本格的な夏を迎えた7月。暑さで食欲が落ち、なかなか食事がのどを通らないという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回は暑い夏にぴったりな日本の冷やし麺6種類をご紹介しますので、ぜひご家庭で作ってみて、この夏を元気に乗り越えましょう!
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編集部おすすめ!さっぱり楽しめる冷やし麺6選
冷やしうどん
冷やしてから食べる冷たいうどんは温かいうどんと違い、つるっとした食感とコシが楽しめます。最もポピュラーな冷かけうどん、ざるうどん、サラダうどん以外に、埼玉県の「すったてうどん」や名古屋の「ころうどん」など地域色が強く、他では食べられないものもあります。
「かけ」と「ぶっかけ」の違いは?
かけうどんは優しい味付けのつゆに浸かったもので、ぶっかけうどんは少量の濃いつゆをかけたもの
「もりうどん」と「ざるうどん」の違いは?
刻み海苔が乗っているのがざるうどんで、乗っていないのがもりうどん
ざるそば
ざるそばは江戸時代中期に深川のそば屋「伊勢屋」が開発したと伝えられており、お椀の底に溜まった水でそばがふにゃふにゃになるのを防ぐために考案されたものです。水が切れるざるに乗せることで最後までおいしく堪能できるざるそばですが、食べる順番にもこだわりがあります。
- 順番① 素材本来の味を堪能するために、まずは何もつけずそのまま食べる
- 順番② 軽くつゆにつけて食べる
- 順番③ 少しずつ薬味をつけて食べる
- 順番④ わさびを箸の先につけたり、そばに乗せたりして食べる
- 順番⑤ そば湯(そばを茹でたあとの茹で汁)を飲む。薬味を入れても可
冷やし中華
冷やし中華の起源について諸説がありますが、最も有力な説では、仙台市にある中華料理店「龍亭」が1937年に提供した「涼拌麺(リャンバンメン)」が始まりとされています。当時の中華料理店は冷房もなく、夏になると客足が遠のいてしまう傾向があったため、暑い日でもおいしく食べられる冷やし麺の開発に至りました。
冷やし中華の普及は戦後から始まり、さらに手軽に作れる家庭向けの商品も登場しブームを起こしました。現在では日本全国で食べられますが、地域によって入れる具材やタレの好みも異なります。
- 呼び方:冷やし中華(関東)、冷麺(関西)、冷やしラーメン(北海道)
- 定番具材:きゅうり、錦糸卵、ハム、トマト、カニカマ
- タレ:酢醬油、ごまだれ、マヨネーズ
そうめん
そうめんの由来は奈良時代(710-794年)に遡ることができ、当時中国から伝来した「索餅」(「麦縄」とも呼ぶ)が原型とされています。また、織り糸や天の川を連想させることから七夕の代表的な行事食として認識されています。
そうめんは暑い夏の食べ物として親しまれており、その冷たくさっぱりした食感と、茹で時間が短く簡単に調理できる点が広く受け入れられました。さらに長期保存が可能なため、非常食としても役立ちます。有名なそうめんブランドといえば兵庫県の「揖保乃糸」、香川県の「小豆島そうめん」や奈良県の「三輪そうめん」などがありますが、今では日本全国で手軽に楽しめる家庭料理として地位を確立しています。
- 人気具材:薬味(ねぎ、大葉、みょうが、柚子胡椒など)、オクラ、納豆、ツナ
- おすすめの食べ方:冷やしそうめん、流しそうめん、そうめんサラダ
盛岡冷麺
盛岡冷麺は岩手県盛岡市で発祥した名物麺料理の一つであり、「わんこそば」「じゃじゃ麺」とともに「盛岡三大麺」として名を馳せています。その起源は朝鮮半島の冷麺にありますが、在日朝鮮人1世である麺職人の青木輝人氏が平壌冷麺と咸興冷麺を融和させ、さらに改良を重ねました。
盛岡冷麺の特徴について「強いコシと弾力」、「ツルっとしたのど越し」、「さっぱりとした後味」などが挙げられており、「一度食べたらクセになる」と評判になっていますが、日本人の口に合うように試行錯誤を繰り返し、ようやくたどり着いた味とも言えます。
- 定番具材:お肉(牛肉、チャーシュー、蒸し鶏など)、ゆで卵、キムチ、果物(スイカ、りんご、梨など)
- スープ:牛テール、鶏がら
冷製パスタ
冷製パスタの歴史はかなり浅く、1970年代にイタリアの三つ星シェフが来日した際、日本のざるそばをヒントにして生み出した料理と言われています。イタリアでは冷たいパスタを食べる習慣がないですが、日本では独自の発展を遂げており、洋風だけでなく薬味の効いた和風スタイルも人気を博しています。
- おすすめ具材:スモークサーモン、いくら、モッツァレラチーズ、ズッキーニ、アボカド
- 定番ソース:トマトソース、バジルソース、明太子クリーム
- おいしくするコツ:①パスタはやや長めに茹でる ②ゆで汁の塩分濃度はやや濃いめ(水洗いの際に塩が抜けてしまうため)
冷やし麺で、夏に不足しやすい栄養素もバランス良く取り入れよう
麺類は「糖質が多く太りやすい」、「栄養バランスが偏る」と思われがちですが、実はアレンジ次第でカロリーを抑えたヘルシーメニューに早変わりできます!以下のポイントを心掛けて、おいしく健康的に冷やし麺を楽しみましょう。
タンパク質もしっかりとる
食欲がない時こそタンパク質の摂取を意識すべきなので、豚しゃぶ、鶏ささみ、えびなど良質なタンパク質を含む食材を積極的に入れることをおすすめします。
ダイエット中の方:置き換え食材を取り入れる
糖質の摂取量をなるべく減らしたいという方は、麺類の代替としてしらたきや大豆麺を使用すれば罪悪感なくお召し上がりいただけます!
ミネラルの補給も忘れずに
汗をかくと体内の水分と一緒にミネラルも排出されるため、失ってしまったミネラルを補うことが大事です。わかめ、納豆、梅干し、お酢など冷やし麺と相性が抜群な食材を組み合わせて、ミネラルたっぷりの一品を作ってみてはいかがでしょうか。
そば・うどんの手打ち体験ができる場所
日本の伝統食であるうどん、そばができるまでどのような製造工程を経ているのか気になりませんか?作る際の水加減と力加減の調整が難しいと言われていますが、プロの指導を受ければ初心者でも自分で打ったうどんやそばをその場で堪能できます!小さなお子様も参加可能となっておりご家族で楽しめますので、ご興味のある方はぜひ下記リンクをチェックしてみてください。
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