カラフルで種類豊富なかき氷、清涼感あふれる水ようかんや水まんじゅう、ぷるぷる食感のわらび餅…まだまだ暑い日が続いていますが、暑さを吹き飛ばしてくれるひんやり和風スイーツを無性に食べたくなることはありませんか。今回は日本でお馴染みの定番ひんやりスイーツを厳選してご紹介しますので、残りの夏はお好きなスイーツを食べて残暑を乗り越えましょう。
※記事で紹介した商品を購入したり予約をしたりすると、売上の一部がFUN! JAPANに還元されることがあります。
夏に食べたいひんやり和スイーツ
みつ豆・あんみつ
みつ豆・あんみつの歴史
みつ豆は日本の伝統的な甘味であり、サイコロ状に切った寒天、赤エンドウ豆、白玉だんご、果物などを器に盛り、黒蜜や糖蜜をかけたものです。その原型は江戸時代(1603年~1868年)末期の屋台で売られていた子ども向けのおやつでしたが、現代のみつ豆は1903年に東京・浅草の和菓子老舗「舟和」で提供されたのが始まりと言われており、その後みつ豆から派生した「あんみつ」が誕生し、大相撲観戦のおみやげとしても長年愛されています。
みつ豆もあんみつも今では四季を問わず販売されていますが、さっぱりとした甘さは暑い季節にいっそう美味しく感じられます。
💡POINT
- みつ豆とあんみつの違い
あんみつはみつ豆にあんこを入れたもの - ベース
赤えんどう豆、寒天、黒蜜、あんこ - 人気トッピング
白玉、求肥、生クリーム、アイスクリーム、缶詰の果物(パイナップル、さくらんぼ等)
わらび餅
わらび餅の歴史
わらび餅はわらび粉を使って作る和菓子で、柔らかさと口溶けの良さが特徴です。その歴史は平安時代(794年~1185年)まで遡ることができ、当時の醍醐天皇の好物で「太夫」の位を授けられたという言い伝えがあります。
室町時代(1336 年~1573 年)に入ると茶の湯文化の発達に伴いわらび餅の改良も進み、京の都を中心に各地へ普及しましたが、江戸時代(1603年~1868年)には原料不足により、くず粉を混ぜるなど代替素材が発明され、わらび以外の素材でわらび餅を作ることが可能になりました。
💡POINT
- わらび餅と本わらび餅の違い
前者はわらび粉以外にさつまいも、蓮根や葛などのデンプンが使用されており、後者は100%わらび粉で作られたものです。 - わらび粉の割合で食感が異なる
甘藷デンプンの割合が多い場合は透明感が高く、弾力のある食感が楽しめます。一方、わらび粉のみ使用したものは色が濃くて粘りも強く、わらび本来の風味を感じることができます。
水ようかん
水ようかんの歴史
水ようかんの起源について諸説ありますが、その歴史は江戸時代(1603年~1868年)まで遡ります。練りようかんと比べて糖度が低く傷みやすいため、当時はおせち料理のデザートとして寒い冬に楽しまれていましたが、今では夏に食べる和菓子のイメージが定着しています。
また、水ようかんの発祥地と言われている福井県では「丁稚ようかん」とも呼ばれており、以前京都へ奉公に出た丁稚(職人・商人の家に年季奉公する少年)が正月に帰郷する際に持ち帰ったようかんを水で伸ばして作り直したものを指しています。
💡POINT
- ようかんとの違い
通常のようかんと同じ材料が使用されていますが、寒天の量が少なく水分量が多いため、甘さ控えめで柔らか食感に仕上がります。
水まんじゅう
水まんじゅうの歴史
水まんじゅうは明治時代(1868〜1912年)に誕生したと言われており、「水の都」と呼ばれる岐阜県大垣市の銘菓でもあります。
当時は冷蔵庫がなかったため、豊富に湧き出る地下水を使い野菜や果物を冷やしていたのですが、水まんじゅうも店頭に置かれた井戸舟(湧き出した水を溜める囲い)に浸けた状態で冷やして販売されていました。
種類に関してはあんこの入ったものが主流ですが、近年では白あん、栗きんとんや梅が入った和風フレーバーも人気です。
💡POINT
かき氷
かき氷の歴史
かき氷は夏の代表的なスイーツとして古くから愛され続けており、最も古い記述は平安時代(794 年~1185 年)に清少納言が書いた「枕草子」だと言われています。当時は手に入れることが難しく、貴族しか口にできないものでしたが、明治時代(1868〜1912年)には製氷技術の発達により、ようやく庶民でもかき氷を気軽に楽しめるようになりました。
天然氷のかき氷で頭がキーンとしにくい理由
かき氷など冷たい食べ物を口いっぱいに頬張ったら、頭が「キーン」と痛くなったことはありませんか?
こういった「アイスクリーム頭痛」は寒冷刺激による現象ですが、天然氷で作ったかき氷なら不純物が少なく溶けにくいため、人間の体温との差が小さく頭痛を起こしにくいと言われています。
実は全部同じ味?定番フレーバーの秘密
縁日やお祭りの屋台でよく見かけるかき氷はフレーバーの選択肢が多く、その中でも「いちご」「メロン」「ブルーハワイ」が定番の味として世代を問わず愛されています。しかし、かき氷にかけるシロップは香料と着色料以外が同じ原材料を使用しているため、実はどれも味が一緒なんです!
違う味のように感じるのは脳が香りや色によって錯覚を起こした結果ですが、近年高級志向のかき氷や素材にこだわったお店が増えてきているので、本物を使用したかき氷を食べ比べしてみるのも楽しいかもしれません。
おいしい和風スイーツが楽しめるお店3選
ここまでご紹介したスイーツはほぼ通販で気軽にお取り寄せができますが、お店で食べるのもまた違う楽しさがあっておすすめです。下記にFUN! JAPAN編集部イチオシの甘味処をまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください!
創作和菓子工房 芭蕉庵
- 住所:大阪府大阪市北区大淀中1-1-90 梅田スカイビルB1F 滝見小路内
- アクセス:JR各線「大阪駅」より徒歩10分、地下鉄御堂筋線・阪急本線「梅田駅」より徒歩10分
- 営業時間:【平日・土・日・祝】11:30~20:00 (L.O.17:00)
- 定休日:不定休
- 価格帯:【ランチ】850円、【ディナー】1500円
👉ご予約はコチラから
菓匠 花桔梗 名古屋能楽堂 蓬左hosa店
- 住所:愛知県名古屋市中区三の丸1-1-1 名古屋能楽堂 1F
- アクセス:名古屋地下鉄名城線「名古屋城」駅徒歩10分。名古屋地下鉄鶴舞線「浅間町」駅徒歩10分
- 営業時間:10:00~17:00 (L.O.16:30)
- 定休日:無休
- 価格帯:【通常】1500円
👉ご予約はコチラから
マールブランシュ 京都タワーサンド店
- 住所:京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
- アクセス:JR京都駅中央口から徒歩2分 京都タワー内
- 営業時間:10:00~21:00
- 定休日:施設に準ずる
- 価格帯:【通常】2500円
👉ご予約はコチラから
かき氷&和菓子作りが楽しめるおすすめ体験4選
かき氷と和菓子は美味しいだけでなく、目をも楽しませてくれます。繊細な装飾が施されていることも多いため、熟練した職人でしか作れないというイメージが強いですが、体験プランを通して技法を学べばお子様や初心者でも作れちゃいます!この夏はぜひ自分だけのオリジナル和スイーツ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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