様々な新鮮食材に恵まれる北海道は、絶品グルメの種類も豊富です。食べ物が美味しい都道府県ランキングで、北海道は必ずトップ3に入るほど!スープカレー、ジンギスカン、海鮮料理、乳製品などは、高い知名度を持つ北海道グルメはたくさんあります。それだけでなく、北海道は日本で一番面積が大きい都道府県であるため、ローカルフーズ(ご当地グルメ)のバリエーションも豊かです。その地域以外であまり知られていないものの、とても美味しいローカルフードのことを、日本では「B級グルメ」と言います。今回は、北海道のB級グルメを紹介します。
「B級グルメ」とは?
その地を訪れたら誰もが食べるような人気観光グルメのほかに、同じ都道府県でも、エリアによって異なるご当地グルメが存在します。B級グルメとは、華麗なテクニックやデコレーションはいっさい使わず、地元の食材で調理し、地元の人々に親しまれるローカルフードのことです。
北海道グルメの強み
北海道は日本最北、そして面積が一番大きい行政区域です。また、本島土地の総面積は約7万8千平方 km (離島を含まず)。とても広いので、エリアによって自然環境や気候もまったく異なります。そのため、農産物の種類も豊富。産量だけではなく、美味しさや品質も抜群だと言われています。
北海道のB級グルメ
北海道の代表的なグルメと言えば、スープカレー、ジンギスカン、海鮮料理、乳製品など。そして、北海道を道北・道東・道央・道南の4つのエリアに分けると、それぞれのエリアに独自のB級グルメがあります。今回、皆さんに紹介するのは道北と道東のB級グルメです。
道北エリア(主な地区:稚内、旭川、美瑛、富良野)
旭川「旭川しょうゆホルメン」
かつての旭川市では養豚業が盛んだったため、ホルモン食文化が誕生し、熱狂的なホルモンファンが大勢います。例えば、塩ホルモンは、旭川発祥のホルモンの焼き方のひとつです。なかでも特別なのは「旭川しょうゆホルメン」という麺料理です。旭川しょうゆラーメンの具材は、一般的なラーメンにも用いられるメンマ、チャーシューだけではなく、炒めたホルモンが載っています。ホルモンが大好きな地域だからこそ誕生した一品です。
旭川「ゲソ丼」
片栗粉の衣を付けて、フライパンで丁寧に揚げ焼きしたイカの足を、熱々の白飯にのせ、ソースをかけると、「ゲソ丼」の出来上がりです。ゲソ丼の発祥は、昭和51年(1981年)。「立ち食いそば天勇」の店長が、姉妹店「寿司屋 天勇」で余ったゲソを天ぷらにして丼にのせて、お客さんに提供したのが始まりだとされています。
美瑛「JUN DOG」
「JUNDOG(ジュンドック)」は、美瑛で生まれたとされているB級グルメです。簡単に言うと、「洋風おにぎり」ですが、アメリカンドッグとほぼ変わらない見た目をしています。筒状のような細長いおにぎりには、エビフライや唐揚げ、ソーセージなどが挟まれています。
富良野「富良野オムカレー」
一見、作り方は複雑ではないように見えますが、メニューに「富良野オムカレー」をのせるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。例えば、米、野菜、卵、肉、漬物などの食材は、富良野産でないとダメ!また、使用する牛乳のブランドも「ふらの牛乳」限定です。さらに、オムライスの値段は、1,100円(税別)を超えてはいけません。このように、すべての条件がそろった上で、オムライスの中央に旗を立てたら、正真正銘の「富良野オムカレー」です。
道東エリア(主な地区:根室、釧路、帯広、網走)
根室「escalope」
根室で生まれた「エスカロップ」は、ケチャップライスまたはバターライスに豚カツを乗せてドミグラスソースをかけたご当地グルメです。その名前は、フランス語の「エスカロープ」(肉の薄きりの意味)に由来します。調理時間を短縮するために、根室「エスカロップ」の豚カツも、普通の豚カツより薄いといいます。また、ライスの種類によって、「赤エスカ」と「白エスカ」に分けます。発祥当時はライスをケチャップで味付けした「赤エスカ」が人気を博しましたが、今は、ケチャップを使わない「白エスカ」の人気が高いそうです。
釧路「スパカツ」
釧路市民のソウルフード、「スパカツ」。カツカレーをミートソーススパゲティの上に載せた料理です。地元ではこのグルメが食べられる店はたくさんあります。1950年代の釧路市では、洋食文化がまだ広がっていませんでしたが、釧路市内のレストラン「泉屋」がこの「スパカツ」を考案したといいます。
釧路「さんまんま」
「さんまんま」とは、じっくりとタレに漬け込んださんまを、炊き込みごはんにのせてから炭火で焼いた一品です。炭火で焼く間に、さんまの香ばしい脂がしっかりとご飯にしみこんで、さんまの美味しさが凝縮された釧路名物です。
網走「網走モヨロ鍋」
「網走モヨロ鍋」は、オホーツクサーモンをはじめとする海の幸がたっぷり入ったご当地鍋料理です。「モヨロ」という名前は、地元のオホーツク文化遺跡である「モヨロ貝塚」に由来します。「網走モヨロ鍋」のこだわりは、網走のご当地食材や出汁だけではなく、鍋も指定の鍋を使わなければいけません。料理のテーマも、「オホーツク文化人をイメージさせるもの」である必要があります。
北見「塩やきそば」
玉ねぎ生産量日本一の北見市で、ご当地特産の玉ねぎや様々な魚介類を使って誕生したのが「塩やきそば」です。どこにでもあるソース味の焼きそばと違って、北見塩やきそばの味の決め手は塩。そして、オホーツク産のホタテを使うのも定番です。何より重要なのは、仕上げにかける「魔法の水」と呼ばれるホタテ出汁です。魔法の水によって、その美味しさがより一層レベルUPします!
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