社員旅行は日本でも社内交流の目的で行われています。日本の社員旅行と海外の社員旅行は違いがあるのでしょうか? この記事ではFun Japan Communicationsの1泊2日の社員旅行に潜入し、その様子を紹介します。日系企業で働いている人、これから日本企業の面接を受けたいと考えている人も参考にしてみてください。
日本の社員旅行、おすすめや人気の場所はどこ?
日本人は社員旅行でどんなところへ行くのでしょうか?社員旅行の行き先は、「大人数で移動・宿泊・レクリエーションをする」ことを前提に考えられます。そのため、秘境よりも、都市部からアクセスの良い旅行先が選ばれやすい傾向です。また、慰安を兼ねている場合、温泉やスキーなど、リフレッシュできるアクティビティを兼ねた場所が選ばれます。
関東にある会社なら温泉地の箱根(神奈川)、熱海や伊豆(静岡)、草津温泉や伊香保温泉(群馬)など、関西にある会社なら有馬温泉や城崎温泉(兵庫)、伊勢(三重)、南紀白浜(和歌山)が社員旅行先の定番で、人気があります。
日本の社員旅行では何をする?目的は?
社員旅行の最大の目的は、社員間の交流です。また、近年では観光だけでなく、チームビルディング研修の人気も高まっています。業務上であまり話したことのない社員同士が一緒に行動することで、新たなアイデアやビジネスの創造、帰属意識の向上が期待できます。
日本の社員旅行または研修旅行では以下のようなことが行われます。
研修・ワークショップ
関連企業などへの視察、グループワークなど、業務に関わる内容がメインです。
レクリエーション
観光、温泉、スキー、海水浴など、レジャー目的も兼ねています。
宴会(夕食を兼ねた交流会)
ビンゴやクイズ、カラオケなど、イベントが行われます。
日本の社員旅行の服装は自由?カジュアルはNG?
日本では、あくまで会社行事の一環と捉える人が多く、ダメージジーンズ、タンクトップ、露出の多い服装は避けられています。会社の風土によって異なりますので、どんな服装が相応しいか、幹事に確認するのがベターです。
社員旅行は経費になる?会社負担で参加できる?
社員旅行は福利厚生費として会社負担されることが一般的です。ただし、実施目的や会社によって、一部自己負担となる場合があります。
社員旅行で発生する経費例
- 集合場所に辿り着くまでの交通費や朝食・昼食代
- レストランのコース以外の注文
- 購入したお土産やお菓子
- 二次会の飲食代
何が経費処理できるか、事前に幹事や経理担当者に確認しましょう。
日本人の中には「行きたくない」「時代遅れ」の意見も!?
Google Japanで検索すると、「社員旅行 行きたくない」「社員旅行 時代遅れ」なんて検索結果が上位に表示されます。しかし、行きたくないと言っていたが、「実際に行ってみたら楽しかった」と言う人も珍しくありません。寝食を共にすることで、会社の雰囲気や、同僚の意外な一面を知ることができる可能性があります。また、会社のカラーが出るので、会社を知る良い機会になります。
「FUN! JAPAN」スタッフが1泊2日社員旅行(研修旅行)へ!
それでは、ここからはFun Japan Communicationsの社員旅行の様子をお伝えします。FUN! JAPANを運営するFun Japan Communicationsは日本の良さを発信しているプロが揃う集団です。日本国内に精通する会社員はどんな風に社員旅行を楽しむのでしょうか?
Fun Japan Communications社員旅行のタイムスケジュール
- 1日目AM~ 箱根研修
- 1日目15:00 ホテルチェックイン
- 1日目15:30~17:30 研修内容の発表
- 1日目18:00~20:00 宴会タイム
- 2日目8:00~9:00 朝食
- 2日目PM 帰路へ
1日目AM~ 箱根研修
今回のFun Japan Communications社員旅行の行き先は神奈川県の箱根町。東京から1時間程度とアクセスが良く、温泉街として栄えています。
研修のテーマは「箱根を新発見できる記事制作」。1チーム6~7名で、定番コースではない箱根の魅力を伝える記事を作ります。人事やシステム担当者など、普段の業務では記事制作に直接携わっていないメンバーも、初めての取材に胸を躍らせていました。
読者の心理を捉えた記事を作るためには、事前のリサーチが不可欠です。箱根で最近バズっている話題だけではなく、SNSでどんなスポットやグルメがヒットしているか、訪日旅行者はどんな目的で日本に訪れているのか、日ごろの情報収集も重要です。
この日のために、どのチームも事前にリサーチや取材交渉を実施済み。訪日旅行者にまだあまり知られていない施設取材や、伝統工芸施設での体験などに励みました。
1日目15:00 ホテルチェックイン
取材が終わったチームから、ホテルのチェックインです。今回の宿泊先は「ホテルおかだ」。全122室の客室を有するリゾートホテルです。
部屋は4~5人同室。布団とベッドがある和洋室です。最近では、布団にあまり慣れていない人向けにベッドがある温泉宿が増えてきています。
大自然に囲まれた露天風呂、絶景を眺めながらの足湯など、バリエーション豊富な温泉施設も魅力。社員旅行の一環とはいえ、リラックスできる施設があるかどうかは大切な要素です。
お土産を買うのに便利な売店や、二次会で使えるカラオケコーナーも充実。日本では温泉に行くと浴衣姿で卓球をするのが定番(!?)で、ホテルおかだにも卓球台が常設されています。
1日目15:30~17:00 研修内容の発表
温泉や卓球に行きたい気持ちをぐっとこらえて、チームごとに取材した成果を作成します。資料作成は1時間弱。意見を出し合いながら資料に落とし込みます。文章を書く人、写真をアレンジする人、発表する人と、限られた時間で完成できるよう役割分担をして進めます。
発表は1チーム15分。予想より撮影に時間がかかった、行ったら休みだったなど、実際の取材でも起こりうる不測の事態が起きたチームもちらほら。「事前のリサーチが肝心」「『取材をして記事に書く』に至るまで多くの工程を経る」など、記事制作に大切なことを全員で学べる結果となりました。
1日目18:00~20:00 宴会タイム
研修が無事に終わったら、お待ちかねの宴会タイム。「社員旅行といえば宴会」と言う人もいるほど、ある意味で重要な時間の始まりです。
席順や席次は「敬意やホスピタリティを表すもの」と言われることもあり、目上の方が座る「上座(かみざ)」を設ける宴会もありますが、今回の社員旅行は全員で交流ができるよう、横並び(川の字)で実施をしました。
社長の挨拶の後、乾杯をして宴会スタート!
日本の一般的なホテルの宴会場では、広い部屋に座椅子とお膳が並べられ、料理をいただきます。メニューはお刺身、ステーキ、焼き魚、茶わん蒸し、季節の食材を使った小鉢など盛りだくさん。お酒を飲みながら少しずつつまめることが特徴です。
宴会では日頃話す機会のない社員同士で、仕事やプライベートの話に花を咲かせます。意外な一面を知れたり、共通の趣味を見つけたり、交流を深めることも社員旅行の良い点です。
食事をしながら、幹事たちによる「出し物」も楽しみます。豪華賞品がもらえるじゃんけん大会、ホラー記事担当ライターによる怪談と、大盛り上がり!
宴会がお開きになった後、有志でカラオケボックスへ。このまま部屋で寝るだけなので、羽目を外しすぎた人も!? 楽しい夜はあっという間に更けていきます。
2日目8:00~9:00 朝食
朝ごはんはビュッフェ形式。箱根の隣町である小田原名産のかまぼこや、箱根が面する相模湾名産のしらすも堪能できました。
2日目PM 帰路へ
最後は箱根神社付近を散策し、記念撮影。研修から始まって宴会、スポーツ大会と親睦を深め、1泊2日の社員旅行は無事に終了です。今回、初めて参加した社員にも「同じ部屋の同僚と濃い時間を過ごせた」「話しかけていただける機会が増えた」など、今後の仕事に活かせそうなポジティブな変化がありました。
日本の社員旅行がどんな内容か、参加予定で気になっている方も多くいるでしょう。レクリエーションや研修など実施事項は会社によってさまざまですが、「社員同士のコミュニケーション」が前提です。少しでも興味があれば、まずは参加あるのみ!楽しく交流できるに違いありません。
社員旅行で利用したホテル情報
ホテルおかだ
- 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋191
- アクセス:箱根湯本駅より共同バス「滝通り行きAコース」約10分乗車
- 客室数:全122室(全て禁煙)
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:11:00 ※プランによりチェックアウトの時間が異なる場合あり
- https://www.hotel-okada.co.jp/
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