【箱根】名物パンや芦ノ湖一望のカフェも!箱根で訪れたい人気のベーカリー&カフェ 前編

箱根 パン屋

神奈川県箱根は歴史ある温泉地として有名で、小田急ロマンスカーを使えば新宿から1時間20分ほどで訪れることができる。

古くから観光地として栄えてきたためたくさん飲食店があるが、実はこだわりのパン屋さんが多いことでも有名だ。老舗ホテル内にある有名ベーカリーから、芦ノ湖沿いにあるベーカリー&カフェ、小さな街のパン屋さんまで、いずれも箱根ならではのこだわりパンが楽しめる。今回は、箱根で人気のベーカリー2軒で取材を実施。日本独自のパン文化と、旅行に行った際にぜひ訪れておきたい箱根のパン屋を前編・後編に分けて紹介する!

※記事掲載の商品情報、価格は2023年12月時点のものです。最新情報は公式サイト等ご確認ください。

実はパン王国の日本!季節限定に、具沢山の総菜パンなど日本ならではのパン文化とは?

パン屋 ショーケース

日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、べーカリーでは、さまざまな種類のパンを見ることができる。その形状や中に入っている具材もバラエティに富んでおり、他の国では見たこともないようなユニークなパンの数々に驚くことも!今回は、そんな日本ならではのパンの中から、定番の「菓子パン」と、普段別々に食べる具材をパンに挟んだ「惣菜パン」をご紹介。

日本のパン屋さんにはどんな種類のパンがある?

日本のパン

現在、日本で食べることのできるパンの種類は数百種類にものぼるとも言われている。特に、日本で独自の進化を遂げた菓子パンや惣菜パンは種類が豊富で、パン屋さんやスーパー、コンビニのパンコーナーでも花形的ポジションだ。

「菓子パン」とは、表面に甘い味を付けたり、チョコレートやクリームなどの甘味のある具材を入れたパンのことで、あんぱんやメロンパン、クリームパン、ジャムパンなどが該当する。また、「惣菜パン」とは、調理したおかずや具材をトッピングしたり挟んだりして作るパンのこと。カレーパンやビーフシチューパンをはじめ、コロッケパン、焼きそばパンなど、人気の日本食の惣菜を挟んだパンがたくさんあり、食事やおやつとして食べる日本人も多い。また、サイトや店によっては「調理パン」と表記する場合も。

また、「季節限定パン」があるのも、四季がある日本ならでは。季節限定パンとは、たとえば苺や桃などの季節の果物や、期間限定の具材を使った菓子パンや、グラタンなど季節料理にちなんだ惣菜パンのこと。特定の販売時期しか買えない限定商品だからこそ、見かけたらぜひご賞味あれ!

ただ、1点注意したいことも。日本の惣菜パンの中には、ハムや豚ひき肉などが使用されていることがよくあるため、心配な場合は具材を店頭スタッフに確認してから購入しよう。

日本のパン屋で定番の菓子パン・惣菜パンを紹介

ここからは日本のパン屋で定番の菓子パン(あんぱん、メロンパン)と惣菜パン(カレーパン、焼きそばパン、コロッケパン)について紹介する。

あんぱん - 和菓子をヒントに考案された日本生まれの菓子パン

日本 あんぱん

あんぱんは、もともと銀座木村屋の2代目、木村英三郎が和菓子のまんじゅうをヒントに考案した菓子パン。この「パンに具材をくるむ」という発想がその後の日本ならではのパン文化の発展へとつながっていく。同様に、甘い具材をくるむ菓子パンだと製菓工場でジャムを挟んだクッキーを見て発案されたというジャムパンや、シュークリームをヒントに考案されたクリームパンなどもある。

メロンパン - ビスケット生地とパン生地の2重構造がポイント

日本 メロンパン

「メロンの果肉が入っていないのになぜメロンパンという名前なんだろう?」そう疑問に思う人もいるかもしれない。諸説あるが、表面が網目模様の入ったビスケット生地で、丸い形状のため「メロンパン」と呼ばれるようになったと言われている。

メロンパンの魅力といえば、なんといっても表面の甘くて固いビスケット部分と覆われたパン生地部分の2重構造で食感の違いが楽しめること。また、店によっては、中にクリームが入っているもの、本物のメロン果肉や果汁を加えた「メロンが入ったメロンパン」を提供しているショップも。

カレーパン・カレードーナッツ - カレーをくるんだ揚げパン

日本 カレーパン

パン粉をまぶした生地にカレーを包んで揚げたカレーパン。コロッケパンや焼きそばパンと同様、コンビニやスーパー、パン屋さんでよく売られている惣菜パンの王道だ。カレーは液体状のソースではなく、キーマカレーのようになっており、中にゆで卵が入っているもの、揚げずに焼いた「焼きカレーパン」などもある。手軽に食べられて食べ応えがあるので人気。

焼きそばパン-焼きそばと日本生まれのコッペパンがコンボ!

日本 焼きそばパン

中華麺を、豚肉やキャベツ、ニンジン、モヤシなどの野菜類と共に炒めた麺料理・焼きそば。今や、世界で人気となったこの和食を、日本生まれの※コッペパンで挟んだ惣菜パンが焼きそばパンだ。縦に切れ目を入れたコッペパンに具沢山の焼きそばが詰められたボリューム満点な一品で、日本では学校給食や、コンビニパンでもよく見かける惣菜パンである。「パンと麺料理を一緒に食べるなんてありえない!」と思っている人も一度食べてみて!

※紡錘形で、片手で持てる大きさの底が平たいパン。ホットドッグバンズに似ている

コロッケパン-コロッケとキャベツの相性がバッチリ!

コロッケパン

パンの間にコロッケを挟んだ惣菜パンのこと。コロッケと合わせてキャベツも挟んであるものが一般的で、挟むパンはコッペパンの場合もあれば、ハンバーガーのバンズやサンドイッチパンの場合もある。

渡邊ベーカリー – 温泉シチューパンが名物!1891年創業の地元民に愛されるこだわりパンの店

箱根 渡邊ベーカリー 温泉シチューパン

ここからは箱根で有名なパン屋さんをピックアップ、箱根を代表するベーカリーの一つといえば1891年創業の渡邊ベーカリー。箱根・宮ノ下地区の温泉街で100年以上にわたって愛されてきたこだわりパンのお店だ。

箱根 渡邊ベーカリー

渡邊ベーカリーは、富士屋ホテルをはじめ、趣ある建物やリノベーションされたおしゃれカフェなども多い宮ノ下エリアのセピア通り沿いに店舗がある。店の外には宮ノ下温泉で手を洗える手湯もあり、気軽に温泉体験が楽しめるうえ、寒い季節でも温まって入店できる。

名物は箱根駅伝がきっかけで生まれた温泉シチューパン

箱根 渡邊ベーカリー 温泉シチューパン
温泉シチューパン 単品748円

名物の温泉シチューパンは、フランスパンの器の中に、お肉がゴロゴロ入ったビーフシチューが入っており、パンの蓋を開けると熱々で湯気が立ちのぼるほど!店内奥がイートインスペースになっており、温泉シチューパンとソフトドリンクがセットになったドリンクセット(1155円)もあるので、ランチタイムにもぴったり。

ちなみに、この温泉シチューパンができたのは箱根駅伝がきっかけだ。箱根駅伝とは、毎年日本の正月にあたる1月2日・3日に開催される「東京箱根間往復大学駅伝競走」のこと。東京~箱根間を往復する伝統ある大学駅伝大会で、毎年TV中継され、ランナーたちの熱い戦いを見届けようと、このセピア通りの沿道にも観戦者や各大学の生徒が集まる。真冬の寒い中観戦する人たちのためにと考案されたのが、この熱々の温泉シチューパンで、今や箱根ファンはもちろん、駅伝ファンにはおなじみのパンとなっている。

様々な具材とあんこがたっぷり詰まったあんぱんも魅力

箱根 渡邊ベーカリー 梅干あんぱん

渡邊ベーカリーのもう一つの名物は、様々な具材とあんこがたっぷり詰まったあんぱん。小田原産で育った梅を使った自家製の梅干しが1個丸ごと入った梅干あんぱんや、りんご、ごま、季節限定のあんぱんなど、店内では常時10種類前後が販売されている。ちなみに、取材時の限定商品は焼き栗あんぱん。他に、みかんやゆずの限定あんぱんが販売される時期もあるそう。

箱根 渡邊ベーカリー あんぱん
駒岳の名前がついた焼き栗あんぱんと¥319、大涌谷の名前がついた焼きいもあんぱん¥319

また、あんぱんの名称や店頭ポップに、「駒岳」「大涌谷」など、箱根の山の名称が描かれているのもとってもユニーク!箱根のシンボル「箱根山」はいくつもの山の総称で、ひとつひとつ名前が異なることから、パンの名称に使うことにしたそう。お昼やおやつがわりに食べれば、箱根・宮ノ下観光の良い思い出になりそうだ。

Spot information

  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下343-3
  • アクセス:箱根登山鉄道 「宮ノ下」駅から徒歩約8分
  • 営業時間:9:30~17:00
  • 定休日:水曜日、第1・3・5火曜日 (臨時休業あり)
  • 公式URL:https://watanabebakery.jp/
  • ※最新情報・詳細は公式サイトのNews & Topicsでご確認ください


2記事目の「【箱根】名物パンや芦ノ湖一望のカフェも!箱根で訪れたい人気のベーカリー&カフェ 後編」では芦ノ湖ビューや足湯も楽しめる人気のベーカリー&カフェ「Bakery&Table 箱根」を大特集!

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