日本語の「Konbanwa」は、夕方から夜までの挨拶として定着した言葉です。ただし、実際に使われる時間は、日の出や日の入り、地域、人によって異なります。職場によっては使わない場合も。当記事ではそんな「Konbanwa」の意味や一般的な使い方、使う時間帯、返答、会話例などを紹介します。日本語を話す際の参考にしてください。
「Konbanwa」の意味は?
日本語で「Konbanwa」は、夕方から夜に知り合いに会ったときの挨拶の言葉です。この言葉が使われる時間帯は、日没後から就寝前や日の出前まで。日没時間が地域ごとに異なるため、場所によって使われる時間帯が違いますが、だいたい午後5時~午後6時以降に使われます。
1.夜、隣人や知り合いと会ったとき
日本で「Konbanwa」と挨拶をするシーンのひとつが、近所に住む人や知り合いと会ったときです。挨拶をする際は、軽く会釈をするのが一般的。また、昼間なら立ち話をする場合もありますが、夜は話し声が近所迷惑になることもあるため挨拶のみの場合が少なくありません。また、「Koninchiwa」と同様に、他人行儀な印象を与えるため、とても親しい相手に対しては、ほぼ「Konbanwa」は使いません。
2.夜、友人や親せきなどの家を訪問したとき
「Konbanwa」を使うシーンは、ほかにもあります。たとえば、夜に友人宅や親せき宅を訪問したとき。友人や同年代の親戚などには「Konbanwa」という挨拶はほぼ使いませんが、友人の家族や叔父や叔母などの年上の人に対しては「Konbanwa」と挨拶をします。また、「Konbanwa」だけでなく、状況に応じて一言を追加することは珍しくありません。たとえば、夕食に招かれた場合は、「Konbanwa」の後に「お招きありがとうございます」、夜訪問することを申し訳ないと思った場合は「夜分にすみません」など。そのほか、「今日はいつもより寒いですね」といった天候などを話題にすることもあります。
「Konnichiwa」と「Konbanwa」の違いは?
基本的に「こんにちは」は、午前10~11時ごろから日没まで、「Konbanwa」は日没後の午後5時~6時ごろから就寝前や日の出前まで使われます。ただし、「Konbanwa」が使われる時間帯は、地域や季節、人によってさまざま。これは、日本が南北に長いため、地域によって日の出や日の入りの時間が異なっているためです。また、季節によっても日の出と日の入りの時間は異なり、日没が遅い夏は午後5時頃でもまだ明るいため、「Konbanwa」を使う人はそれほど多くはありません。そのため、自分が挨拶をする場合は基本的な時間を参考にし、相手から挨拶をされたら、それに合わせた言葉で返答するとコミュニケーションがスムーズになります。
「Konbanwa」のひらがなの書き方は?
「Konbanwa」を日本語のひらがなでは、「こんばんは(Konbanwa)」と書きます。語尾の「は」は、ひらがな一文字では「ha」と発音しますが、この場合は「wa」と発音。そのため、慣れないうちは、「こんばんわ」と書いてしまいがち。日本人でもあえて「こんばんわ」と書く人もいますが、正しいひらがな表記を心がけるなら「こんばんは」と書きましょう。
「Konbanwa」の漢字の書き方は?
「Konbanwa」を漢字で書くと「今晩は」になります。語源として紹介した文では、通常は漢字が使われますが、挨拶として使う場合はひらがなで表記するが一般的です。
「Konbanwa」への答え方
「Konbanwa」と挨拶された場合、「Konbanwa」と返答するのが一般的です。ただし、会社の上司や目上の人から「Konbanwa」と挨拶されたら、「Konbanwa」だけで失礼だと思われる可能性があります。その際は、ひと言添えるとより丁寧な印象を与えることができます。
日本語 | ローマ字 | 意味 |
こんばんは、お疲れ様です | Konbanwa Otsukaresamadesu | 相手をねぎらうフレーズ |
こんばんは、今日は暑かったですね | Konbanwa Kyouwa Atsukattadesune | 暑い日に使うフレーズ |
こんばんは、先日はありがとうございました | Konbanwa Senjitsuwa Arigatougozaimashita | 以前のお礼も一緒に伝えるフレーズ |
こんばんは、こちらこそいつもお世話になっております | Konbanwa Kochirakoso Itsumo Osewani Natteorimasu | いつもお世話になっていることを伝えるフレーズ |
「Konbanwa」の他の言い方は?
「Konbanwa」のほかの言い方はそれほど多くはありません。しかし、返事と同じように「Konbanwa」の後に何かひと言添えることで、丁寧な言い方にしたり、会話のきっかけにしたりできます。たとえば、下記の通り。
日本語 | ローマ字 | 意味 |
こんばんは、今お帰りですか? | Konbanwa, Ima okaeri desuka? | 帰宅途中の人に声をかけるフレーズ |
こんばんは、これからお出かけですか? | Konbanwa, Kore kara odekake desuka? | 外出した様子の人に声をかけるフレーズ |
こんばんは、雨が降りそうですね | Konbanwa, Ame ga furisou desune | 雨が降りそうな時に使うフレーズ |
「こんばんは」以外の夕方から夜の挨拶
「こんばんは」という挨拶の言葉にはやや他人行儀なイメージがあるため、勤務先の同僚や上司など日常的によく会う人同士ではあまり使われません。また、ごく親しい友人同士では、さらにカジュアルな表現が多くなります。
職場での夕方や夜の挨拶
お疲れ様です/Otsukare sama desu
上司や先輩、同僚など毎日職場で顔を合わせる人に対してよく使われる言葉。
ご苦労様/Gokurou sama
職場でよく使われる言葉。上司から部下、先輩から後輩などにかける言葉として適していますが、目下の人から目上の人に使うと失礼な言葉となります。
お世話になっております/Osewa ni natte orimasu
取引先や社外の知り合いなどに対してよく使われる言葉。
友達や親しい同僚への挨拶
お疲れさま/Otsukare sama
気心が知れた友人や同僚に対してよく使われる言葉。時間によって朝や昼などの挨拶の代わりにもなります。
どうも/Doumo
「こんばんは」より砕けた表現で、友人や親しい同僚だけでなく、近所の人との挨拶でもよく使われる言葉。
おはよー/Ohayo
友人同士の場合、朝以外の時間でもこの朝の挨拶として定着している言葉がよく使われます。
「Konbanwa」の方言
「Konbanwa」の方言の種類は少なく、「Konbanwa」と「おばんです(Oban desu)」が使われてきた地域がたくさんあります。
「こんばんは(Konbanwa)」が使われてきた地域
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県などの首都圏をはじめ、北陸地方、中部地方、関西地方、四国など。
「おばんです(Obandesu)」が使われてきた地域
北海道、岩手県、秋田県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県など。
そのほか、下記のような方言があります。
- 山梨県:おつかれなって/Otsukare natte
- 愛知県、京都府、滋賀県:おしまいやす/Oshimai yasu
- 兵庫県:ばんになりました/Ban ni nari mashita
- 熊本県:もーしまいなったか/Mo shimai nattaka
「Konbanwa」会話例文集
「Konbanwa」についていろいろ説明してきましたが、いかがでしたか?ここからは実際に「Konbanwa」の使い方がわかる簡単なフレーズを紹介します。ぜひ覚えて、日本を旅行するときに使ってみてくださいね!
①外出先からホテルに戻ったときの会話
A:こんばんは(Konbanwa)
B:おかえりなさいませ(Okaeri Nasaimase)
A:鍵をお願いします。(Kagiwo Onegaishimasu)
B:かしこまりました(Kashikomarimashita)
②レストランの営業時間を尋ねる際の会話
A:こんばんは(Konbanwa)
B:いらっしゃいませ(Irasshaimase)
A:何時まで食事ができますか?(Nanji made shokuji ga deki masuka?)
B:夜10時までです(Yoru Juji made desu)
③友人の家を訪問する際の会話
A:こんばんは(Konbanwa)
B:お招きありがとうございます(Omaneki Arigatou Gozaimasu)
A:いえいえ、どうぞお入りください(Ieie Douzo Ohairi Kudasai)
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