者向けの安価なプランや、家族向けのフルサービスプランなど、引越し業者が提供するコースもおすすめです。

3~4月の引越しシーズンは予約が埋まりやすく、通常の料金よりも割高になる傾向があるため、可能であれば閑散期(5~8月、11~2月)にずらすことも検討しましょう。

全国に拠点がある大手引越し業者を比較!

業者名プラン特徴公式サイト
サカイ引越センターフルサービス・スタンダード・エコノミープラン、ご一緒便プラン、建て替えプランなど

①丁寧な荷造り作業
②プロの養生技術
③抗菌トラック完備
④強力なサポート体制(不用品買取、ハウスクリーニングなど)

こちら
アート引越センターおまかせパック、学割パック、レディースパック、シニアパックなど

①多彩な無料サービス(諸手続き代行、ご近所への挨拶品お配りなど)
②豊富なオプションサービス(各種電気工事、エアコンクリーニング、家財一時預かりなど)

こちら
アップル引越センターおとくな格安引越し日(朝開始便、午後フリー便)あり

①IKEA家具の分解・組み立てに対応
②盗聴器無料調査サービスあり
③前日の日程変更でも手数料がかからない(一部対象外あり)

こちら
アリさんマークの引越社フルパック、アリさんパック、経済パックなど

①豊富なオプションサービスあり(電気工事、重量物の移設、鍵の交換、害虫の駆除・防除など)
②全作業員「身元保証人」付制度を実施

こちら
ハート引越センタースタンダード・エコノミー・パーフェクト・エクセレントパック、安心フルサポートパックなど

①Pontaが貯まるお得なポイントサービスあり
②新生活向け家具、雑貨を販売

こちら

不用品の整理・処分

引越し前に不用品を整理することで、荷物を減らし、引越し費用の節約ができます。リサイクルショップやフリマアプリを活用して売却するのも一つの方法ですが、特に大型家具や家電は引越し費用に大きく影響するため、できるだけ減らしておくのが得策です。

自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、事前に予約が必要です。回収日を確認し、引越し日程に合わせて処分しましょう。自治体によって回収の頻度が異なるため、計画的に予約を入れることが重要です。

引っ越しの2~3週間前:本格的に準備を進める時期

引っ越しの2~3週間前:本格的に準備を進める時期

荷造り開始

すぐに使わないものから梱包を始めると、引越し前日までスムーズに作業が進みます。シーズンオフの衣類や書籍、装飾品など日常生活に影響しないものから順に詰めていきましょう。

ダンボールに中身や設置場所を記載

引越し後の荷ほどきを楽にするため、ダンボールに中身や設置場所を書いておきましょう。特にキッチン用品やバス用品など、引越し後すぐに使うものは明確にラベルをつけておくと便利です。

👉【Yahoo!ショッピング】引越しセットS 1〜2人用(ダンボール箱15枚)を購入する

👉【Yahoo!ショッピング】引越しセットM 2〜3人用(ダンボール箱15枚)を購入する

割れ物はしっかり梱包

食器やガラス製品などの割れ物は、新聞紙や緩衝材を使って丁寧に梱包します。ワレモノ注意の表示をしておくと引越し業者も丁寧に扱ってくれるため、安全性が高まります。

👉【Yahoo!ショッピング】エコパットSサイズ(梱包材/養生資材)を購入する

👉【Yahoo!ショッピング】エアキャップ 緩衝材(60cm×10m巻)を購入する

住所変更の手続き

旧住所宛の郵便物を新住所へ転送してもらいたい場合は郵便局に転出届を提出し、「転居・転送サービス」を申し込みましょう。無料で利用できるサービスですが、登録までに3~7営業日を要するので、早めに手続きを行うことをおすすめします。

※転送期間は届出日から1年間
※転送期間経過後は、差出人に郵便物等が返還されます

クレジットカードや通販サイトの住所を変更

オンラインショッピングや金融機関の登録住所を変更し、荷物誤配などのトラブルを防ぎましょう。また、公共料金の請求先住所を変更しておかないと、未払いが発生する可能性があるため注意が必要です。

ライフライン(電気・ガス・水道・インターネット)の手続き

ライフライン(電気・ガス・水道・インターネット)の手続き

旧居の停止、新居での開通手続きを早めに予約しておきます。特にガスの開栓には立ち会いが必要な場合が多いため、事前に日程を決めておきましょう。インターネット回線の移転も時間がかかるため、早めに申し込みを行うことが大切です。

転出届の提出(市区町村役場)

市区町村をまたぐ引越しの場合は、転出の14日前から当日までに旧居の市区町村役所に転出届を提出し、転出証明書を受け取ります。住所変更手続きを怠ると新住所での転入手続きが出来なくなり、過料の徴収などの制裁を受けるおそれがあるため、忘れずに手続きを行いましょう。

引っ越しの1週間前:最終確認と準備

引っ越しの1週間前:最終確認と準備

引っ越しまであと1週間となったら、最終確認と準備を行いましょう。

荷造りの仕上げ

引っ越し前日までに、最低限の生活用品を残して荷造りを完了させます。貴重品や着替えなど引っ越し当日に必要なものは、まとめて別の場所に保管しておきましょう。

新居の掃除・下見

新居に行ける場合は事前に掃除をしておくと、引っ越し後すぐに生活を始められます。

ご近所への挨拶の準備

引っ越し当日にご近所へ挨拶に行く場合は、ちょっとした手土産を用意しておきましょう。一般的には相手に気を使わせず、日常的に使えるものが好ましいとされていますが、定番の品といえば実用的なもの(洗剤、キッチンペーパーやタオルなど)や個包装の焼き菓子、消費期限の長いお茶、コーヒーなどが人気です。

👉【Yahoo!ショッピング】引越し・挨拶ギフト(名前シール付き)5個入りを購入する

👉【Yahoo!ショッピング】引越しご挨拶用 今治タオル(のし、箱入り)を購入する

👉【Yahoo!ショッピング】引越しご挨拶用 嬉野茶ティーバッグ(6袋入り、のし付き)3個セットを購入する

引っ越し当日:スムーズな引っ越しのために

引っ越し当日は慌ただしくなりがちですが、落ち着いて行動しましょう。

荷物の搬出立ち会い

引っ越し業者の作業に立ち会い、指示を出したり、作業を見守ったりします。最後に忘れ物がないかチェックしましょう。

旧居の掃除と鍵の返却

旧居の掃除と鍵の返却

旧居のゴミを片付け、管理会社や大家さんに鍵を返却します。残置物がないか管理会社や大家さんが確認する場合、引っ越し当日にスケジュールを合わせましょう。

新居の荷物搬入立ち会い

新居に荷物を搬入する際は引っ越し業者に家具の配置を指示し、家電や水道の動作確認も済ませておきましょう。

ガスの開栓立ち会い

引っ越し当日からガスキッチンやお湯が使えるように、引っ越し当日に立ち会いを予約することがおすすめです。

新居の掃除

搬入が終わったら、新居のホコリや汚れを簡単に拭き掃除をします。

ご近所へ挨拶

戸建ての場合は両隣と向かいの家、マンションの場合は上下左右の部屋に挨拶に行きましょう。一人暮らしで引っ越す場合、特に女性は、プライバシーの面から隣人への挨拶を控えてもマナー違反にはなりません。

引っ越し後:快適な新生活のはじまり

引っ越し後1週間以内に、各種手続きと生活環境の確認を行います。

転入届の提出(市区町村役場)

新しい市区町村に引っ越した場合は、14日以内に転入届を提出する必要があります。下記転入時の必要書類をご持参のうえ、新しい住所地を管轄する役所で手続きを行いましょう。

  • 転出証明書
  • 本人確認書類(運転免許証、保険証、在留カードなど)
  • 印鑑
  • マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(交付されている場合のみ)

面倒な手続きからおさらば!オンラインで完結する新サービス

2023年2月6日から開始した「引越し手続オンラインサービス」により、マイナポータルを通じて転出届の提出や転入・転居届の提出予約をオンラインで行えるようになりました。メリットとして窓口訪問の手間を省けること、24時間対応可能な点、手続きの進捗を確認できることなどが挙げられ、スムーズな引越しを実現できます。

外国籍の方でも、マイナンバーカードを所持していれば本サービスの対象となりますので、ぜひ活用してみましょう。

運転免許証・の住所変更

運転免許証・車の住所変更

運転免許証の住所変更は最寄りの運転免許試験場、運転免許更新センター、または新住所を管轄する警察署で行うことができます。

を所持している場合は、庫証明や検証の住所変更も必要なのでお忘れがないよう注意しましょう。

生活環境の確認

最寄りのスーパーや病院など、生活に必要な施設を確認しておくのも新しい環境に早くなじむ方法の一つです。また、大きな地震などの災害が起きた際に避難所として指定されている場所(学校のグラウンドや体育館、各自治体の公共施設など)も調べておくと良いでしょう。

引っ越し準備のポイントまとめ

引っ越し準備のポイントまとめ

引っ越しは計画的に実行することで、スムーズに新生活をスタートできます。特に、引越し業者の選定や不用品の整理、ライフラインの手続きは早めに行うのがポイントです。また、ご近所への挨拶を忘れずに行うことで、新しい環境に馴染みやすくなります。忙しい中での引っ越しは大変ですが、新しい住まいで快適な生活を送るために、しっかりと準備を進めましょう。

  • 引越しの繁忙期(3~4月、9~10月)は業者の予約を早めに
  • ライフラインの手続きと住所変更は忘れずに
  • 引越し当日に必要なもの(貴重品・最低限の生活用品)は手元に
  • 引越しに役立つアプリ、Webサービス(例:引越れんらく帳)を活用

Index

Recommend