【石川金沢】温泉好き必見!電車やバスで石川金沢・北陸観光を楽しむ方法を徹底解説!

  • Feb 6, 2024
  • Nov 17, 2023
  • Asami Koga

【石川金沢】温泉好き必見!電車やバスで石川金沢・北陸観光を楽しむ方法を徹底解説!

日本の冬の代名詞といえば温泉!北陸地方の石川県には、温泉郷が点在しており、温泉、自然の絶景、グルメと、日本らしさを満喫できるスポットとして知られています。そのうえ、北陸新幹線の停車駅である金沢駅を起点にすれば北陸エリアの他県へハシゴすることも可能! この記事では、石川県内を効率よく観光する方法や、金沢を起点にした北陸旅に最適な交通手段、便利な鉄道パスなどを紹介します!

※当記事に掲載している情報はすべて2023年9月執筆時点の情報です

冬の石川を観光するなら宿泊先選びが重要!マストで行きたい温泉スポットをエリア別で紹介

冬の石川県 ひがし茶屋街
©金沢市

本州中央部の日本海側に位置する石川県は、大きく「能登」「金沢」「白山」「加賀」の4つのエリアに分けられます。

北部が半島として、海に大きく突き出す形の縦長な地形で、エリアごとに有名な温泉郷や絶景スポットが点在していますが、人気観光地の金沢以外は公共交通機関が少なく、各エリア間の移動もちょっと不便。石川を巡るなら、「金沢観光+温泉」「金沢観光+絶景」など、金沢観光を楽しみつつ、他のエリアはメインの目的を決めて、その目的に合わせて日帰り観光や宿泊するのが効率的です。ここでは4エリアの観光や温泉について紹介します。

金沢

北陸新幹線の発着駅で、世界で最も美しい駅14駅の1つにも選出されたことがある金沢駅や、日本三名園のひとつ「兼六園」、城下町のシンボル「金沢城公園」、町家が建ち並ぶ「ひがし茶屋街」など、日本らしくフォトジェニックなスポットが点在する金沢。

あまりイメージがないかもしれませんが、市内には湯涌温泉や深谷温泉、犀川温泉といった温泉郷もあり、金沢の中心街から車で30分圏内で行けるため、観光と温泉をいいところどりで楽しめるのも魅力です。

能登

冬の石川県 能登半島
©石川県観光連盟

日本海に囲まれた能登エリアには、美しい景観と北陸グルメ、そして有名温泉地がいっぱい!なかでも、1200年前に開湯した和倉温泉は能登半島随一の温泉郷。賑やかな 海沿いののどかな温泉街での食べ歩きや、春と夏に開催される大規模な花火大会も見どころです。また「輪島朝市」や「白米千枚田」などの観光も合わせて楽しめる輪島温泉、美肌の湯で知られる志賀の郷温泉が有名です。

石川県 能登半島 輪島朝市
©石川県観光連盟

このエリアには、のと里山空港があり、空港から能登エリアを観光する場合は、空港と能登エリア各地をつなぐ乗り合いタクシー「のと里山空港ふるさとタクシー」(予約制)が低価格で便利です。

基本的にバスなどの公共交通機関は本数が少ないため、能登エリアの観光スポットを複数個所巡りたい場合は、車移動が基本。旅行する場合は、和倉温泉や輪島温泉など温泉観光をメインにするか、温泉郷への宿泊が目的でない場合は金沢駅発着のバスか日帰りの観光バスツアーを利用するのがおすすめです。

白山

冬の石川を観光するなら宿泊先選びが重要!マストで行きたい温泉スポットをエリア別で紹介
柴山潟から見た白山(一社)加賀市観光交流機構

富士山などと並び、日本三名山および日本三霊山のひとつと数えられる、霊峰・白山を中心とする白山エリア。白山連峰一帯が国立公園に指定されており、登山に、トレッキングやキャンプ、ドライブ、スキーといった自然アクティビティで注目されているスポットです。

湯治場(とうじば)としての歴史も持つ一里野温泉や、白山のふもとから湧く白峰温泉などが有名で、特に一里野温泉は、白山市と白川郷(岐阜県)をつなぐ「白山白川郷ホワイトロード」の石川県側の入り口に位置します。

このエリアに行く場合は、JR金沢駅から別当出合行きの登山バスに乗車するか、各温泉エリア行きの公共交通機関に乗り換えるか、車で向かうかになりますが、能登と同様、公共交通機関は本数が少ないため、温泉や登山観光が目的でない場合は定期観光バスなどのツアーを利用して観光するのがおすすめです。

加賀

冬の石川県 加賀温泉
山代温泉と絵付け体験(一社)加賀市観光交流機構

小松空港から電車、バスで約30分とアクセス抜群の加賀エリアは、石川県屈指の温泉エリア!開湯約1300年の歴史を持ち、九谷焼ゆかりの地でもある山代温泉をはじめ、渓谷と清流に隣する山中温泉、湖畔散策や湖上クルーズも楽しめる片山津温泉の三温泉、北陸最古の古湯として知られる粟津温泉など、温泉地ごとに雰囲気や泉質が異なるため、温泉地をハシゴするのもおすすめ。

JR加賀温泉駅を起点に各温泉地や、重要文化財が多数残る「那谷寺」や「橋立」といった有名スポットを巡る周遊バスも走っており、金沢と並んで観光しやすいエリアです。

冬の石川を観光するなら宿泊先選びが重要!マストで行きたい温泉スポットをエリア別で紹介
(左)橋立漁港(右)加佐の岬 (一社)加賀市観光交流機構

石川県の気候は?服装の注意点は?

冬の石川県 兼六園
兼六園©石川県観光連盟

石川県は、年間降水量が2,000〜3,000mm と年間を通して降水量が多く、全国的にも湿度が高いことで知られます。とくに冬は曇りがちで、北西からの季節風で雪が降る日も多く、豪雪地帯として有名。兼六園の雪吊りや白米千枚田のイルミネーション「あぜのきらめき」など、雪景色が楽しめるイベントもたくさんあります。

石川県 能登半島 あぜのきらめき
白米千枚田 あぜのきらめき©石川県観光連盟

一方で、春はさわやかな気候に恵まれ、夏季は降水日数の少なさや気温の高さも特徴。秋はさわやかな気候で紅葉関連のイベントが各地で行われます。

石川の観光時に服装面で気を付けることとしては、やはり冬の雪。例年、12月下旬くらいから降り始め、2月いっぱいまでは雪が降る日が多くなります。特に温泉で有名な加賀の山間部は気温が低く積雪も多いので、冬物のコートやダウンジャケットと防寒具は忘れずに。靴は雪で路面が滑りやすくなりますので、滑りにくく防水機能のある靴(スノーブーツなど)がおすすめです。

また、晩秋から初冬にかけて日本海側では、寒波で海が荒れて雷が鳴り(金沢では「鰤起こし」とも言います)、大粒のアラレが降ってくると雪になります。防寒対策と合わせて、レインコートなど雨具を持参しておくと安心です。

金沢・能登観光にレンタカーは不要!金沢駅拠点の周遊旅や北陸他県への温泉旅も人気

金沢・能登観光にレンタカーは不要!金沢駅拠点の周遊旅や北陸他県への温泉旅も人気

縦に長い地形の石川県。人気の観光スポットが集中する金沢はもちろん、温泉で有名な他のエリアもくまなく周遊したいもの。そこで、ここからは金沢市内の観光、金沢から他エリアへの移動に関して詳しく解説します!

金沢市内はバス網がスゴイ!バスやレンタサイクル利用でコスパよく金沢観光を楽しもう!

石川県金沢 ひがし茶屋街
©金沢市

石川県は縦長の地形で海沿いや山間に観光地が点在するため、「周遊するならレンタカーを借りたほうが良い」というイメージが強いです。しかし人気観光地・金沢は観光スポットが駅周辺に集中しており、バス網も発達しているため、主要スポットはバスでほとんど周れてしまいます!

まず、ターミナル駅となる金沢駅からは、駅東口を起点に金沢エリアの主要観光スポットを右回りルートと左回りルートでめぐる「城下まち金沢周遊バス」が約15分間隔で運行。兼六園や金沢城、21世紀美術館、香林坊など定番スポットを巡り、最後はまた金沢駅前に戻ってくるので、観光時最も利用しやすい公共交通機関です。

その他、1時間に約6本運行する西日本JRバスの路線バスや、大人100円均一(小学生以下の子供は50円)の「金沢ふらっとバス」、土日祝日のみ運航する「まちバス」なども利用できます。

ちなみに、上記で紹介した観光バスや市バスを活用して観光したい人には、金沢市内1日フリー乗車券の利用(大人800円、子供400円)がおすすめ!

城下まち金沢周遊バスや金沢ふらっとバス、エリア内の路線バスが乗り放題なので1日で主要スポットを周れます。

金沢・能登観光にレンタカーは不要!金沢駅拠点の周遊旅や北陸他県への温泉旅も人気
©石川県観光連盟

また、金沢市内は見どころがコンパクトにまとまっているのでレンタサイクルの利用も便利。「まちのり」は、市内に設置された約70か所のサイクルポートならどこからでも自転車を借りられて、返却できる公共シェアサイクルサービス。会員登録なしで1日パスを活用しての利用もできるので、1日のみや半日のみの市内観光も楽ちんです!

冬の石川で温泉巡りするなら、金沢駅出発が効率的!金沢-能登間は高速バス、観光列車も

石川県 金沢駅
Ⓒ金沢市
石川県 金沢駅
Ⓒ金沢市

石川県で複数エリアを周遊したいなら、小松空港からアクセスがよく、公共交通機関も発達している金沢駅周辺を拠点に観光していくのがベター。北部の能登エリアにも、のと里山空港がありますが、現在は羽田空港-のと里山空港間のフライトのみで1日の発着便数も少ないため、出発時間や利用日程が制限されてしまいます。

金沢駅は、能登方面や白山方面への高速バス、特急電車・観光列車の始発駅となっているうえ、加賀温泉までも特急電車で約30分とアクセスしやすい点がポイントです。

高速バス

能登方面へは、金沢駅を出発してのと里山空港を中継し輪島に到着する「輪島特急線」をはじめ、「珠洲特急線」「珠洲宇出津特急線」「高浜急行線」などの路線があります。のと里山空港へは約2時間、輪島駅までは2時間30分ほど。

白山エリアへの交通手段は、JR金沢駅からJR北陸本線に乗車するか、鶴来支所前や、白山登山の玄関口・市ノ瀬に停車する白山登山バスなどがあります。

特急電車・観光列車

新幹線で石川県を訪れる人におすすめなのが、金沢駅-和倉温泉駅区間を結ぶ特急列車「能登かがり火」の利用。金沢駅構内で新幹線から乗り換えて、和倉温泉までは約1時間で移動できます。

また、プチ贅沢気分を味わいたいなら、土日祝日を中心に、千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイで有名な羽咋や七尾を経由し和倉温泉まで運行する観光列車「花嫁のれん」もおすすめ!輪島塗や加賀友禅をイメージした豪華な内装で、オリジナルスイーツや軽食なども楽しめます。

花嫁のれんは、全席指定となるので乗車したい場合、事前に指定席特急券を購入するのをお忘れなく!

金沢駅出発で北陸の名湯にも立ち寄れる!北陸の温泉卿周遊に使える交通パスも

金沢駅 蟹料理

金沢駅から北陸新幹線を利用すれば、他の北陸地域(富山県、福井県)や新潟県へも気軽にアクセスできます。

ここでは、金沢経由で他の北陸エリアにもアクセスできる交通パスを紹介!利用すれば、石川県内の温泉郷だけでなく、あわら温泉、氷見温泉、黒部・宇奈月温泉など他県の有名温泉に立ち寄れます!

北陸おでかけtabiwaパス

北陸地方 福井県

土日祝日限定で、北陸エリア(自由周遊区間内)のJR線(普通列車普通車自由席)や指定の私鉄が1日乗り放題になるきっぷです。

福井県立恐竜博物館や芦原(あわら)温泉にもアクセスのよい福井駅や、『ドラえもん』 作者の藤子・F・不二雄先生の故郷である富山県の高岡駅にも下車可能。温泉や絶景、海鮮グルメ目当てなら富山県の氷見駅や、新潟県の糸魚川駅などに立ち寄るのもあり!

北陸観光フリーきっぷ

金沢駅出発で北陸の名湯にも立ち寄れる!北陸の温泉卿周遊に使える交通パスも

名古屋、浜松、静岡のいずれかから北陸エリア(自由周遊区間)への移動がお得になるフリーきっぷ。名古屋、浜松、静岡から米原間は東海道新幹線の普通車指定席にも乗ることが可能です。

購入日から4日有効で、自由周遊区間では福井県の福井駅や石川県の和倉温泉駅、富山県の氷見駅、高岡駅、富山駅や黒部宇奈月温泉駅なども網羅。その他、岐阜県の下呂、高山、飛騨古川にも停車するなので、たくさん途中下車して、温泉と風情ある街並みを満喫してみては?

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