新型コロナウイルス感染拡大によって、史上初めて無観客で開催された東京2020大会。あれから1年、歴史的な大会のメイン会場だった国立競技場の「今」が気になりませんか?選手ロッカールームや競技場トラックなど、通常では見ることができないエリアを、大会の記憶と共に紹介するスタジアムツアーが誕生しました!陸上トラックを走り、表彰台に立ってアスリート気分を味わえる...東京2020大会のレガシーを体験できるスタジアムツアーに、FUN! JAPAN編集部が参加。訪日再開の際には、一生の思い出になるオリンピック・パラリンピック体験はいかが?
国立競技場について
国立競技場は、1958年に設立された競技施設。1964年の東京大会でも使用されました。その中の霞ヶ丘競技場は 2016年に取り壊され、跡地に 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の主会場となる新国立競技場が建設されました。デザインは、世界を舞台に活躍する建築家・隈研吾によるもの。
スタジアム外周部、各階に張り巡らされているスリット状の部分は、伝統的に日本建築に用いられてきた、軒庇(のきびさし)と呼ばれる部位。これらの木材は47都道府県から調達し、それぞれの方角に向けて配置されています。日光や風雨をしのぐだけではなく、デザインそのものの大きな特徴となっています。
地上5階、地下2階、約6.8万席を有する国立競技場の観客席は、森の木漏れ日をイメージし、5つの色(白、黄緑、グレー、深緑、濃茶)を使用。フィールドに近い部分は濃い色が多く、屋根に近い部分は薄い色とランダムに配置され、観客がいなくても座席が埋まっているように見えます。
国立競技場スタジアムツアーについて
東京2020大会の開催当時、国立競技場に入ることができたのは、選手や大会関係者、学校連携観戦プログラムで観戦した子供たちなど、限られた人数のみ。国立競技場を多くの方に公開するため、2022年から、国立競技場スタジアムツアーの開催が始まりました。ロッカールームや競技トラックなど、通常は見ることのできないエリアを紹介しながら巡る「通常ツアー」と、VIPエリアを巡る来場者特典付きの「VIPツアー」を用意しています!
国立競技場スタジアムツアー(通常ツアー)
通常ツアーでは、6エリアを見学できます。ツアー開始の入場ゲートを通り抜けると、スタジアム内部が目の前に!一般の客席も座ることができるので、試合を見ている気分を味わえます。
トラック&フィールド
トラック&フィールドエリアでは、選手が競技したトラックを走れます!
画面にサインする「アレ」もできる!アレとは、スポーツ中継でたまに見る「アスリートがカメラのレンズに直接サイン」するもの。サインする時の様子は動画で撮影でき、スマートフォンなど自分の端末に保存できます。なかなかない体験ですよね!出来た動画はこんな感じ...
トラックには、オリンピック・パラリンピックのロゴも場内に残されています。ここでぜひ記念撮影を!
フラッシュインタビューゾーン
トラック&フィールドエリアの次は、選手や監督へ取材のために使用されたフラッシュインタビューゾーンを見学。
東京2020大会で実際に使用した表彰台に立ち、メダル獲得した選手の気分を味わえます。
チーム関係者しか入れないロッカールームでは、試合の舞台裏を感じられます。東京2020大会の聖火リレートーチも近距離で見ることができるので、ぜひ記念撮影を!
サインウォール
フラッシュインタビューゾーンの奥には、東京2020大会陸上競技参加選手が書き残していったサイン壁が。世界中のアスリートのサインが約300あり、あなたの国の選手のサインも入っているかも?探してみてね!
国立競技場スタジアムツアー(VIPツアー)
VIPエリア見学ツアーは、まず入り口から通常の「スタジアムツアー」とは異なります。天井は、折り紙をイメージ。VIPエリアの内装は海外からの要人を迎えることを想定して、全て和風モダンテイストになっています。
メインスタンドのフィールド側とは反対側にVIPラウンジが設置され、ここも見学できます。
重要な来賓や競技団体のトップが使う「貴賓室」や、スポンサー室など、普段見られないエリアを見学でき、実際に座ることもできますよ。
ちなみに、VIPエリアの椅子は、通常のスタンド席と比べると、ゆったりと余裕のある設計になっています。スタンド席の座面はプラスチック製。貴賓席はクッション付き、厚みがあって、長く座っていても大丈夫そう!
VIPツアー参加者は、オリジナルエコバッグの来場者特典がもらえます。国賓気分になれる特典ですね!
通常ツアー&VIPツアーの共通スポット:展望デッキ
約6.8万席の全景を一望できるフォトスポット。ツアーのクライマックスとも言える、4階の展望デッキへ。木材がずらりと並ぶ大屋根を間近で望むと、国立競技場の広さを改めて実感できるはず。
国立競技場外もフォトスポット満載!
「国立競技場スタジアムツアー」は競技場内のみのツアーですが、国立競技場外にもフォトスポットがたくさん。まずは、「国立競技場」と書かれたモニュメントと国立競技場を背景にして、記念撮影を。
1964年東京オリンピック大会時に旧国立競技場で使用された炬火台が移設され、現在では国立競技場外に展示されています。
東京2020オリンピック・パラリンピック大会で使用された聖火台も常設。
国立競技場スタジアムツアー
- 実施場所:国立競技場
- 住所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
- 実施時間:夏季11:00~18:00/冬季 11:00~16:30
- ※実施日程はサイトでご確認
- 料金(税込):
通常ツアー:大人1,400円/高校生以下800円
VIPエリア&展望デッキツアー:大人3,000円/高校生以下1,500円
- 予約:公式サイトからhttps://ticket.kokuritu-tours.jp/
- アクセス:
JR総武線「千駄ヶ谷駅」・「信濃町駅」から徒歩5分
都営大江戸線「国立競技場駅」A2出口徒歩1分
東京メトロ「外苑前駅」3番出口から徒歩9分
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