一面の雪の中、巨大な雪像や自然が作る芸術的な樹氷など、訪れる人を魅了する東北地方の雪まつり。また、その地域の伝統文化が色濃く反映されているのも魅力のひとつです。そして、夜にはライトアップにより幻想的な雰囲気も演出。さらに、祭り会場の屋台などでは、冷えた体を温める伝統的な郷土料理や地元食材を使用した料理なども味わえます。そんな東北地方でおすすめの雪まつり7選をご紹介。白銀の世界を満喫しましょう！
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1.横手かまくらまつり（秋田）
日本の雪国では、雪を踏み固めて作ったドーム状の雪山をくり抜いて、水神様を祀る「かまくら」という小正月行事(※1)が行われてきました。その発祥の地が横手市です。歴史は450年以上にもおよぶといわれています。そんな横手市で毎年2月16日と17日に開催されるのが、横手のかまくら。「かまくら職人」と呼ばれる市民が作った高さ3mほどのかまくら約80基が、市内一円に配置されます。
そのかまくらの中で訪れる人を迎えるのは、地元の子どもたち。地元の言葉で声をかけながら、焼いた餅や甘酒をふるまってくれます(※2)。また、いくつかの会場には、地元の小学生たちが作った高さ約30cmのミニかまくらが何千個も設置。夜には大小のかまくらにろうそくが灯り、幻想的な世界が広がります。
※1 小正月とは、旧暦の1月15日頃。
※2 かまくらへ入る際は、入ってよいか確認をとってからにしましょう。
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- 開催場所：横手市役所本庁舎前・横手公園・二葉町・その他市内一円
- 住所：秋田県横手市中央町8-2
- 開催期間：毎年2月15日・16日
- ライトアップ時間： 18:00～21:00
- 最寄り駅：横手駅
- 公式サイト：https://www.yokotekamakura.com/event/3-5/
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2.十和田湖冬物語（青森）
十和田湖冬物語は、雪と氷に囲まれた神秘的な十和田湖畔で開催されるイベントです。澄んだ冬の夜空に音楽と共に打ちあがる色とりどりの冬花火。冬の風が花火の煙を優しく流し、花火がさらに鮮やかに見えます。冬花火では、別料金で特別なメッセージ花火も実施。
会場内には屋台村雪灯り横丁も開かれ、十和田名物をはじめ、立ち並ぶ屋台で十和田や青森、東北ならではのご当地料理が味わえます。そのほか、ソリ遊びができる雪の滑り台、毎週末に行われる青森・秋田・岩手の芸能パフォーマンスといったイベントもあり、見どころ満載。エンターテイメント性あふれる楽しいお祭りです。
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- 開催場所：十和田湖畔休屋 多目的広場
- 住所：青森県十和田市奥瀬
- 開催期間：1月～2月に開催予定（2024年は2月2日～2月25日）
- 開催時間：平日：16：00～20：00 土日祝：11：00～20：00 ※火・水曜日は定休日
- 最寄り駅：八戸駅よりバスで約2時間35分
- 公式サイト：https://towadako-winter.com/
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3.弘前城雪燈籠まつり（青森）
弘前城雪燈籠まつりは、毎年2月に開催されるお祭りです。会場には、市民が手作りした約150基の雪燈籠をはじめ、大小様々な燈籠や雪像が並びます。さらに、歴史的建造物を模した大雪像や夏のねぷたまつりで使用された絵が飾られた津軽錦絵大回廊なども設置。また、雪で作られた大きな滑り台や雪遊びのスペースもあり、子どもから大人まで楽しめるお祭りです。
日没後にはライトアップが始まり、雪化粧をした弘前城と老松が幽玄な雰囲気を醸し出します。同時に灯されるのが、「西の郭」に並べられた約300基のミニカマクラ。揺れるロウソクの火が幻想的な光景を作り出します。一方、色鮮やかに一面の銀世界を彩るのが雪燈籠。雪燈籠の照明部分にはめ込まれた「ねぷた絵」が美しく映し出されます。
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- 開催場所： 弘前公園 国指定史跡「弘前城跡」
- 住所：青森県弘前市下白銀町1
- 開催期間： 例年2月（2024年は2月9日～2月12日）
- 開催時間：10:00～21:00（最終日12日は20:00まで）
- ライトアップ時間： 16:30（日没）～21:00（最終日は20:00まで）
- 最寄り駅： JR弘前駅、弘南鉄道弘前駅よりバス約15分
- 公式サイト：https://www.hirosaki-kanko.or.jp/edit.html?id=cat02_winter_yuki
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4.雫石冬フェスタin小岩井農場（岩手）
雫石・冬フェスタin小岩井農場は、岩手山の麓に広がる広大な小岩井農場の「まきば園」で開催されるイベントです。ソリ遊びや雪遊び、打ち上げ花火をはじめ、スノーモービルでゴムボートを引っ張るスノートレインやバナナボートといったスリル満点のアクティビティも充実。体が冷えたときは、ファイヤーピットでゆれる炎を眺めながら体を温めることができます。
食事をする場所も個性的。たとえば、小岩井牛を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶなどの温かい料理が味わえる雪で作られたドーム「かまくら」、体を温めながら食事ができる冬季限定の薪ストーブレストランなど。地元の味が味わえるキッチンカーもあります。小岩井農場の冬の魅力を存分に楽しめるお祭りです。
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- 開催場所：小岩井農場まきば園
- 住所：岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
- 開催期間：2025年1月25日～2月16日（2024年1月27日～2月12日）
- ※冬花火開催日（1/27、2/3、2/10、2/11）
- 開催時間：9:00～16:30（最終入場15:30）※冬花火開催日は～20：30
- 最寄り駅： JR盛岡駅からバスで約35分
- 公式サイト：https://www.koiwaifarm.com/
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5.蔵王樹氷まつり（樹氷ライトアップ）（山形）
蔵王樹氷まつりは、樹氷が育つ時期に合わせて蔵王温泉スキー場で開催されるイベントです。樹氷とは、空気中の水蒸気や水滴が木に凍りついてできるもので、特に蔵王の完全に氷に覆われた樹氷はスノーモンスター、アイスモンスターと呼ばれています。そんな樹氷を見に行くなら、「蔵王ロープウェイ」が便利。地蔵山頂駅まで一面に広がる樹氷を眺めながら約20分の空中散歩が楽しめます。到着後は、山頂テラスやレストランで樹氷を鑑賞。昼間は一面に白いモンスターが立ち並ぶ壮大な景色、夜はライトアップされた幻想的な世界を堪能できます。そのほか、1,000人のスキーヤーがライトを持って滑走する1,000人松明滑走や冬のHANABIなど、さまざまなイベントも開催。華やかでエキサイティングな祭りです。
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- 開催場所： 蔵王温泉スキー場
- 住所：山形市蔵王温泉土合709-1
- 開催期間： 例年12月下旬～3月初め（2023年は12月23日～2024年2月25日）
- ライトアップ時間： 17:00～21:00（蔵王ロープウェイ営業時間）
- 最寄り駅：JR山形駅からバスで約45分
- 公式サイト：http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/zao/winter/jyuhyofes_2023-2024/
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6.犬っこまつり（秋田）
犬っこまつりは、約400年続く伝統的な行事で、毎年2月に開催される湯沢市の冬の一大イベントです。祭りの会場には、雪で作られた犬っこ神社やお堂っこ（お堂）、犬っこが並びます。そして夜はお堂に灯されたろうそくにより、風情ある雰囲気に。この祭りは、殿様が大盗賊を討伐した後、悪党が再び現れないよう、米の粉で作った小さな犬などを小正月の夜に家の入口や窓に供え、祈願させたことに由来します。
祭りの期間中には、太鼓の演奏や冬花火、犬っこ神社での愛犬祈願祭など、さまざまなイベントも開催。また、柳町商店街では、子どもたちの願い事が書かれた約1,000個のろうそくが灯される千の雪灯りが行われ、幻想的な光の輪が闇を照らします。犬好きにはたまらないお祭りです。
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- 開催場所：湯沢市総合体育館周辺、湯沢市中心商店街周辺
- 住所：秋田県湯沢市沖鶴140（湯沢市総合体育館）
- 開催期間：例年2月
- ライトアップ時間：日没後～21時、2日目 ～19時
- 最寄り駅：湯沢駅（会場へのシャトルバスあり）
- 公式サイト：https://inukkofes.com/
7.大内宿雪まつり（福島）
17世紀の江戸時代に開かれた茅葺き屋根の古民家が立ち並ぶ宿場町「大内宿」。家屋内にも囲炉裏など当時の生活を感じさせるものが揃い、江戸時代に迷い込んだ気分になれるスポットです。その大内宿が雪に包まれる2月の第2土曜・日曜に毎年開催されるのが、大内宿雪まつり。夜には沿道に並べられた雪燈籠にろうそくの火が灯され、温かな光が町を幻想的に照らします。
この祭りでは、色鮮やかな団子を木に刺す「団子刺し」や御神火を持った男性たちが集落を走り抜ける御神火載火（ごしんかたいか）など、伝統行事やイベントが盛りだくさん。そして、花火が雪景色に彩りをプラス。大内宿雪まつりは、古き日本の風情に浸れる特別な時間を提供してくれます。
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- 開催場所：大内宿
- 住所：福島県南会津郡下郷町大内
- 開催期間：2月第2土曜・日曜
- ライトアップ時間：18:00～20:00
- 最寄り駅：湯野上温泉駅から車で約10分
- 公式サイト：https://ouchi-juku.com/
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信頼できるSIMカードを準備しよう
雪まつりの開催地は、降雪量の多い地域がほとんどです。そのような地域では、天気予報などを常に入手できるよう、日本で使えるSIMカードを用意しインターネット接続を確保しておくことが重要。そうすることで肝心な時にスマホが繋がらないといったことが避けられます。いざというときのために、信頼できるSIMカードを用意しましょう。
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冬の必需品もチェックしておこう
雪まつりが行われる地域を快適に旅するには何が必要でしょうか。考慮すべきことはたくさんあるものの、特に気を付けたいのが寒暖差。とても寒い地域でも室内はとても暖かいので、室内と屋外の温度差には要注意。また、複数の地域を旅する場合は、地域によって役立つアイテムが異なります。美しい日本の冬を快適に旅するためにも、冬の必需品をしっかりチェックしましょう！
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