様々な新鮮食材に恵まれる北海道では、絶品グルメの種類も豊富です。食べ物がおいしい都道府県ランキングでは、北海道はいつも上位の常連です！スープカレー、ジンギスカン、海鮮料理、乳製品…すべて高い知名度を持つ北海道グルメです。そして、日本一の面積を持つ北海道、エリアによって各地のご当地グルメも変わります。今回は北海道各地域の「Ｂ級グルメ」を紹介します。
「Ｂ級グルメ」とは？
その土地を代表する観光グルメとは異なり、Ｂ級グルメとは、観光客の目をひくような華麗なテクニックやデコレーションは使いません。地元の食材で調理し、地元の人々に長く親しまれているグルメです。
北海道グルメの強み
北海道は日本最北、しかも面積が一番大きい行政区域です。本島の総面積は約78,000平方 km (離島を除く)と広いので、エリアによって自然環境や気候もまったく異なります。そのおかげで、農産物の種類も豊富です。そして、品質も抜群です。
北海道のＢ級グルメ
北海道の代表的なグルメと言えば、スープカレー、ジンギスカン、海鮮料理、乳製品などを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、それだけではありません。北海道は道北、道東、道央、道南という四つのエリアに分かれ、それぞれのエリアごとに独自のＢ級グルメがあります。今回、皆さんに紹介するのは道央、道南のＢ級グルメです。
道央エリア（主な地区：札幌、小樽、登別、二世谷）
札幌「ぎょうざカレー」
日本では、ラーメン+餃子のセットはごく普通です。しかし、札幌では、餃子をそのままカレーライスの上にのせた食べ物があります。40年以上の歴史を持つ「ぎょうざカレー」は、昭和52年（1977年）創業の札幌の餃子専門店「みよしの」の看板メニューです。ほかのカレー店でよくみられる一口大の具材ではなく、 「みよしの」カレーはみじん切りしたタマネギ、ニンジン、鶏肉を、時間をかけて煮込んだものです。カレーは、ぎょうざの「タレ」のように、つけながら食べるのも特徴です。
小樽「あんかけ焼きそば」
「運河」という代表的な観光スポットを持つ小樽で、地元の人々に愛されているＢ級グルメは、「小樽あんかけ焼きそば」です。あんかけ焼きそばが小樽市内に広く普及したのは昭和30年代（1955年～1964年）と言われています。少し硬めの麺に具たくさんのあんかけをかけるが特徴です。この愛しいご当地グルメを守るために、地元では「小樽あんかけ焼きそば親衛隊」を結成し、その美味しさを多くの人にアピールします。
苫小牧「ホッキ貝」
ホッキ貝漁獲量日本一の苫小牧市。地元民の食卓にホッキ貝は欠かせない存在です。その中でも「ホッキ貝カレー」と「ホッキ貝の炊き込みごはん」は定番の家庭料理です。近年、苫小牧市は、新しいホッキ貝料理を考案し続けています。例えば、2015年に生み出された「苫小牧ホッキ貝やきそば」は、あまりの美味しさで一躍、新名物グルメとなりました。
道南エリア（主な地区：函舘、松前）
函舘「ラッキーピエロ」
函舘発のハンバーガーショップチェーンである「ラッキーピエロ」は、2020年6月時点で函舘を中心に17の店があります。「ご当地ハンバーガー全国 NO.1」の栄冠を手に入れたほか、食通、美食家によって「最もおいしいハンバーガー」にも選ばれました。その美味しさを味わうために、日本各地から観光客が訪れます。おすすめは、人気NO.1の「チャイニーズチキンバーガー」とボリューム満点の「ラッキーエッグバーガー」です。写真は人気NO.3の「トンカツバーガー」です。
室蘭「室蘭カレーラーメン」
30年以上の歴史がある「室蘭カレーラーメン」は、「カレーラーメンの定義は特になく、カレーの味がすればよい」と定義しています。そのため、お店独自な味や調理法が誕生しました。また、地元では、このバリエーション豊かなカレーラーメンを、札幌味噌、函舘塩味、旭川醤油に名を連ねる、北海道代表的なラーメンと位置づけています。
室蘭「室蘭やきとり」
「室蘭やきとり」は、室蘭の古参Ｂ級グルメです。昭和初期（1937年頃）に誕生した室蘭やきとり、名前に「とり」が入っていますが、使っているの「豚肉」です。また、通常、日本の焼き鳥には長ネギが使用されますが、室蘭やきとりでは、豚肉と一緒にタマネギが串に挿されています。北海道の特産品でもあるタマネギは非常に安く、豚肉との相性も抜群です。
番外編：北海道全域
北海道ザンギ
北海道のどこでも売っている「ザンギ」は、北海道の伝統的な家庭料理です。鶏肉に下味をつけて揚げたザンギのポイントは、「下味」の作り方です。醤油などを使った下味ですが、それぞれの店や家庭によって味は様々。北海道の代表的な「おふくろの味」とも言えるでしょう。
あげいも
日本一のじゃがいも産地である北海道では、スナック菓子だけではなく、「あげいも」という超人気なＢ級グルメも誕生しました。皮をむき茹でたじゃがいもを衣に入れて、キツネ色の丸になるまで揚げたら完成です。あげいもの発祥地である「中山峠」には、到着するまでは数時間がかかります。この何もない峠で、旅人の小腹を満たすために誕生したのが「あげいも」です。今では、中山峠に来たら皆が食べる北海道名物となりました。
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