
日本のホテルに泊まる時、テレビのエアコンの冷房や暖房の温度設定、さらには大浴場やコインランドリーは使いこなしていますか?今回は、初めて日本のホテルを利用する方でも安心できるように、部屋設備のテレビやエアコンやエアコン、浴室から、館内施設の大浴場やコインランドリー、製氷機、自動販売機までの使い方や手順などをわかりやすく解説します。
日本のホテルのテレビをリモコンでつける方法
日本のホテルのテレビは、リモコンの「電源」ボタンを押してから、通常ホテル案内やWi-Fiのパスワードなど情報が表示された画面が最初に表示されます。日本の民放テレビ番組を見るには、リモコンにある「地デジ」と書かれたボタンを押します。そこからチャンネルボタンを使って、見たいテレビ局を選びます。
日本のテレビ局のチャンネル番号は、地域によって異なります。例えば、東京ではNHK総合が1チャンネル、日本テレビが4チャンネル、TBSが6チャンネルなどですが、大阪や名古屋など他の地域では異なる場合があります。
テレビのリモコンの操作方法

- 電源:テレビのリモコンまたはテレビ本体の電源ボタンを押して、テレビの電源を入れる
- 地デジ:地上デジタル放送を受信し、地上波のテレビを見たい場合はこちらのボタンを押す(または「地上波」や「地上デジタル」、「TV」といった単語で表示されることもある)
- CH/チャンネル:「+-」または「上下」キーなどを押してチャンネル・テレビ局を切り換える。(直接に数字を押してもOK)
- 音量:スピーカーの音量を調節
- 番組表:番組表の表示・非表示を切り替え
- 戻る:一個前の画面へ戻す
- 終了:操作を終了
- VOD: VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスのメニューを表示され、見たいコンテンツを選択(有料の場合がある)
- 動画配信サービスのアイオンのボタン:NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスのログイン画面へ移動
最近では、NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスを利用できるホテルも増えています。リモコンに専用ボタンがあれば、該当サービスのボタンを押して、宿泊客の個人アカウントにログインしたら、動画を視聴できます。しかし、チェックアウトの際に、忘れずにログアウトしましょう。
日本のホテルのエアコンはどうやって調節するの?

日本のホテルの客室に設置されているエアコンは、主に一般的な家庭用エアコンと同じタイプの壁に取り付けられているエアコンと、天井に埋め込まれているエアコンの2つのタイプがあります。どちらのタイプも、基本的な操作方法は同じです。
運転モードは目的に応じて選びましょう。夏には「冷房モード」で設定し、25〜26度が快適温度として推奨されています。冬には「暖房モード」で設定し、20〜22度を目安に設定することが一般的です。また、エアコンの運用時の音に気にする方は「風量調整」の「静音」に設定することがおすすめです。それぞれのボタンの意味を理解しておけば、ホテルのエアコンの調節やリモコンの操作は簡単です。
エアコンの操作方法

- 電源:電源のON/OFFを切り替え(または「運転/停止」など単語で表示されることもある)
- 運転モード:「冷房」、「暖房」、「除湿」、「送風」、「ドライ」、「自動」などモードを切り替え
- 温度設定:上下のボタンで温度を調整
- 風量調整:「自動」、「強風」、「中風」、「弱風」、「静音」、「自然風」など風量を調節
- 風向:風の向きを調節。「スイング」は風向きを自動的に左右に振る機能。
- タイマー機能:指定の時間にエアコンが自動でオン・オフに設定する機能
タイマー機能を活用すると、就寝時などに自動で電源をOFFにできます。機種によって操作方法が異なりますが、一般的に「入タイマー」ボタン=電源ON、「切タイマー」ボタン=電源OFFの意味で、「+」ボタンと「-」ボタンを使って、タイマー時間を30分単位や1時間単位などで設定すると、指定した時間が経ったら自動的に電源がON/OFFします。
日本のお風呂の使い方:洗い場と浴槽の違いを把握しよう!

日本のホテルの部屋内のお風呂は、「ユニットバス」と呼ばれる浴槽、洗面台、トイレが一体となったものはよく見られるタイプです。近年新しく建てられたホテルは、「セパレートバス」という洗い場と浴槽が分かれて、日本の家庭のお風呂に近いタイプもあります。浴槽にお湯を溜める場合は、蛇口からお湯を出します。温度を調節したい場合は、水とお湯それぞれの蛇口で調整するか、温度調節ハンドルで行います。セパレートバスなら、洗い場で体を洗ってから浴槽に入ることができるため、ゆったりと入浴したい方におすすめです。
セパレートバスの使い方

- 1. 洗い場という浴槽の隣にある平らな床のスペースで体を洗う
- 2. 浴槽に入り、ゆったりと入浴
- 3. 入浴後は、浴槽のお湯を抜き、換気する
また、大浴場に入浴する場合は大体洗い場と浴槽の使い方と一緒ですが、他の宿泊の方と一緒に使うので、次に紹介する大浴場の使い方やルール、マナーを覚えておきましょう。
ホテルの大浴場の利用手順は?お湯は温泉じゃない時もある!

日本のホテルでは、宿泊客が旅の疲れを癒し、リラックスできる場として大浴場が設けられています。特に、温泉地やリゾートホテルでは、その土地ならではの温泉を楽しめる大浴場が人気です。一般的に、シャンプー、リンス、ボディソープなどアメニティは大浴場に備え付けられていますが、化粧水など洗顔やスキンケアアイテムを提供されない場合も持参しましょう。
また、部屋に用意されているタオルや浴衣を大浴場まで持っていきましょう。ホテルが用意される浴衣やパジャマ、スリッパなど館内着は、客室内だけでなく、大浴場まで着用可能ですが、レストランや共用スペースで着用できない場合もありますので、ホテルのルールを確認しましょう。
大浴場のお湯には、主に以下の3つの種類があります。シティホテルの大浴場は温泉ではない 場合もあります。
- 天然温泉:地中から湧き出る温泉をそのまま利用するもの
- 人工温泉:天然温泉の成分を再現したもの
- 温泉ではない大浴場:温泉ではない、一般的なお湯を沸かしたもの(「温泉」と書いていない大浴場はこちらの種類とされている)
大浴場の利用方法


- 1. 靴やスリッパをしまう:玄関で靴箱に入れ、番号札がある場合は一つを靴に付け、もう一つを保管
- 2. 貴重品の管理:お財布や携帯電話を小型ロッカーに入れる
- 3. 脱衣所での準備:服を脱ぎ、バスタオルとともにをロッカーやカゴに入れる
- 4. フェイスタオルを持参:小さいフェイスタオルを持って洗い場へ
- 5. 洗い場での洗浄:体をしっかり洗う
- 6. 浴槽へ入浴:掛け湯をしてから浴槽にゆっくり入る
- 7. 浴槽から上がった後:シャワーで体を洗い流し、水分を拭き取り、脱衣所へ戻る
- 8. 仕上げ:バスタオルで体を拭き、ドライヤで髪を乾かす、スキンケアなど行う
浴場を利用する際は、体を清潔にした後に浴槽に入って静かに過ごすことがマナーです。タオルや髪の毛を浴槽に入れないことも心掛けましょう。また、大浴場の利用時間に制限があり、朝と夜でそれぞれ営業時間が設定されていることが多いため、事前に確認しておきましょう。
製氷機とは?自動販売機もあれば部屋で飲み物を楽しめる!
多くのホテルでは、客室フロアの廊下や特定の場所に製氷機と自動販売機が設置されています。製氷機は、四角い氷を作る「キューブアイス製氷機」とかき氷のような細かい氷を作る「クラッシュアイス製氷機」の2種類があります。宿泊客が部屋で冷たい飲み物や氷が必要な際に利用できる便利な設備です。
製氷機の使い方

- 1. 客室に用意されている氷を持ち運ぶためのアイスペールなど容器を持参
- 2. 製氷機の氷が出てくる場所にアイスペールなどの容器を置く
- 3. 場合によっては製氷機の操作パネルで希望の氷の種類(キューブアイス、クラッシュアイスなど)を選択
- 4. 開始ボタンを押すと、氷が生成され、容器に落ちてくる
自動販売機は様々な種類の機械が設置されています。飲み物、アルコール類、カップラーメン、スナック菓子、チョコレートなど軽食類と、ホテルによって取り扱っている商品は異なります。宿泊客がホテルでちょっとした買い物や夜食の調達をするのに便利です。
自動販売機の使い方

- 1. 購入したい商品のボタンを押す
- 2. 現金を投入、またはカードリーダーにクレジットカードや電子マネーなどをかざすか挿入(もし反応がない場合は、お支払い方法を選択するボタンを押す必要がある)
- 3. 自動販売機の下の取り出し口に出てくる商品を受け取る
コインランドリーの洗濯機と乾燥機の使い方

ホテルによっては、コインランドリーが完備され、ランドリールームに設置されています。コインランドリーの機械は、洗濯後に自分で乾燥機に移す「洗濯機・乾燥機分離型」と、洗濯と乾燥を一度に行う「一体型」の2種類があります。
洗濯機・乾燥機分離型は洗濯後に乾燥機へ移さなければいけない作業があります。一方、一体型は稼働時間が長いので、空いている機械がないと待ち時間が長いというデメリットもあります。また、洗剤自動投入式の洗濯機の場合は洗剤の準備は不要ですが、そうでない場合はランドリールームにある洗剤の自動販売機やホテルのフロントで洗剤を購入するか、持参する必要があります。
所要時間と料金はホテルそれぞれ異なりますが、一般的には、洗濯機が1回30分あたり約200~500円、乾燥機が1回30分あたり約100~200円、洗剤が50~100円程度が目安です。コイン式だけでなく、交通系ICカードや電子マネーが決済可能な機種も増えてきましたが、100円玉を準備しておいた方が良いです。
コインランドリー(洗濯機、乾燥機)の利用方法
- 1. 洗濯物を洗濯機に入れる
- 2. 洗剤を投入(必要な場合)
- 3. 料金を支払う
- 4. 運転が開始
乾燥機を利用する場合は、下記の手順も必要です。
- 5. 洗濯終了後に洗濯物を乾燥機に移す
- 6. 料金を支払う
- 7. 運転が開始
日本のホテルに泊まる際に役立つ設備の使い方を紹介しました。ホテルでの滞在を快適に楽しむために、ぜひこの記事を参考にしてください。
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