古都「京都」は歴史と文化の中心地として国内外の観光客に愛されていますが、その北部は日本海に面しており、伝統的な街並みが残されている「伊根」や自然景観が魅力的な「天橋立」といったスポットがあります。一度訪れると、これまでの京都のイメージが覆るはずです!また、京都に隣接する滋賀県には日本最大の淡水湖「琵琶湖」が広がっています。今回は「水」と「歴史」をテーマに、京都と滋賀の絶景と文化が織り成す魅力的なスポットをご紹介します。
京都のおすすめスポット
伊根
日本海に面した伊根町は、静かな海辺の町です。伊根湾に面した地域では、漁村の暮らしを今に伝える「舟屋」と呼ばれる伝統的な家屋が立ち並んでいます。この舟屋は1階に漁船を収納し、2階に生活空間を設けるという独特の構造で、その景観は「重要伝統的建造物群保存地区」として国の選定を受けています。
見学ツアーに参加すれば、舟屋の内部を見ることができます
伊根の独特な風景を楽しむ方法はいくつかあります。体力がある方は、景色を楽しみながらゆっくり散策したり、自転車を借りて風を感じながら走ったりのも良いでしょう。家族で訪れる場合は、伊根湾を船で遊覧し、さまざまな角度から舟屋を眺めるのもおすすめです。舟屋は個人所有のため、勝手に内部に入ることはできませんが、有料で内部見学ツアーに参加すれば、舟屋の構造を間近で観察できます。
伊根のグルメは、特産の「伊根ぶり」がおすすめです。11月から2月頃の冬季には、新鮮で脂ののったブリしゃぶ鍋を楽しむことができます。
伊根町
- アクセス:
JR天橋立駅:丹後海陸交通路線バスで約60分
JR宮津駅:丹後海陸交通路線バスで約65分
- 伊根町観光協会:https://www.ine-kankou.jp/funaya
※レンタサイクルや遊覧船の情報もこちらからご覧頂けます。
天橋立
宮城県の「松島」や広島県の「宮島」と並んで「日本三景」と称される天橋立は、京都府北部の宮津市に位置する壮大な自然景観が広がる観光名所です。オススメの絶景ポイントとしては、天橋立南側の山頂にある天橋立ビューランドです。リフトやモノレールで登れば、湾を二分するように伸びる緑の松の木と白い砂浜が作り出す絶景が広がります!
実は、天橋立は宮津湾の両岸を結ぶ全長約3kmの砂州です。天橋立ビューランドからは、飛龍観回廊や観覧車、空中サイクリングを楽しみながら、天橋立の絶景を満喫できます。
観覧台から足を開いて「股のぞき」をすれば、約8,000本の松が植えられた砂州がまるで青龍のように空に舞っているかのような幻想的な景色が広がります!
- 住所:京都府宮津市字文珠
- アクセス:JR天橋立駅から徒歩約5分
- 営業時間 8:30~18:00 ※時期によって異なります
- 公式サイト:https://www.viewland.jp/tw/
天橋立周辺のお宿はこちら:https://www.japanican.com/zh-tw/city/japan/miyazu
京都のおすすめイベント
時代祭
京都には歴史ある神社や寺院が多く、一年を通じて大小様々な祭典が行われます。その中でも、葵祭、祇園祭と並ぶ京都三大祭「時代祭」は、秋の最も注目すべきイベントです。時代祭は毎年10月22日(雨天時は、翌日に順延)に行われ、明治時代から平安時代に遡る形で様々な衣装を身にまとった約2,000名・約2Kmに渡る行列が、京都御所から出発し、市内の主要道を通り、最終的に平安神宮に到着します。祭典の衣装や道具はすべて厳格な考証に基づいて作られており、まるで歴史絵巻のようなこのイベントを通じて、各時代の特徴や風俗をより深く理解することができます。
時代祭はとても人気のお祭りで、多くの人出が予想されます。
行列を間近で観覧できる有料観覧席もありますので、時代祭を見に行く予定の方はぜひ検討してみてください!
有料観覧席:https://kyoto.travel/tw/season_festivals/jidai_matsuri.html
京都のおすすめ宿泊施設:宮津温泉 料理旅館 茶六別館
宮津温泉 料理旅館 茶六別館は「数寄屋造り」が特徴的な料理旅館で、それぞれ異なったデザインの客室が全11部屋あります。お客様へのおもてなしとして、季節のしつらえを大切にしており、館内のいたるところでこだわりを感じることができます。
玄関先でお出迎えしてくれる季節の花々や、竹で編まれた玄関灯など、全体的に温かい雰囲気に包まれます。四季折々、2つの日本庭園の眺めを正面からゆっくり楽しめる「蓬莱」や、天橋立を眺望できる、海側客室の「加茂」を始め、ゆったりとした客室は、カップルでも家族旅行でもくつろげるでしょう。
台湾のライフスタイルマガジン「La Vie」でも紹介されたことがあるそうですよ。
「風土・風味・風景」の「三風」を重視した料理では、宮津港で水揚げされる地魚をはじめ、地元の野菜や材料がふんだんに使われており、素材本来の美味しさを活かした「旬」の味わいを楽しめます。特に11月7日から3月までは、新鮮なカニやぶりしゃぶのお料理も大人気です。
カニのプランは数種類ありますが、写真は地元の松葉ガニだけを使ったコース(カニ極撰)です。事前に連絡をすれば、カニのプランでもカニ鍋をぶりしゃぶに変更可能なので、両方味わいたい方にもおすすめです!
日帰りのお食事プランもありますので、食事だけでも楽しむことができます。
秋から冬にかけて訪れるなら、ぜひご賞味ください!
宮津温泉 料理旅館 茶六別館
- 住所:京都府宮津市島崎2039-4
- アクセス:京都丹後鉄道 宮津駅から徒歩約10分(チェックインの14:30より17:00まで、宮津駅または天橋立駅にて送迎可能)
- 公式サイト:https://www.charoku.com/
- 宿泊予約サイト「るるぶトラベル」:https://www.rurubu.travel/hotel/japan/miyazu/charoku-bekkan
滋賀のおすすめスポット
琵琶湖
滋賀県は山に囲まれた内陸県ですが、日本最大の淡水湖「琵琶湖」があり、観光船に乗って湖を楽しむことができます。面積670平方キロメートルのこの湖は、形が楽器の「琵琶」に似ていることからその名が付けられました。また、琵琶湖は約400万年の歴史を持つ日本最古の湖で、世界でも数少ない古代湖のひとつです。約1,700種以上の生物を育み、そのうち60種以上が琵琶湖の固有種という貴重な自然環境があるだけでなく、近畿地方の約1,450万人の生活と発展を支えています。
広大な琵琶湖は四季折々の美しい景観を楽しむことができ、観光や水上アクティビティに最適な場所です。滋賀県と友好姉妹都市である、アメリカ・ミシガン州との国際親善を祈念して命名されたクルーズ船「ミシガン号」に乗って湖を巡り、四季折々の景色を楽しむことができます。ミシガン号は、昼間、夕方、夜と異なるクルーズコースを提供しており、琵琶湖の日中と夜の異なる美しい景色を船上で楽しむことができます。船内でブッフェ料理や軽食の提供もあります。
ミシガン号は1982年に就航しましたが、就航当時から続く「非日常」のコンセプトはそのままに、本物志向の豪華な内装や、お子さまも楽しめる見学室、また「ミシガンパーサー」と呼ばれるクルー達による、琵琶湖に関する楽しいトークやライブパフォーマンスなど独自の船内演出が楽しめます。
ミシガンクルーズ
- アクセス:JR大津駅から徒歩約3分(大津港発着)
- 公式サイト:https://www.biwakokisen.co.jp/cn2/michigan_cn_1.html
ビワマス
広大な琵琶湖は多くの魚類の生息地であり、ビワマスはその中でも琵琶湖固有の魚種の一つで、サケ科に属しています。このマスは最大約60センチメートルまで成長し、刺身にすると美しい鮮やかなオレンジ色の身が現れます。その肉質は鮮やかで脂がのっており、生で食べるのはもちろん、塩焼き、煮付け、揚げ物などどんな調理法でも美味しく楽しめます。琵琶湖を訪れた際は、ぜひお試しください!
彦根城
琵琶湖以外にも、滋賀県にはもう一つ誇るべき観光名所があります。それが「彦根城」です。この城は1604年に建造が始まり、日本に現存する12天守の一つであり、姫路城、松本城、犬山城、松江城と並んで日本の国宝天守に指定されています。また天秤櫓など、重要文化財に指定されている建造物も複数あります。彦根城の特筆すべき点は、異なる屋根の建築様式を組み合わせた3層3重の建築スタイルであり、複雑で優雅な外観が特徴です。その美しい姿を見た人は、きっとその魅力に取りつかれることでしょう!夜間にはライトアップも行われ、昼と夜で異なる美しさを楽しめます。
彦根城を訪れた後は、近くの「夢京橋キャッスルロード」を散策することをおすすめします。彦根城のご城下に架かる京橋を渡ると、すぐに江戸時代の城下町風情が漂う商店街に出ます。通りの両側には白壁と黒格子で統一された建物が立ち並び、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が楽しめます。建物の中には様々な店舗やレストランがあり、滋賀の特産「近江牛」の料理を味わったり、スイーツを楽しんだり、地元の伝統工芸品やお土産を購入したりすることができます。
彦根城
- 住所:滋賀県彦根市金亀町1-1
- アクセス:JR彦根駅から徒歩約15分
- 開場時間:8:30~17:00(最終入場16:30)
- 公式サイト:https://hikonecastle.com/
滋賀のおすすめイベント
大津祭
滋賀県の重要な祭礼といえば「大津祭」が挙げられます。毎年10月に天孫神社で行われるこの祭りは、山王祭や長浜曳山祭と共に「湖国三大祭」と称され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。大津祭は江戸時代に起源を持ち、数百年の歴史を持つ伝統的な祭りです。本祭では大津市の街道では豪華な曳山の巡行が行われます。13基の曳山は精巧な装飾が施され、からくり人形が乗せられています。太鼓や笛のお囃子に合わせてからくり人形が動く様子は、観客の目を引きます!
滋賀のおすすめ宿泊施設:おごと温泉 びわこ緑水亭
かつて比叡山延暦寺の伝教大師・最澄によって開かれ、約1200年の歴史を持つおごと温泉(雄琴温泉)は、琵琶湖の湖畔に位置する温泉地です。琵琶湖付近で宿泊する予定があるなら、びわこ緑水亭がおすすめです。京都駅から電車で約25分!目の前には絶景の琵琶湖、後ろには世界遺産の比叡山延暦寺がある抜群のロケーションで、冬はスキー、春は桜と四季折々の楽しみ方があります。
温泉露天風呂付きの客室がほとんどですが、一番人気の客室「びわの風」は、広々としたリビングがあり、目の前に広がる琵琶湖の景色を楽しみながら、リゾートで過ごしているような非日常のひとときを堪能できます。また、ベランダつきの特別フロア「湖游」にはキャンプ気分を楽しめる「ベランピング」プランもあります!(ベランダ+グラマラス+キャンピングで「ベランピング」という意味)
露天風呂で琵琶湖を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
また、夜にはこだわりの手作り京風会席で、滋賀の近江牛など地元の味覚を満喫できます!
おごと温泉 びわこ緑水亭
- 住所:滋賀県大津市雄琴6-1-6
- アクセス:JRおごと温泉駅からは無料のシャトルバスがあります
- 公式サイト:https://ryokusuitei-com-t.athp.transer.com/
- 宿泊予約サイト「るるぶトラベル」:https://www.rurubu.travel/hotel/japan/otsu/biwako-ryokusuitei
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