【2025年】日本の子どもの習い事。種類や最新ランキング、選び方のポイントを解説【日本の子育て】

  • Feb 27, 2025
  • Yumi


日本の子どもの習い事ランキング

子どもの習い事、何歳から始めるのがベスト?子どもに何を習わせたらいい?本記事では日本の習い事ランキングを紹介。水泳、英語、ピアノなど、習い事の最新トレンドを説明するほか、親のリアルな声として、実際に子どもに習い事をさせている、あるいはさせたことのあるFUN! JAPANスタッフにも話を聞きました。
日本の子どもの習い事の種類やそれぞれの魅力、選び方などを解説します。

子どもの習い事ランキング 比較

まずは、各社が発表している子どもの習い事ランキングを紹介します。

順位ベネッセコーポレーション(※1)PiCRO(※2)Frankel(※3)AZWAY(※4)
1水泳ピアノ水泳水泳
2英会話などの語学スイミングダンス英会話
3学校の予習・復習英会話ピアノピアノ
4ピアノ・電子オルガン習字・書道そろばん書道
5習字体操英会話プログラミング・ロボット教室
6サッカー・フットサル
武道武道・格闘技-
7計算・漢字サッカー習字-
8受験のための学習学習塾・公文式・通信教育サッカー-
9ダンスバレエ体操-
10体操・リトミック そろばん 学習塾 -
1--
プログラミング・ロボット教室 ロボット教室・プログラミング-
12-ダンス絵画・アトリエ教室 -
13-バレエゴルフ -
14-野球・ソフトボール 野球 -
15-アート・絵画 バレーボール -
16--バスケットボール-
17--手話教室 -

出典:
※1)ベネッセコーポレーション「小学生がしている習い事」(2024年11月。n=3,096)https://benesse.jp/kosodate/202403/20240329-1.html
※2)PiCRO「子どもに習わせてよかった習い事」(2025年1月。n=約300)https://picro.jp/media/kids-activity-rankings/
※3)Frankel「子どもに人気の習い事ランキング」(2025年1月。n=101)https://frankel.co.jp/column/ranking/
※4)AZWAY「子どもに習わせたい習い事ランキング」(2024年9月。n=369)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000111955.html 

子どもの習い事、2025年のトレンド解説

各社のランキング結果を参考にし、2025年の日本で人気の子ども向けの習い事として、以下の8つを選びました。さらに、子育て中のFUN! JAPANスタッフにアンケートを実施したところ、多くの家庭でこれらの習い事を取り入れていることがわかりました。
では、実際の親の口コミを交えながら、それぞれの習い事について詳しく解説していきます。

水泳

水泳

水泳は、基礎体力や筋力、心肺機能が鍛えられることから、子どもの初めての習い事に選ばれるケースが多いようです。さらに、水泳で身につけた運動能力は、ほかのスポーツでも役立つといわれています。

FUN! JAPANスタッフの中からは、「小学校の授業だけでは泳げるようにならない」「水難事故や有事の際に自分の身を守れるように」といった意見が出たほか、「自分が趣味でサーフィンをやっているので将来一緒に楽しみたい」といった理由を挙げた人もいました。

水泳の月謝は、7,000~10,000円程度のことが多いよう。水着やゴーグル以外に必要な道具が少なく、費用面のハードルが低いことも、人気の理由の一つかもしれません。

また、水泳教室は専用の送迎バスが利用できるケースも多く、保護者の送迎がマストではないのも嬉しいですね。

ピアノ

ピアノ

ピアノは一般的には3歳ごろから習い始めることができ、幼少期から大人になるまで長期的に続けられる習い事です。ピアノの音色を聞いたり、リズムを取ったりすることで、音楽的な感性やリズム感を身につけられます。また、楽譜を読みながら、手や耳、足を使って演奏するため、脳機能に良い刺激を与えるといわれています。

さらに、ピアノが弾けるようになるには日ごろの練習が必要です。発表会やコンクールに向けて練習することで、忍耐力や集中力を養うことにもつながるとされています。

FUN! JAPANスタッフの中には、親である自分自身が趣味でヴァイオリンなどの楽器を演奏することから、「子どもにも音楽の基礎としてピアノを習わせておけば、将来別の楽器や歌に挑戦したいと思ったときにスムーズに取り組める」と考えたという意見もありました。

ピアノ教室の月謝は月7,000円~12,000円が相場。集団レッスンより個人レッスンのほうが費用は高くなる傾向にあります。月謝以外にもピアノの購入費用や発表会の参加費用などがかかります。

英会話

英会話

世界で活躍する人材を育成するために、2020年度から小学校での英語教育が必修化されましたが、学校の英語教育だけで英語が話せるようになるのは難しいことから、英会話を習わせたいと考える保護者は多いようです。英検やTOEICなどの資格を取得すると高校受験や大学受験、就職などに役立つのも英語を積極的に学ぶメリットのひとつです。

また、幼少期から英語に触れることで脳や耳が英語の音に慣れ、リスニングやスピーキングが得意になるというメリットも期待できるでしょう。

英語は国際意識の高いFUN! JAPANスタッフの中では、一番人気の子どもの習い事でした。上記の理由に加え、「英語を扱えることで学業や仕事だけでなくプライベートでも世界が広がり、子どもの人生が豊かになる」という回答もありました。

英会話は、発音の基礎や簡単な日常会話を楽しみながら習得する教室から、資格取得や受験を目指す本格的な英語塾まで多種多様なので、月謝も教室によりまちまちです。

週1回30分ほどの教室なら月謝が数千円から、週3回など本格的に取り組む教室はオンライン塾でも月謝が数万円にのぼります。一方で、月約6,000円でオンライン英会話受け放題といったサービスもあるので、予算や目的に応じて合ったものを選ぶとよいでしょう。

送迎の必要がないことや、費用面のメリットから、最近はオンライン英会話を利用する家庭が多いようですよ。

習字(書道)

習字(書道)

習字は、文字がきれいに書けるようになるのはもちろん、文字を書くときの正しい姿勢や、集中力が身につく習い事です。

きれいな字を書けると、好印象を持たれることも多いですよね。大人になって社会に出てから、字がきれいだと役立つ場面も多いかもしれません。

アルファベットが26文字に対して、日本語ではひらがなとカタカナがそれぞれ46文字、そして常用漢字だけでも2,000文字もの文字を習得する必要があります。日本の家庭では親が子に「字だけはきれいに書けるようにしなさい」と指導することもあるほど、習字(書道)も昔から定番の子どもの習い事のひとつでした。

また、書道教室には、級や段などの位があり、昇級や昇段を目標に取り組むことで、自信や向上心を養うこともできるでしょう。月謝は3,000~5,000円と比較的安価です。

サッカー・フットサル

サッカー・フットサル

サッカーは運動量の多いスポーツのため、基礎体力や運動神経の発達が期待できます。また、チームスポーツのため協調性やチームワークも身につけられるでしょう。サッカーは大人になってからも趣味で続けやすいスポーツというのも嬉しいポイントですよね。

月謝は一般のサッカースクールで月5,000~8,000円程度、地域などで開催されているスポーツ少年団は月2,000円程度のようです。ただ、スポーツ少年団は、子どもたちへの指導や備品の用意などに親のサポートが求められることもあるようです。

学習塾

学習塾

学習塾は、学力が向上するだけでなく、学習習慣が身につきやすいのも大きなメリット。

学習塾には、集団授業と個別指導塾、さらにオンライン塾や通信教育もあり、子どもの性格やレベルに合わせて選択できます。

月謝は英語教室と同様、塾によってさまざま。1教科ごとに加算されるシステムがほとんどで、受講する教科や補習などを増やすごとに数千円ずつ費用が上乗せされていきます。東京や大阪などの都市部で中学受験を目指す場合は、学習塾の費用に年間100万円以上かかる場合もあるほど。また、オンライン塾や通信教育は受講料が安く抑えられる傾向にあります。

ダンス

ダンス

体全体を使うダンスは全身の筋肉を鍛えられるだけでなく、柔軟性や体力も養うことができます。音楽に合わせて体を使って表現するので、リズム感や表現力も育まれます。

月謝は3,000~6,000円が相場。初期費用がかからないことも多いので、はじめやすい習い事かもしれませんね。

ダンスには、ヒップホップやチア、ジャズ、バレエなど様々なジャンルがあります。ブレイキン(ブレイクダンス)は2024年のパリ五輪の種目に採用されており、ダンスは今注目を集めています。

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体操

体操

体操には、機械体操やアクロバット、トランポリンなどさまざまな競技があります。バランス感覚や柔軟性が身につくほか、基礎体力や基本的な体の使い方など、ほかのスポーツの基礎が身につくのも人気のポイントです。

月謝は4,000~10,000円が相場です。月謝のほかにユニフォームやシューズが必要です。

その他の子どもの習い事

上記以外の習い事を子どもに習わせている親にも話を聞いてみました。

プログラミング

プログラミングは近年、日本で注目されている子どもの習い事の一つです。FUN! JAPANスタッフの中でも、3人の親が子どもに習わせていました。

「今後、ITやエンジニアリングのスキルは基礎知識として持っておくべき」という親の意向が強く影響しているケースがほとんどですが、『マインクラフト』などのゲームを使うものや、ロボットを実際に作って動かすものなど、子どもが楽しみながら学べるよう工夫された内容のものが多いです。 また、プログラミング教育は、小学校で2020年度から、高校では2022年度から必修化もされました。

そろばん、空手など日本の伝統的な習い事

反対に、伝統的な習い事である「そろばん」や「空手」を選んだ親もいました。

「そろばん」は計算力が身につくだけでなく、集中力や記憶力、論理的思考などを養うといわれています。「空手」については、「茶道」や「柔道」などに並ぶ、日本文化における「道」の一つで、技を上達させるだけでなく礼節を重んじ、精神鍛練を積むという側面もあります。

日本の伝統的な習い事については、「実技の習得だけではなく、集中力や精神心を鍛えるというところに意義や魅力を感じる」と親が答えたのが特徴的です。

一つで様々な要素が詰まった習い事

例えば、「英語でダンスやミュージカルを学べる」といった、一つの習い事に様々な要素が詰め込まれた習い事も日本では人気です。特に都市部では、子ども自身も送迎する親も多忙なため、「一つで何個もおいしい」習い事はそれだけでとても魅力的なのです。

子どもの習い事選びのポイント  

子どもに合った習い事の見つけ方

子どもに合った習い事の見つけ方

習い事は、子どもの性格や興味に合わせて、どのような力を身につけさせたいかを考えて選ぶのがポイントです。
具体的には…

・体力や身体能力を身につけたい…スイミングや体操
・挨拶や礼儀を身につけたい…空手や剣道、柔道などの武道系
・コミュニケーション能力や協調性を身につけたい…チームスポーツ(サッカーや野球、バスケットボール、バーボールなど)
・学習習慣を身につけたい…学習塾や通信教育
・表現力や想像力を養いたい…ピアノやアート、美術
・英語力を身につけたい…英会話
・論理的思考力を養いたい…プログラミング

親が注意すべきポイント

子どもに習い事をさせるメリットは「成功体験が積める」「将来に役立つ力が身につけられる」「得意や好きを伸ばせる」などがあります。

一方で、子どもに習いごとをさせるデメリットは「遊びの時間が減る」「ストレスになることもある」「お金がかかる」などがあります。子どものために良かれと思ってたくさんの習い事をさせても、その分子どもは他のことに取り組む時間が減ってしまいます。友達と遊びたいのに遊べない、習い事の練習や宿題が大変など、ストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。子どもが習い事にもその他のことにも意欲的に取り組めているか、保護者はしっかり注意してみておきましょう。

子どもの習い事に関する疑問や不安を解決

習い事、何歳から?

習い事、何歳から?

ベネッセ教育総合研究所の「第5回幼児の生活アンケート(2015年調査)」によると、習い事をしている幼児の割合は、

1歳後半児17.0%
2歳児25.7%
3歳児29.8%
4歳児47.9%
5歳児71.4%
6歳児82.7%

でした。

4歳児では習い事をしている割合が約半数を占めるようですね。就学前の6歳児では8割以上が何らかの習い事をしているという結果でした。
始める習い事の内容にもよりますが、4歳ごろを目安に考えるといいかもしれませんね。

習い事をやめたくなったらどうする?

子どもがやめたいという理由が何なのかを一緒に考え、続けるかやめるかの選択ができるといいでしょう。

そもそも、子ども自身がその習い事をやりたいと思えなければ、意欲的に取り組むことができず、上達しないうえにストレスになってしまいます。親が無理やり通わせるような状態は望ましくないですよね。

また、最初に子どもと目標を決めて、それを達成するまではやめない、などの約束事を作っておくのもおすすめです。

習い事はいくつまで掛け持ちしていい?

小学生の習い事の数は、全国平均で1.92個と言われています。学年が上がるにつれて、習い事の数も増えていく傾向にあるようです。

未就学児 1.62個
小学校低学年 2.02個
小学校高学年 2.14個
(2018年親子おでかけ情報サイト「いこーよ」発表のデータより)

子どもの学年の平均個数より大幅に多い場合は見直したほうがいいかもしれませんね。


日本の子どもの習い事について、人気ランキングから実際に習わせている親のコメント、習い事の最新トレンドや選び方まで紹介しました。「子どもの人生を豊かにしてあげたい」という親心を背負って、日本の子ども達は、今日も塾や習い事で忙しそうです。

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