日本最大規模のおもちゃの展示会「東京おもちゃショー」。国内外の有名メーカーが出展し、流行のおもちゃが分かるということで毎年話題になっています。
2024年8月29日(木)~9月1日(日)の4日間、東京ビッグサイトで開催された「東京おもちゃショー2024」を取材し、日本おもちゃ大賞受賞作品を中心に、日本のおもちゃのトレンドを調べました!
「キダルトトイ」とは?大人もハマるおもちゃが続々!
ここ最近ブームになっているのが、「キダルトトイ」です。キダルトはkids + Adultの造語。キダルトトイとは、従来あった商品を大人向けに改良したり、大人をターゲットして開発されたりしたおもちゃのことです。
「リカちゃん フォトジェニックリカシリーズ」(タカラトミー)は、従来のリカちゃんに可動式関節ボディを採用したモデル。自然なポージングが実現可能となり、写真を撮影してSNSに投稿する“リカ活”がブームになりつつあります。
元は女児向け玩具が大人にも人気となっているのが「シルバニアファミリー」(エポック社)。特に、小さな赤ちゃんシリーズは、自作のコスチュームやインテリアで飾りつけしてSNS投稿する人が続出中。
キャラクターの中身をイメージして立体パズルにした「解体パズルFANTASY」シリーズ(メガハウス)。「サンリオキャラクターズ」は、クロミ、マイメロディ、ポムポムプリン、シナモロールなど、人気キャラクターのパーツが見える仕様に。半分がスケルトンになったちょっと怖くてかわいい姿も、ファン心をくすぐります。
1990年代に一大ブームを巻き起こした「Tamagotchi」シリーズ(バンダイ)。原点回帰となる「Original Tamagotchi」シリーズが好調で、ポーチやぬいぐるみ、キーホルダーなど、懐かしさを感じて手に取る人も増えています。
「デジタルおもちゃ」の進化がすごい!
デジタルの発展とともに、おもちゃにもデジタル化の波が到来。スマートフォンやタブレット、パソコンなどのデバイスをモチーフにした商品は、年々進化しています。
「#バズゅ Cam」(セガフェイブ)は、SNSのような動画や画像が撮影できるカメラ型アイテム。インフルエンサーのように、自撮りでVlogを作る体験も可能です。
大人気キャラクターちいかわとコラボした「ちいかわフォン」(バンダイ)。電話やメッセージ体験、内蔵カメラの自動り、ゲームなど、スマホ顔負けの機能が満載。「みみアクセ」をつけると、スマホがちいかわ達に変身します。
学習トイの最先端を行くのが、「ドラえもんAIパソコン」(バンダイ)。AI学習機能を搭載したラーニングパソコンで、得意または苦手強化を分析して、一人ひとりに合った学習メニューを提案します。
90mmの巨大ガシャポンも!おもちゃの枠を超えた商品が多数
「日本おもちゃ大賞」受賞作は、過去にないユニークなおもちゃも多数受賞しています。ここからは、バラエティ部門を受賞した作品から、注目のアイテムを紹介。
「そうめんスライダー ポケットモンスター」(タカラトミーアーツ)は、ポケットモンスターに登場するレックウザが、そうめんスライダーになった画期的な商品。レックウザの口から水が出る構造です。ホームパーティで盛り上がりそう。
「ガシャポン®」(バンダイ)は手のひらサイズのカプセルトイですが、ガシャポン®史上最大の90mmカプセルが登場。中に入っているのは、手のひらに収まりきらないヘラクレスオオカブト!実物に忠実に再現されたリアルフィギュアは、大人のコレクターからも注目の的。
「ぷらっとこれくしょん サンリオキャラクターズ」(メガハウス)は、フィギュアの組み立て前の状態を、あえてそのまま立体化。壁に立てかけたり、キーホルダーにしたり。ユニークでかわいい姿は目を引きます。
「日本おもちゃ大賞」とは
新しい玩具を生み出す作り手、メーカーを刺激し、モチベーションアップを図ることを目的に、2008年に創設。2024年の応募総数は46社427商品。
「東京おもちゃショー」とは
一般社団法人日本玩具協会が主催する、日本最大規模の玩具の展示会。例年4日間の開催で、前半2日間は商談見本市(バイヤーズデー)、後半2日間は一般公開(パブリックデー)となっている。一般公開日には、その年に人気のキャラクターたちによるステージショーや新製品体験イベントなどが目白押し。2024年の来場者数は、4日間合計で84,411人。
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