鳥取砂丘や大山など、名所の多い山陰地方には、温泉総選挙2021にランクインした温泉地が3つもあります。鳥取は、中国地方の北東部に位置し、大阪からの所要時間は、JRの列車で約2時間半、福岡からは約3時間半。風光明媚な温泉地のほか、鳥取駅から徒歩約5分の場所にある「いなば温泉郷」など、癒される温泉がいっぱいです。
東伯郡・三朝温泉
三朝温泉(みささおんせん)は、三徳山とともに認定された日本遺産の主な構成文化財のひとつ。850年以上前、白狼を射ようとした侍が思い直して見逃したところ、妙見菩薩が夢に現れて温泉の場所を教えてくれたという伝説のある温泉です。
泉質は、高濃度のラドン含有量を誇る世界屈指の放射能泉。免疫力や自然治癒力を高める「ホルミシス効果」を得られるのが特徴。それは、37年間のこの地区住民のガンによる死亡率が全国平均の2分の1だったという統計結果にも表れています。
そんな三朝温泉では、レトロな町並みの散策や源泉を使用した温泉コスメの買い物、三徳山の断崖絶壁の窪みに建てられた国宝「投入堂」の見物なども人気。歴史も癒しも楽しめる温泉です。
スポット情報
- 住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝
- アクセス:鳥取空港からリムジンバスで約45分、JR倉吉駅から路線バスで約20分
- 公式サイト:https://misasaonsen.jp/
〈一度は泊まってみたい旅館と施設、古き良き湯の宿 木屋旅館〉
1868年創業、国登録有形文化財の木屋旅館(きやりょかん)。迷路のような廊下は、非日常の世界に入り込んでいくような気持ちにさせてくれます。
温泉は、浸かるだけでなく、ミスト状になった温泉を吸える風呂も含めて数種類。
食事は、鳥取和牛がメインの「鳥取和牛会席プラン」ほか旬の地元食材を使用した料理が堪能できます。心地よいレトロな温泉と客室とおいしい料理で元気がチャージできる旅館です。
スポット情報
- 住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝895
- 平均宿泊費:1室2名利用時の大人1名 23,100円〜70,400円
- 公式サイト:https://www.misasa.co.jp/
米子市・皆生温泉
米子市の北側にある皆生温泉(かいけおんせん)。日本海に面したこの地域の美しさは、「日本の渚100選」や「日本の白砂青松100選」「日本の夕陽・朝日100選」に選ばれるほど。安全性と水質の良さで認められる「日本の水浴場88選」に選定された美しい砂浜では海水浴も。
泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉でいわゆる「塩の温泉」。欧州発の健康法、タラソテラピーを体験できます。主な効能は、神経痛、リウマチ、慢性皮膚病、慢性婦人病など。
周辺には、長寿と家庭円満祈願で人気の皆生温泉神社や足湯もできる海岸沿いの皆生海浜公園、皆生海水浴場などがあり、散策も楽しめます。車で約30分の場所には人気漫画の妖怪に会える境港も。アクティビティも充実している温泉地です。
スポット情報
- 住所:鳥取県米子市皆生温泉
- アクセス:米子鬼太郎空港からバスで約45分、米子駅からバスで約20分
〈一度は泊まってみたい旅館、皆生游月〉
皆生游月(かいけゆうげつ)は、全客室がオーシャンビューのリゾート感あふれる宿。ここでの温泉の楽しみ方は2つ。1つは、すべての客室のテラスに設置された温泉露天風呂。
そして、もうひとつが、日本海の水平線と湯船に境がない地上7階のインフィニティ天空露天風呂。経済紙のランキングで絶景露天風呂として全国2位になったほど景観抜群の温泉です。
食事は、境港で水揚げされた新鮮な魚介類や鳥取県産黒毛和牛などを使用した創作和食が味わえます。心からのおもてなしで特別な時間を過ごせる宿です。
スポット情報
- 住所:鳥取県米子市皆生温泉3-11-1
- 平均宿泊費:1室2名利用時の大人1名 34,650円~78,100円(時期により料金変動)
- 公式サイト:https://kaike-yugetsu.jp/
東伯郡・東郷温泉
山陰八景の一つ、県立自然公園内にある東郷湖の南岸湖畔に位置する東郷温泉(とうごうおんせん)。江戸時代には、湖中から温泉が湧き出ていたこの湖の湖畔に源泉が発見されたのは1872年。そこに、「養生館」という別荘を建て、地元の人々に開放したのが、現在の東郷温泉の始まりです。「養生館」は現在も旅館として営業。
この温泉は発見の伝説から「恋の湯」とも呼ばれ、若いカップルにも人気。泉質は、塩化物・硫酸塩泉。主な効能は、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩など。
周辺は、美景を眺めながら散策できるコースや温浴施設などの観光も充実。夏の水郷祭では、夜空を彩る湖上大花火大会も楽しめます。
スポット情報
- 住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町はわい温泉
- アクセス:鳥取空港からリムジンバスで約45分、JR倉吉駅からバスで約16分
〈一度は泊まってみたい旅館、湖泉閣 養生館〉
源泉発見時からこの土地に根差す湖泉閣 養生館(こせんかく ようじょうかん)。露天大浴場では気持ちいい風を感じながら湯に浸かれます。そして、壁の一面がガラス張りになった大浴場では、大パノラマを楽しみながら湯浴み。
男湯の前に広がるのは、東郷湖とテーマパークの中国庭園燕趙園。女湯からは、6000坪の日本庭園が望めます。
3つの貸切風呂はすべて予約制で、気兼ねなく入れます。その一つ、2022年4月にリニューアルオープンした「風樹の湯」(有料)は、湖との一体感が楽しめる造りとなった露天風呂です。
客室はすべて、日本の風情が満喫できる広々とした和室。食事も絶品。景色にも温泉にも癒される宿です。
スポット情報
- 住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町大字引地144
- 平均宿泊費:1室2名利用時の大人1名 19,800円~37,950円(時期により料金変動)
- 公式サイト:https://yozyokan.jp/
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