日本のカレーといえば、まずは北海道のスープカレーなどが頭に浮かぶ人が多いでしょう。
しかし、今回紹介するのは神奈川県を代表する郷土料理で、県民熱愛のよこすか海軍カレー風のカレーレシピです。
濃厚なとろっとしたルウに、野菜の甘みと程よい辛さとコクがあって美味しいので、ぜひ参考にして作ってみてくださいね!
レシピを紹介する前に、まずは神奈川のよこすか海軍カレーについて学んでおきましょう!
郷土料理(きょうどりょうり)とは?
郷土料理(きょうどりょうり)は、各地域の産物を上手に活用して、風土にあった食べ物として作られ、長年その土地で食べられてきた料理です。日本人のソウルフードでもあり、地域ごとの食文化が体験できるので国内グルメ旅行でも人気です。
よこすか海軍カレーについて
横須賀はかつての日本海軍ゆかりの地として知られており、よこすか海軍カレーは当時の兵食を再現したもの。現在、日本の一般家庭で食べられているカレーライスのルーツと言われています。
明治時代、日本海軍では白米が食事の大部分を占めていたため、ビタミン不足を招き、軍隊内に「脚気」の患者を増やすことになってしまいました。そこで、軍人たちの栄養改善のため、肉や野菜をたっぷり使ったカレーを軍隊食にとり入れました。その後、脚気の患者数は減少、退役した兵士たちが故郷に戻り、この海軍式カレーライスを日本全国に広めていきました。
海軍ゆかりの地として歩んできた横須賀はこの軍隊食レシピを再現し、1999年に「カレーんの街」を宣言。そして生まれたのが新名物・よこすか海軍カレーです!
よこすか海軍カレーはこの誕生以来、神奈川県を代表する郷土料理として広く親しまれていて、今では県外の観光客からも人気のグルメになっています。また、飲食店での販売だけではなくレトルトカレーとしても大人気、スーパーや通販で販売しているところもあります。
よこすか海軍カレーの特徴
「海軍カレー」は、普通のカレーライスとどのように違うのでしょうか?
実は、地元の認定店では、海軍の献立「海軍割烹術参考書」のレシピを再現し、カレー、サラダ、牛乳3つをセットに提供することがルールです。しかも、「海軍割烹術参考書」によると、よこすか海軍カレーの材料はカレー粉、小麦粉、肉(牛肉または鶏肉)、人参、玉葱、馬鈴薯を入れる事です。
よこすか海軍カレーの説明はここまで。早速よこすか海軍風カレーの作り方を見ていきましょう!
動画はこちらへ(cc字幕付き)👇👇👇
よこすか海軍風カレーの材料(2人前)
- カレールウ…1/2箱(80g)
- バター(まだはサラダ油)…大さじ1
- 水…550ml
- ごはん…茶碗2杯
◎具材
- 牛肉または鶏肉を使用…150g(お好みの肉でもOK)
- じゃがいも…2個(150g)
- 人参…1/2本(100g)
- 玉ねぎ…1個(200g)
よこすか海軍風カレーの作り方
- 鍋にバターを熱し、中火で肉を軽く炒めます。
- 一口大に切った具材をよく炒めます。
- 水を入れ、具材が柔らかくなるまで、約20〜25分煮込みます。
- 弱火にして、カレールウを入れます。
- かき混ぜながら、約5分間煮込みます。
- 全体に味が馴染んだら火から下ろします。
- 皿にごはんをのせ、カレーを乗せたら、出来上がり。
- *より一層よこすか海軍カレーを楽しみたかったら、ぜひ牛乳とサラダをセットで、一緒に召し上がれ。
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