FUN! JAPAN PR

福を呼ぶ「福とら」とは?福島県相馬市の名物グルメと観光名所を徹底紹介


2011年3月11日に発生した東日本大震災から2025年で14年が経過しました。福島県は、この未曾有の災害からの復興に尽力し、世界にその強靭な復興力を示してきました。

自然災害への対応と復興のモデルケースとして、多くの国々から注目されています。福島県の東北部に位置する相馬市は、太平洋に面し、延々と続く海岸線と自然豊かな潟湖「松川浦」を有しています。夏は涼しく冬は温暖で、降雪量も少ないこの地域は、東北地方における重要な漁業都市です。

震災後、荒廃した町と衰退した漁業も、ようやく新たな息吹を取り戻しつつあります。その象徴とも言えるのが、幸運をもたらす天然トラフグ「福とら」の到来です!今回は、福島県相馬市を訪れ、「福とら」を始めとする名物グルメをたっぷりご紹介します。

天然のトラフグが相馬市に到来:福を呼ぶ「福とら」 

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ

トラフグは日本で高級食材として知られる魚です。トラフグの分布は、海流や水温の影響を受けることから、以前は相馬市で大量にトラフグが漁獲されることはありませんでした。しかし2019年以降、水温上昇など気候変動等の影響により、その漁獲量が大幅に増加しています。主な漁期は10月から2月にかけてです。

相馬市では「延縄釣法」を用いて、35センチ以上の大型トラフグを「福とら」という名前でブランド化。福とらの「福」は、福島の「福」という意味以外にも、日本語で「幸福」を表す言葉のため、人と街に福をもたらしてほしいという願いも込められています。また、フグは日本で縁起の良い魚とも言われているため、福とらを相馬市で食べればあなたにも幸せが訪れるかも!?

 
福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ

相馬市で獲れる天然のトラフグ「福とら」は、肉質が柔らかく弾力もあり、鮮度抜群です。専門的な処理によって毒の部分が取り除かれ、約半分が食用として提供されます。刺身、鍋料理、揚げ物など、どの調理法でも絶品で、料理ごとに異なる味わいを楽しめます。

また、相馬市では、高たんぱく・低脂肪・栄養価が高い天然のトラフグを手頃な価格で楽しむことができます。

フグ料理は高級料亭で味わうイメージが強いと思いますが、相馬市の漁業関係者は「福とら」の美味しさをより多くの人に届けるため、一般家庭への普及も目指しています。過去には学校給食にも取り入れられ、偏食気味の生徒が思わずおかわりをするほどの人気でした!

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ

「くつろぎ処 七五三屋」では、福とら料理尽くしの「福とら堪能コース」(一人前7,700円/税込)を提供。写真は2人前、単品で福とらのてっさ(1,200円)もいただけます。

相馬市では、ホテルや料亭はもちろん、市内の居酒屋、海鮮料理店、寿司店でも気軽に「福とら」を堪能できます。刺身はプリプリとした歯ごたえと口の中で広がる旨味が絶妙で、次々と箸が進みます。フグ皮はお酒のつまみに最適で、日本酒と合わせればさらに美味しさが引き立ちます。

また、揚げ物はふんわりとした食感が特徴で、子供から大人まで大人気の一品です。鍋料理の締めにはフグの出汁を使った雑炊がおすすめ。シンプルな味付けで、素材本来の甘みと旨味が堪能できます。

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ

相馬市で味わう絶品名産:北寄貝(ホッキ貝)と青海苔(あおさ)

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ ホッキ貝 あおさ

相馬市は福とら以外にも海産物の宝庫で、市内の松川浦地区はホッキ貝の主要漁獲地です。見た目はハマグリに似ていますが、サイズは8〜12センチと大きく、調理法も多彩です。中でも定番なのがホッキ貝の炊き込みご飯です。醤油や酒などシンプルな味付けがホッキ貝の甘みと旨味を引き立てます。貝殻の唇部分が淡いピンク色なのも特徴です。

相馬市の「お食事処 たこ八」では「ホッキ三昧」(2,750円/税込)のセットが人気です。ホッキ貝炊き込みご飯、刺身、天ぷらの3種を一度に楽しめる贅沢なメニューです! 

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ あおさ

また、ホッキ貝と並ぶ松川浦の名産が青海苔(あおさ)です。潟湖で養殖され、冬から春にかけて収穫されます。収穫期には湖面一面が緑のじゅうたんのような景色に染まります。

青海苔は味噌汁、天ぷら、ご飯や麺類に混ぜるなど様々な食べ方があります。特に青海苔の天ぷらは絶品で、口に入れた瞬間に広がる磯の香りがたまりません。大根おろしを添えればさっぱりとした味わいで、揚げ物特有の重さを感じさせません。あおさの天ぷらの単価は300円です(取材時の価格)。 

福島県 相馬市 トラフグ 寅ふぐ おすすめ

江戸時代の藩主たちの保養所:松川浦 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 松川浦

相馬市を代表する景観は、「小松島」とも称される「松川浦」です。福島県内唯一の潟湖であり、風光明媚で穏やかな雰囲気が漂います。江戸時代には藩主たちの保養所として知られ、潮の満ち引きや青空と白い雲が織りなす絶景は、訪れる人々の心を癒します。 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 松川浦
福島県 相馬市 おすすめ 観光地 松川浦

松川浦大橋はこの地域を象徴するスポットの一つで、「鵜ノ尾埼灯台」からの遠望や、松川浦の桟橋を歩く際にも、美しい景色を楽しむことができます。特に夕日が沈む瞬間の光景は格別で、いつまでも眺めていたくなるほどの魅力があります。 

復活の浜焼き料理 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 復活の浜焼き料理

東日本大震災以前、松川浦周辺から海水浴場にかけて約20軒の浜焼き海鮮料理店が軒を連ねていました。しかし震災後、その香ばしい炭火の香りは途絶えてしまいました。

震災から10年を経て、地元住民はかつてのにぎわいを取り戻したいとの思いから再出発を決意しました。松川浦の旅館の若い世代が串打ち、火加減、味付けなどの技術を学び直し、新鮮な海産物を最高の形で提供しています。

宿泊客はもちろん、食事のみの利用も可能で、アットホームな雰囲気の中で温かい料理が楽しめます。さらに、松川浦観光遊覧船の体験も提供されており、小型クルーズで港湾の美景を楽しむことができます。

特に午後の時間帯には、爽やかな風に吹かれながら夕日の輝きを堪能できる絶景スポットとなっています。宿泊客には遊覧船の特別割引もあります! 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 復活の浜焼き料理
  • おすすめのお店:復活の浜焼き
  • 宿泊施設:遊学の宿いさみや
  • 住所:福島県相馬市尾浜字平前109
  • URL:https://ryokan-isamiya.com/index.htm
  • ※浜焼きの販売は土日祝のみの営業となります。事前にHPをご確認ください。 

相馬市民の台所:復興市民市場「浜の駅松川浦」 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 浜の駅 松川浦
福島県 相馬市 おすすめ 観光地 浜の駅 松川浦

松川浦漁港は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けましたが、震災後の10年間で復興工事が完了しました。福島県では、地元水産物への不安を払拭するため、全国で最も厳しい検査基準を採用し、その結果を公開しています。

2020年にオープンした「浜の駅松川浦」は、地産地消をコンセプトに、新鮮でお手頃な価格の水産物、農産物、地域特産品を提供しています。館内には「浜の台所SOMA QUASETTO」という食堂があり、産地直送の食材を使った料理が手軽に楽しめます。特に「福とら」、「北寄貝」、「あおさ」などの関連商品が一度に購入できます。

歴史遺跡を巡る相馬市内散策 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 相馬野馬追
提供:相馬野馬追執行委員会 

日本の大河ドラマに登場する、武士たちが馬を駆け巡る迫力あるシーンに心を奪われたことはありませんか?相馬市では、千年以上の歴史を誇る伝統的な祭典「相馬野馬追」が開催され、その中でも「甲冑競馬」や「神旗争奪戦」は、大河ドラマさながらの圧巻の光景を目の前で楽しむことができます。

「相馬野馬追」は、平安時代に軍事訓練として始まったとされ、後に神事として発展し、現在では日本の重要無形民俗文化財に指定されています。この祭典は毎年5月の最終週の土・日・月に行われます。三日間にわたる儀式には、安全祈願祭、出陣式、そして甲冑武士のパレードが含まれ、相馬市内や中村神社で実施されます。甲冑をまとった武士たちが馬に乗る姿は、まるでタイムスリップしたかのような光景です。

もし祭典の期間に訪れることができなくても、相馬市内の歴史遺跡を巡る散策は、別の形で相馬の魅力を満喫できるでしょう。風情あふれる相馬駅を出発点に、観光情報センター「千客万来館」へ立ち寄ってみてください。ここでは無料で自転車をレンタルでき、自分のペースで市内観光を楽しめます。

その後、相馬神社や中村神社、中村城跡の遊歩道、そして相馬妙見歓喜寺を巡り、最後に再び相馬駅へ戻るコースがおすすめです。歴史と文化が息づく相馬市で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか? 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 鳥久精肉店
福島県 相馬市 おすすめ 観光地 鳥久精肉店 コロッケ

散策の途中でぜひ立ち寄りたいのが、「鳥久精肉店」です!ここでは相馬牛を使用した絶品のメンチカツが味わえます。肉屋さんならではのこだわりが詰まった「相馬牛ジューシーメンチ」(1個227円/税込)は、注文後に揚げたてを提供してくれます。サクサクの衣とジューシーな肉汁が口の中に広がり、一口ごとに相馬牛の旨味を存分に堪能できます。付属のソースをかければ、濃厚な醤油とごまの香ばしさがさらに美味しさを引き立てます。冷めても美味しいので、ホテルへのお持ち帰りにもぴったりです。

「和田観光苺組合」で人気のいちご狩り体験

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 和田観光苺組合


福島県 相馬市 おすすめ 観光地 和田観光苺組合

「和田観光苺組合」は11のいちご園からなる大規模な観光農園です。

2011年の東日本大震災では甚大な被害を受け、津波は大人の背丈ほどの高さに達しました。いちご園の受付には当時の津波の高さを示す柱があり、自然の驚異を感じさせます。

このいちご園は毎年1月中旬に開園し、多種多様な甘い香りのいちごが楽しめます。それぞれ風味が異なり、どれも一口食べたら止まらなくなる美味しさです。現地で採れたてのいちごを味わうプランのほか、購入も可能です。ただし、午前10時から整理券が配布され、当日分が売り切れ次第終了となります。お手頃な価格と美味しさで人気が高く、昼過ぎには売り切れることが多いのでご注意ください。

相馬日光とも称される「涼之岡八幡神社」も必見 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 涼之岡八幡神社

この神社は1334〜1336年に創建され、1695年に相馬藩主・相馬昌胤によって再建されました。華麗な建築様式や精緻な彫刻、本殿内陣の天井絵は、当時の高い芸術水準を今に伝えています。 

福島県 相馬市 おすすめ 観光地 涼之岡八幡神社 桜
福島県 相馬市 おすすめ 観光地 涼之岡八幡神社 夜桜

境内にある七つの建造物は国指定重要文化財となっており、特に桜の季節には参道の両側に咲き誇る桜と朱色の鳥居、神路橋が織りなす絶景が楽しめます。夜間ライトアップ時には幻想的な雰囲気が広がり、息をのむ美しさを体感できます。混雑を避けたい方や写真愛好家には見逃せない隠れた花見スポットです。最新のライトアップ情報は神社の公式サイトをご確認ください。

相馬市を訪れることで、地元の人々がこの土地への愛情を持ち続け、災害を乗り越えて共生している姿を肌で感じることができます。都会の喧騒を離れ、福島県相馬市でのんびりとした旅を楽しんでみませんか?きっと予想以上の発見と感動が待っています。 

Index

Recommend