今度の郷土料理の再現レシピは山形県の芋煮の料理です。使用するいも類は里芋です。材料が簡単に手に入れられて、作り方もシンプルでTRYしやすいのでおすすめ!是非、おいしい芋煮を食べて、山形旅行した気分を味わってみてください。
日本の郷土料理 (きょうどりょうり)とは?
郷土料理(きょうどりょうり)は、各地域の産物を上手に活用して、風土にあった食べ物として作られ、長年その土地で食べられてきた料理のことです。日本人のソウルフードでもあり、地域ごとの食文化が体験できるので国内グルメ旅行でも人気です。
芋煮の歴史と由来
「芋煮」の発祥は古く、1600年代半ばともいわれています。当時、最上川舟運の終点だったといわれる中山町長崎付近は、上方から酒田経由で運ばれてきた荷物の引取がおこなわれる場所でした。しかし、当時は舟が到着したことを知らせる通信手段がなく、舟の船頭たちは荷受人が現れるまで何日も待たされることがあり、その待っている間、河原で鍋を囲んで宴を開いていたそうです。この船着場の近くに里芋の名産地・小塩集落があったため、手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを鍋で煮て食べたのが現在の「芋煮」のもとになったと言われています。ちなみに、牛肉を使うようになったのは、昭和のはじめ頃からといわれます。
芋煮の特徴
「芋煮(いも煮)」は、里芋を主役にこんにゃく、ねぎ、きのこ、ごぼう、肉などを入れた鍋料理で、昔ながらの山形県の郷土料理です。
「芋煮」は、里芋の収穫期である秋から冬にかけてよく食べられます。「芋煮会」といって河原に鍋や材料を持ち込み、家族や友人などと一緒につくったり、運動会や地域行事の後などに野外でつくったりするほか、家庭料理としてもよく作って食べられています。山形県では、「芋煮会」は新年会や忘年会と並ぶ年間行事の一つで、山形県民にとって「芋煮」は家族や友人との団らんに欠かせない郷土料理です。
そして、9月~11月の秋から初冬にかけてよく開催される「芋煮会」の魅力を全国に発信するため、「日本一大きな鍋で芋煮会をしよう」という掛け声のもと始まったのが、秋の一大イベント「日本一の芋煮会フェスティバル」です。1989年のイベント開催以降、毎年9月に行われており、なんと 2018年には第30回目のフェスティバル開催を記念して、クラウドファンディングを実施。全国的に協力を募り、直径6.5メートルの「三代目 大鍋・鍋太郎」が誕生しました!
この三代目 大鍋・鍋太郎は調理器具や方法もかなり大がかり!通常、建設工事などの現場で使われる「移動式クレーン仕様機・バックホー」を大胆に使用し、約30,000食分を超える食材を一気に調理する光景は、まさに「日本一」を名乗るにふさわしい芋煮会です。ぜひ、9月中旬ぐらいに秋風景をたのしみながら、山形に訪れてこのダイナミックな芋煮会にご来場ください。
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芋煮作り方
ここからは、芋煮の作り方を紹介します。
いも煮の材料(二人分)
(H4) 材料(4人分)
- 300g 里芋
- 100g こんにゃく
- 1本 長ねぎ
- 300g 牛こま切れ肉
- 800ml 水
調味料
- 30g 砂糖
- 50ml しょうゆ
- 20ml 酒
芋煮動画の作り方
- 里芋は上下を切り落とし、皮をむいたら一口大に切ります。
- 長ねぎは1cm幅の斜め切り、こんにゃくはスプーンで一口大にちぎります。
- 鍋に水と1と各調味料を半分の量だけ入れ、中火にかけます。
- 里芋に火が通ったら、2と牛こま切れ肉を入れます
- 牛こま切れ肉に火が通って、沸騰したらアクを取ります。
- 残りの調味料を入れ、中火のまま5分煮込んだら火から下ろします。
- 器に盛り付け完成です。
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