東京から福井まで最短最速で2時間51分!JR北陸新幹線の基本情報&沿線の見どころまとめ

日本の本州中央部に位置する北陸地方は、兼六園や加賀温泉が位置する石川県や、東尋坊を有する福井県と、立山黒部アルペンルートで有名な富山県の3県からなるエリア。日本海に面しているからこその 、越前ガニをはじめとする獲れたての海鮮物が名物です 。

東京からそんな北陸3県へは、JR北陸新幹線を利用すれば約2~3時間 で到着します。観光名所、自然景観、海の幸を求め、北陸地方の旅に出かけてみませんか?

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※当記事に登場する情報はすべて2024年5月執筆時のものです。最新情報は事前に公式サイトなどをご確認ください。
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東京北陸地方を結ぶ、JR北陸新幹線。最上級座席の「グランクラス」にも注目

JR 北陸新幹線

東京駅を起点に、長野市、富山市、金沢市、福井市などの主要都市を経由し 、首都圏から北陸地方まで直通運転する「北陸新幹線」。現在は北陸3県(黒部宇奈月温泉駅~敦賀駅間)に計10の停車駅があり、東京~北陸3県間は乗り換えなしで繋がるようになりました。

東京駅から出発の場合、金沢駅まで最速2時間25分、福井駅まで最速2時間51分と、関東地方から北陸地方へ移動するのに便利な手段です。

車両は「和の未来」をコンセプトとしてデザインされており、高速で走行するための造形と日本の伝統的な色使いにより、新幹線が走行する沿線の風景を融合させ、スピード感と精悍さを表現しています。空色は北陸新幹線の沿線に広がる空の青さを、アイボリーホワイトは日本的な気品や落ち着きを、銅色は日本の伝統工芸である銅器や象嵌を、それぞれ表現しています。

JR 北陸新幹線 グランクラス グリーン車 普通車
(左)グランクラス(中)グリーン車(右)普通車

一方、インテリアはグリーン車、普通車など、車両ごとに異なる設計がなされています。中でも注目してほしいのが、12号車 に設けられた最上級グレードの「グランクラス」。木目とメタリックを基調 とした車内には、18席のゆとりある座席を配置。快適な座り心地にこだわると同時に、コントロールパネルの操作により最大45度までリクライニングできる機能も搭載されています。

また、グランクラスのもう1つの特徴としては、専任のグランクラスアテンダント(*1)がお出迎えするという点です。お水やおつまみが入ったウェルカムセットを乗車時に配布し、移動中に軽食や飲み物を提供するなどのおもてなしが、「新幹線のファーストクラス」と称されるほどです。

*1:グランクラスアテンダントによる車内サービスは東京⇔金沢~敦賀間を走行する「かがやき」のグランクラスのみの提供となります。「はくたか」、「あさま」と「つるぎ」の全列車にはグランクラスアテンダントが乗車せず、車内のサービスを行いません。また、グランクラスの利用には運賃、特急料金のほか、別途グランクラス料金も必要です。

路線図から見る北陸新幹線。主要停車駅までの所要時間や運賃は?

JR 北陸新幹線 路線図

北陸新幹線の列車は、「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」と「あさま」の4種類で運行されます。停車駅から目的地までの所要時間まで、種類ごとに特徴が異なるので、出発前に確認しておくことが大切です。

北陸新幹線「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」と「あさま」の違いは?

種類 かがやき
はくたか 
つるぎ 
あさま
特徴 

・各県の主要駅のみ停車する最速列車

・全車指定席

・グランクラスアテンダントによる車内サービスあり(*2)

・長野~敦賀間のほぼ全駅に停車

・一部車両に自由席が設定されている (列車によって異なる)

・富山駅〜敦賀駅間の北陸3県内の輸送を行なう列車

・ほとんどの列車が大阪方面からの特急「サンダーバード」と名古屋方面から

の特急「しらさぎ」に接続

・一部車両に自由席が設定されている (運転日によって異なる)

・東京駅〜長野駅間で区間運転を行なう列車

・一部車両に自由席が設定されている (列車によって異なる)

主な運行区間
東京駅~敦賀駅または金沢駅 

東京駅~敦賀駅または金沢駅、

長野駅~金沢駅

富山駅~敦賀駅
東京駅~長野駅
主な停車駅(*3)

東京駅、

上野駅、

長野駅、

富山駅、

金沢駅及び福井駅の各駅ほか

左記に加え、

軽井沢駅、

黒部宇奈月温泉駅~敦賀駅間の各駅 ほか

富山駅~敦賀駅間の各駅(一部の駅は通過する場合もあります)
東京駅~長野駅間の各駅(一部の駅は通過する場合もあります)

*2:一部の臨時列車など、グランクラスアテンダントによる車内サービスを実施しない場合(飲料・軽食なし)があります。

*3:列車によって一部停車しない駅があります。詳しくは公式サイトの時刻表をご確認ください

東京から北陸地方へ行く場合は、「かがやき」か「はくたか」を利用するのが一般的です。スピードを重視するなら、最速達列車の「かがやき」がおすすめです。一部の列車を除き、各県の主要駅にだけ停車するので、最短で北陸地方をアクセスすることができます。

 日中時間帯は、臨時列車を除き「かがやき」は運転されないため、「はくたか」のご利用となります。

東京駅北陸地方(富山駅、金沢駅、福井駅)間の最短所要時間&運賃

目的地 富山駅(富山県)
金沢駅(石川県)
福井駅(福井県)
最短所要時間
2時間5分
2時間25分
2時間51分
おとな1名分の運賃・料金(*4)

1. 自由席

2. 指定席

3. グリーン車

1. 12,430円

2. 12,960円

3. 19,420円

1. 13,850円

2. 14,380円

3. 20,840円

1. 15,280円

2. 15,810円

3. 23,660円

*4:通常期に利用した場合のおとな1名分の運賃・料金の合計額です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しとなります。(自由席特急料金は除きます)

北陸新幹線で行きたい、北陸地方のおすすめ観光スポット・アクティビティ

富山、石川福井の3県から成る北陸地方の見どころの中から、ここからは県別のおすすめスポットやアクティビティをご紹介。鉄道旅の人でも気軽に観光できるように、ターミナル駅から徒歩やバスで15分圏内にアクセスできる名所を厳選しました。

【富山県】富山駅から歩いて行ける、おすすめの観光スポット・アクティビティ3選

3,000m級の峰が連なる立山連峰をはじめとする山々に囲まれ、豊富な魚介類が獲れる富山湾に面する富山県。実は山間部まで行かなくとも、都市部の富山市にいながら季節ごとの表情が楽しめます。短時間でも富山を満喫できる、富山駅に近い観光スポットをご紹介します。

1. 富岩運河環水公園

富山 富岩運河環水公園
©(公社)とやま観光推進機構

広さ9.7haの敷地内に芝生や運河が広がる富岩運河環水公園。春は桜、秋は紅葉と四季折々の景色が見られるほか、季節ごとに色彩の変わるライトアップや、春から秋にかけてはクルージング も楽しめます。

園内にある「スターバックス コーヒー 富山環水公園店」は2008年に「ストアデザインアワード最優秀賞」を受賞し、「世界一美しいスタバ」とも言われています。

2. 富山地方鉄道 市内電車(路面電車)

富山 富山地方鉄道 市内電車(路面電車)
©(公社)とやま観光推進機構

富山市中心部を走る、富山地方鉄道の路面電車。なかでもおすすめの路線が、富山駅と富山市中心市街地を巡回する環状線。街中を一周約28分で巡ることができ、立山連峰を眺めながら回遊するのはもちろん、富山城を背景に車両の写真を撮るのもおすすめです。

3. 松川・松川遊覧船

富山 松川 松川遊覧船

©(公社)とやま観光推進機構

富山城址公園のそばを流れる、松川。江戸時代の面影を残す川沿いは桜の名所としても知られています。松川を約30分でめぐる松川遊覧船では、歴史を感じながら春は桜のトンネル、夏は深緑、秋は紅葉と四季折々の景色が楽しめます。

  • 住所:富山市本丸1-34
  • 通常料金:大人1,800円、小人900円
  • アクセス:JR「富山駅」から徒歩約10分
  • 公式サイト:https://matsukawa-cruise.jp/

富山の観光はこちらから:

👉 富山おすすめのレジャー・体験アクティビティ・遊び・観光情報

石川県】金沢駅から歩いて行ける、おすすめの観光スポット・アクティビティ3選

古い町並みや文化財に指定された庭園など、江戸時代の風情漂うスポットの多い石川県。北陸新幹線が乗り入れる金沢駅から、金沢市内のほとんどの観光名所までは徒歩か路線バスで移動できます。伝統文化と四季折々の景観を一度で楽しめるスポットを集めました。

1. 鼓門

石川 金沢 鼓門
画像提供:金沢市

JR金沢駅の兼六園口にある、高さ13.7mの鼓門(つづみもん)。金沢の伝統芸能の能楽で使う鼓をイメージして作られた木組みの門です。日没後から深夜12時までの毎時00分ごとに、曜日により異なる色で2分間ライトアップ 。「加賀五彩」(えんじ、藍、草、黄土、古代紫)に彩られた門の前、記念撮影をするのが定番です。

2. ひがし茶屋街

石川 金沢 ひがし茶屋街
画像提供:金沢市

石畳と江戸時代の風情が残る、おしゃれな町屋カフェから、伝統工芸品を販売するお土産店、割烹までが軒を連ねるひがし茶屋街。国の重要伝統的建造物群保存地区 に選定された古い町並みの雰囲気を満喫しながら、グルメやお買い物のほか、茶道や金箔貼り体験を楽しみましょう。

  • 住所:金沢市東山
  • アクセス:JR「金沢駅」から北陸鉄道路線バス、北陸鉄道城下まち金沢周遊バス、または西日本JRバスに乗り約7分、「橋場町」バス停から徒歩約5分
  • 公式サイト:https://chayagai.goldleaf-sakuda.jp/

3. 金沢城公園・金沢城跡

石川 金沢城公園 金沢城跡
画像提供:金沢市

国指定の史跡、金沢城跡 を有する「金沢城公園」。江戸時代から現存する現存する国指定の重要文化財が今も数多く残っており、見どころ満載の公園です。

また、日本三名園の1つに数えられる兼六園も隣接しているので、時間に余裕があればぜひまとめて見学しましょう。

※2024年の能登半島地震による石垣被災により、園内の一部エリアの立ち入り制限 あり

  • 住所:金沢市丸の内1-1
  • 営業時間:
    • 【3月1日~10月15日】07:00~18:00
    • 【10月16日~2月末日】08:00~17:00
  • アクセス:JR「金沢駅」から北陸鉄道路線バス、北陸鉄道城下まち金沢周遊バスまたは兼六園シャトル に乗り約15分、「兼六園下・金沢城」バス停から徒歩約5分
  • 公式サイト:https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

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福井県】福井駅から歩いて行ける、おすすめの観光スポット・アクティビティ3選

海や山に囲まれた風光明媚な景観や歴史、文化、温泉…と旅の魅力がたくさん詰まった福井。福井駅を中心に、季節の変化も明確なので、四季折々の自然の美しさが感じられます。

1. 福井駅西口広場(恐竜広場)

福井駅西口広場(恐竜広場)

福井駅を出たら、そこは恐竜の世界。口を開けて吠える全長12mのティラノサウルス や、福井に生息していた3体の実物大恐竜 のモニュメントが西口駅前広場でお出迎え。近くにある壁面から恐竜が飛び出すトリックアートも必見 。

  • 住所:福井市中央1
  • アクセス:JR「福井駅」から徒歩すぐ

2. 福井城址

福井 福井城址

江戸幕府を開いた徳川家康の次男、結城秀康が築城した福井城。天守閣は大火で焼失し、現在は石垣と堀の一部がほぼ当時のまま残されています。 夜は季節にちなんだ色でライトアップ を実施。光の中に浮かぶ石垣が、400年以上の時を経た重みを感じさせます。

  • 住所:福井市大手3
  • アクセス:JR「福井駅」から徒歩約5分

3. 名勝 養浩館庭園

福井  名勝 養浩館庭園

江戸時代につくられ 、国の名勝に指定されている「養浩館庭園」。大きな池を中心に広がる庭園と池に浮かぶように建つ数寄屋造りの建物が備わった、さまざまな角度から庭を鑑賞できる回遊式林泉庭園です。アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living Magazine』が日本庭園約1,000カ所を対象に実施した「日本庭園ランキング」では、17年連続でトップ10位以内に選ばれています 。

福井観光はこちらから:

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この切符を使うと、東京を北陸3県と結ぶ北陸新幹線はもちろん、北陸エリア内で運行される特急列車や普通列車、さらには関西地方の大阪や京都の対象列車も連続7日間乗り放題(*54)になります。大人1名が成田エクスプレス(成田空港~東京駅)&北陸新幹線東京駅~金沢駅)を往復するだけで簡単に元が取れるので、複数エリアを周遊したい人にぴったりです!

*5:一部列車は別途料金がかかります。ほかご利用にあたっての注意事項は公式サイトよりご確認ください

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