『夏目友人帳』は、美しい自然と妖怪たちとの心温まる交流を描いた作品として、多くのファンに愛されています。その静かで穏やかな風景は、実際に訪れることでさらに深く感じることができます。本記事では、熊本県内で『夏目友人帳』の舞台となった心癒される聖地を8つ厳選してご紹介します。アニメの世界に足を踏み入れ、作品の魅力を全身で味わう聖地巡礼の旅に出かけてみませんか?
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①人吉市|人吉駅(ひとよしえき)
人吉駅は、熊本県人吉市に位置する歴史ある駅で、JR九州の肥薩線の一部を構成しています。「SL人吉」という蒸気機関車の発着駅としても有名で、鉄道ファンに人気のスポットです。駅の周辺には観光名所が多く、温泉地である人吉市の玄関口として、多くの観光客に利用されています。
人吉駅は『夏目友人帳』の第2期第8話「不死の想い」に登場する駅のモデルとしても知られています。このエピソードでは、夏目たちが宿題合宿のために泊まった民宿で出会った千津さんとの切ない物語が描かれます。千津さんの過去の話が展開され、作品の中でも駅のシーンが多く登場します。駅の外観だけでなく、ホームや千津さんが蛍一さんを待っていた改札口など、細部に至るまで人吉駅が忠実に再現されており、ファンにとって見逃せない聖地のひとつとなっています。
人吉駅
- 所在地:熊本県人吉市中青井町326-1
- アクセス:熊本駅から特急列車で約1時間30分
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②人吉市|天狗橋(てんぐばし)
アニメで最も登場回数が多いと考えられるのが、西人吉の球磨川にかかる「天狗橋」です。夏目が登下校する途中によく妖に遭遇する赤い橋です。横から見ると、川に突き出した赤い天狗の鼻のように見えることから「天狗橋」という名前がつけられました。作品に頻繁に登場するため、『夏目友人帳』のファンにとっては見逃せない場所です。
天狗橋は、美しい自然に囲まれ、四季折々の風景が楽しめる場所です。さらに、橋の下を流れるのは、人吉観光の定番スポットである「球磨川下り」のコースにあたります。川を下っていく船が通る光景もよく見られます。
現在、令和2年7月豪雨で被害を受け、天狗橋は復旧工事中です。そのため、「球磨川下り」のコースは短縮され、天狗橋の下を通ることはありません。
天狗橋
- 所在地:熊本県人吉市中神町馬場1-2
- アクセス:西人吉駅出口から徒歩約16分
③阿蘇郡|上色見熊野座神社(かみしきみくまのざじんじゃ)
夏目友人帳の原点となる漫画『蛍火の杜へ』の舞台や実写化映画『るろうに剣心 最終章 The Final 』のロケ地として有名な「上色見熊野座神社」は、熊本県阿蘇郡に位置し、阿蘇山の麓に佇んでいます。SNSでも話題になった「異世界への入り口」のような神秘的な雰囲気を持つ神社です。
神社への参道には97基の石灯籠が並び、幻想的な光景が広がります。参道を進むと、奥に神殿が現れ、背後には巨大な岩山がそびえ立ちます。この岩山には「穿戸岩(うげどいわ)」という巨大な洞窟があります。ここは『夏目友人帳』第3期第2話「浮春の郷」で、カナワという妖怪が眠っていた場所として登場します。このエピソードでは、カナワが郷へ帰る方法を探している話を描かれています。
上色見熊野座神社は、その静寂で神秘的な空気に包まれ、自然と歴史が交差するスポットです。熊本県を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
上色見熊野座神社
- 所在地:熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
- アクセス:南阿蘇鉄道高森駅より車で約10分
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④人吉市|雨宮神社(あまみやじんじゃ)
雨宮神社は、熊本県球磨郡に位置し、雨宮森の頂上に佇む古社です。この森は、こんもりとした独特の形状から「トトロ森」とも呼ばれています。
雨宮神社は雨乞いの神様が祀られており、地元の信仰の中心として長い歴史を持っています。毎年12月の第2日曜日には、子どもみこしや永江臼太鼓踊りが奉納され、地域の伝統行事として賑わいを見せます。また、神社の裏にある巨石のトンネルをくぐると、「幸せを産む」「安産」「金を産む」と言われます。
雨宮神社はアニメ『夏目友人帳』の第4期と第6期のオープニングに登場しており、ファンにも親しまれるスポットです。鳥居を通して神社へと向かう参道の石段は、神秘的な雰囲気を漂わせています。石段を上がるごとに空気が変わり、まるで主人公の夏目と共に異世界へと登っていくような感覚を味わえる場所です。
雨宮神社
- 所在地:熊本県球磨郡相良村川辺
- アクセス:人吉駅からバスで約20分、「新曽谷入口」で降車、徒歩約5分
⑤人吉市|大畑駅(おこばえき)
大畑駅は、熊本県人吉市に位置するJR九州の肥薩線にある駅です。日本で唯一、「スイッチバック」と「ループ線」という構造が同居している駅として有名です。スイッチバックとは、急勾配を克服するために、列車が前進・後退を繰り返し、ジグザグに敷かれた線路に進む技術です。
一方、ループ線とは、列車が螺旋状に進みながら高度を稼ぐための線路構造で、こちらも急勾配を登るための手段として採用されています。このような珍しい線路配置もあり、大畑駅周辺の路線は「秘境駅」としても知られ、多くの鉄道ファンが訪れます。
大畑駅は、アニメの第1期第7話「子狐のぼうし」に登場します。夏目が勉強会に出かけた際、そこで出会った子狐が友人帳のことを知り、夏目に子分にしてほしいと頼むという話が描かれています。大畑駅の静かな風景は、作品内で子狐が列車に乗るシーンに再現され、深い印象を与え、このエピソードにぴったりなロケーションとなっています。
また、大畑駅の駅舎には、自分の名刺を貼ると出世できると言われており、壁には多くの名刺が貼られています。
大畑駅
- 所在地:熊本県人吉市大野町
- アクセス:JR九州の肥薩線大畑駅または大畑線「上漆田」バス停から徒歩約16分
⑥人吉市|球磨川周辺(くまがわしゅうへん)
球磨川は、日本三大急流のひとつとしても有名で、急流下りのスポットとして多くの観光客が訪れます。周辺には温泉地や歴史的な建造物も点在しており、川を中心にした観光を楽しむことができます。また、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉といった四季折々の美しい景色が広がり、訪れる人々を魅了します。
球磨川は、作品中によく登場しています。第2期第9話「桜並木の彼」では、夏目が妖の巳弥と話すシーンや、第1期第7話「子狐のぼうし」で夏目たちが釣りをするシーンがあり、これらは球磨川のモデルになりました。また、第五期第3話「祓い屋からの手紙」では、学校帰りの夏目が堤防上をゆっくり歩くシーンが描かれ、これも球磨川周辺と思われます。球磨川は、天狗橋と並び、『夏目友人帳』の代表的な聖地と言っても過言ではないでしょう。
球磨川周辺
- 所在地:熊本県南エリア
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⑦八代市|笠松橋(かさまつばし)
アニメ第2期オープニングに登場した笠松橋(かさまつばし)は、熊本県八代市東陽町に位置する、長さ22.75mの立派な石橋です。この橋は、明治初期に橋本勘五郎が架けたと伝えられており、東陽町を代表する最も大きな石橋です。
笠松橋は、『夏目友人帳』の聖地としてだけでなく、その美しい構造も大きな魅力です。アニメファンだけでなく、一般の方にもぜひ訪れていただきたいおすすめの場所です。笠松橋の周辺は公園として整備され、散策に最適な場所となっています。特に夜間には橋がライトアップされ、石橋の美しい曲線が光に照らされて、昼間とはまた異なる絶景を楽しむことができます。この幻想的な光景は、多くの観光客や地元の人々に愛されています。
笠松橋
- 所在地:熊本県八代市東陽町河俣
- アクセス:河俣~種山線(乗合タクシー定期便)上久木野バス停からすぐ
⑧熊本市|下通アーケード(しもとおりあーげーと)
下通アーケードは、熊本県内最大のショッピングアーケードであり、全長511m、幅15mの広々とした通りには、デパートやブティックが立ち並び、ファッションやアミューズメントの中心地として多くの人々に親しまれています。また、カフェや郷土料理店などの飲食店も多く軒を連ね、グルメ街としても有名です。
第3期第3話で、夏目が柴田とともにケーキ屋を探して歩いたアーケードは、熊本の下通アーケードと東京・阿佐ヶ谷なる商店街「パールセンター」を参考にして描かれたものだそうです。
下通アーケード
- 所在地:熊本市中央区手取本町から下通2丁目
- アクセス:市電「通町筋」下車、徒歩約1分
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『夏目友人帳』の舞台を巡る旅を出ませんか?
『夏目友人帳』の舞台となった各地を巡るには、作品の魅力を感じられ、物語の世界に浸る特別な体験です。上色見熊野座神社の神秘的な雰囲気や、大畑駅の静かな風景、天狗橋や球磨川の美しい自然など、各地にはアニメのシーンが息づいています。これらの場所は、ファンにとって聖地であるだけでなく、その土地の歴史や風景も感じることができる貴重なスポットです。熊本を訪れる際には、ぜひ『夏目友人帳』の舞台を巡りながら、その魅力を存分に楽しんでください。
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