東北地方は、自然の美しさと豊かな伝統文化を誇る地域です。その魅力を最も強く感じられるのが、地域ごとに開催される伝統的な祭りです。青森ねぶた祭や仙台七夕祭りをはじめとする東北の祭りは、歴史と情熱が織りなす一大イベントであり、地元の人々のみならず観光客にとっても忘れられない体験となります。本記事では、東北の主要な祭りを詳しく紹介し、それぞれの見どころや楽しみ方をお伝えします。
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東北の夏祭りとは?必見の東北6祭りを紹介
東北地方では、夏に多くの祭りが開催されるのが特徴です。特に8月初旬には、開催期間が重なる祭りが多いため、この時期に東北を周遊すると複数の祭りを楽しむことができます。東北の伝統文化や独自の風習が反映された祭りは、日本全国から注目され、多くの観光客が集まります。 東北の夏を彩る祭りに参加し、その地域ならではの文化と魅力を満喫してみませんか?
東北の夏まつり一覧
- 青森県・青森ねぶた祭
- 秋田県・秋田竿燈まつり
- 岩手県・盛岡さんさ踊り
- 山形県・山形花笠まつり
- 宮城県・仙台七夕まつり
- 福島県・福島わらじまつり
①青森県|青森ねぶた祭
青森ねぶた祭は、8月上旬に青森市で開催される、東北地方の人気祭りのひとつです。ねぶた祭の最大の魅力は、夜空を彩る巨大なねぶた(灯籠)のパレードです。これらのねぶたは、針金や和紙を用いて精巧に作られ、鮮やかな色彩で彩られています。昔は竹で骨組みを作っていましたが、現在では針金が使われています。ねぶたのデザインは日本の伝説や神話、歌舞伎に登場した人物を話材にして、その壮大な姿は観客を圧倒します。
他には、「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声と共に、跳人(ハネト)が軽快なリズムで踊る姿も見どころの一つです。観光客も事前に衣装を用意すれば、この踊りに参加することができます。祭りのフィナーレには、青森の海上で花火大会が行われ、夏の夜空を華やかに彩ります。
- 開催場所:青森県青森市内
- 開催期間:2024年8月2日(金)~8月7日(水)
※8月7日の青森花火大会(ねぶた海上運行)
- アクセス:JR青森駅から徒歩5~30分(場所により異なる)
- 公式サイト:https://www.nebuta.jp/
②秋田県・秋田竿燈まつり
秋田竿燈まつりの歴史は、18世紀中頃に遡ります。元々は、夏の病魔や邪気を払うねぶり流し行事が起源です。年々規模が拡大し、現在では全国から観光客が訪れる大規模な祭りとなりました。竿燈まつりの主役は「竿燈(かんとう)」と呼ばれる巨大な灯篭です。竿燈は長い竹竿の上に多くの提灯が吊り下げられており、その総重量は50キロ以上にも達し、高さは12メートルに及びます。提灯には稲穂を模した飾りがつけられており、豊作を祈ります。
竿燈まつりの見どころは、熟練の差し手たちが見せる技術です。差し手は、竿燈を手のひら、額、肩、腰などで支えながらバランスを取り、自在に操ります。このパフォーマンスは「妙技」と呼ばれ、観客を圧倒する見事な技の数々が披露されます。夜空に浮かぶ竿燈の美しさは息を呑むほどです。揺れる灯りが幻想的な雰囲気を作り出します。
- 開催場所:秋田県秋田市竿燈大通り
- 開催期間:2024年8月3日(土)~8月6日(火)
- アクセス:JR秋田駅から徒歩15分(竿燈大通り)
- 公式サイト:https://www.kantou.gr.jp/
③岩手県・盛岡さんさ踊り
盛岡さんさ踊りは、岩手県盛岡市で毎年8月1日から4日にかけて開催される伝統的な夏祭りです。太鼓1,000台を使った迫力あるパレードが特徴で、日本一の太鼓パレードとして知られています。盛岡さんさ踊りは、2014年に「最大集合人数での和太鼓演奏」としてギネス世界記録に認定されました。メインイベントでは、3万人以上の囃子(踊り手)は豪快な掛け声と共に太鼓のリズムに合わせて華やかな振り付けを披露します。衣装も華やかで、色とりどりの浴衣や装飾品が目を引きます。
- 開催場所:岩手県盛岡市中央通
- 開催期間:2024年8月1日(木)~8月4日(日)
- アクセス:JR上森岡駅から徒歩18分
- 公式サイト:https://sansaodori.jp/
④山形県・山形花笠まつり
山形花笠まつりは、「ヤッショ、マカショ」の掛け声と勇壮な花笠太鼓を伴奏に、多くの踊り手が花笠音頭に合わせて踊りながら市内の目抜き通りをパレードします。「花笠」という名前の通り、県の花である「紅花」の花飾りがついた笠は、踊り手たちの必需品です。艶やかな衣装の大集団が一斉に踊ると、花笠がダイナミックにうねり、観客の興奮をかきたてます。山形花笠まつりは、1963年に始まった比較的新しい祭りですが、そのルーツは山形地方に古くから伝わる「花笠音頭」にあります。花笠音頭は、山形県の民謡のひとつ、元々は農作業の合間に歌われていました。この花笠音頭に合わせて踊る「花笠踊り」が祭りの中心となっています。
- 開催場所:山形市中心市街地直線コース
- 開催期間:2024年8月5日(月)~8月7日(水)
- アクセス:JR山形駅東口から徒歩約10分
- 公式サイト:https://www.hanagasa.jp/
⑤宮城県・仙台七夕まつり
仙台七夕まつりの起源は江戸時代にまで遡ります。仙台では、七夕まつりのことを「たなばたさん」といいました。仙台七夕まつりの特徴は、街中を彩る豪華な七夕飾りです。色とりどりの和紙を使って手作りされており、高さ数メートルにも及ぶことがあります。七夕飾りは、商店街やショッピングアーケードに飾られ、その美しさと迫力に圧倒されます。
仙台七夕まつりの飾りは複数種類あります。織姫の織り糸を象徴する「吹き流し」、願い事が書かれた「短冊」、平和と長寿を祈る折り紙の「鶴」、商売繁盛を象徴する「巾着」など、それぞれに意味が込められています。色とりどりの飾りを見ながら、祭りの歴史と文化を感じることができます。
- 開催場所:宮城県仙台市中心部および周辺の地域商店街
- 開催期間:2024年8月6日(火)~8月8日(木)
- アクセス:JR仙台駅から徒歩約5分
- 公式サイト:https://www.sendaitanabata.com/
⑥福島県・福島わらじまつり
福島わらじまつりは、毎年8月の第1金曜日と土曜日に開催され、巨大なわらじを奉納し、市内を練り歩くユニークな行事で知られています。「大わらじ」と呼ばれ、長さ12メートル、重さ2トンという日本一の大きさを誇ります。祭りでは、「わらじ音頭」に合わせてコース内を華やかに踊る「わらじおどり」や、わらじ型の押し車や山車を引いて競う「わらじ競走」などのイベントが開催されます。祭りの最終日には「大わらじ」が福島市のシンボル・信夫山羽黒神社へと奉納されます。
- 開催場所:福島県福島市内
- 開催期間:2024年8月2日(金)と3日(土)が本まつり、4日(日)が大わらじ奉納
- アクセス:JR福島駅から徒歩約5分
- 公式サイト:https://www.waraji.co.jp/
東北地方の夏祭りは国内外から多くの観光客が集まるため、交通機関や宿泊施設の予約は早めに行うことがおすすめです。各地域が持つ独自の伝統と魅力を体験することで、地域の文化に触れる貴重な機会となります。ぜひご参加して、東北の魅力を存分に楽しんでください。
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