FUN! JAPAN編集部は、例えるならば小さな大使館だ。
インドネシア、タイ、台湾、香港、中国、そしてベトナム。東アジア・東南アジアからやってきた精鋭たち(自画自賛)が一堂に会する国際色豊かなチーム。中には在日ベテランもいれば、日本語ルーキーもいる。だが、全員に共通していることがひとつある。それは...
日本に来た当初はカルチャーショックを受けまくっていたことだ。
ここからは彼らが日本に来て驚いた・感動した・不思議に思ったエピソードを一挙公開。同じ国出身の読者がいたら、共感の嵐を呼ぶこと間違いことなし!
旅行とは違う「リアル・ジャパン」に今までの印象を覆された
日本旅行vs日本生活。昔は短期間の旅行で日本で目まぐるしい時間を過ごしてきたが、いざ根を下ろしてみたら今まで気づかなかったあれこれが。
「日本は人口密度が高い国なので、都会がほとんどだと思っていたが、山や森が想像よりも多く、そして広いことに驚いた。特に熱帯気候で暮らしてきた者からすると、日本の気温の差にはきっと驚くと思うよ」(インドネシア・男性)
「日本に来てからは四季の変化に驚いたね。桜に雪、春の花粉症に冬の乾燥。地理環境によって気候と四季の大きな変化があることに良い意味で驚いた。台湾にいた頃は花粉症とは無縁だったのに、来日5年目から花粉症と格闘するようになった。」(台湾・女性)
「酔っ払った人が路上で酔いつぶれている光景は何回見てもショック。なんでそんなに飲まなければならないのか分からない…」(ベトナム・女性)
ドラえもんの「ひみつ道具」よりも多い!?生活習慣の違い
出身国が違えば文化が違うのは当然。
街中という四次元ポケットには、どんな文化の違いと驚きの連続が潜んでいるのか?ひみつ道具の数に匹敵するエピソードから、皆さんが口をそろえて挙げた「交通マナー」と「トイレ」をピックアップした。
〈交通マナー編〉
「台湾ではタクシーのドアは自動で開閉できないので、いつも手動で閉めていた。それに対して、日本のは自動的に閉まることを最初知らなくて、勝手に閉めると怒られることも後で知った。」(台湾・女性)
「台湾では歩行者より車を優先させるのが基本だが、日本に来た当初は車が道を譲ってくれることになかなか慣れず、何度も立ち止まって車と譲り合っていた。」(台湾・女性)
「日本では、バスでお年寄りや妊婦に席を譲らない(無視・寝たふり・スマホに夢中)人が多い。ベトナムはバスの乗務員さん(バスチケットを販売する人)がいて、お年寄りが乗ってきたら、若い人に『ほら立って!』と促すし、みんな自然と立つ習慣がついている気がする。」(ベトナム・女性)
〈トイレ事情〉
「日本に来るまでウォシュレットを見たことがなかった。タイのトイレは洋式トイレが一般的で、洗う時はウォーターガンを使う。」(タイ・女性)
「トイレットペーパーをそのままトイレに流せることにびっくり。タイではトイレットペーパーを流さないので、初めて日本に来て使ったトイレットペーパーをどこに捨てれば良いかわからなかった。」(タイ・女性)
日本人って働きすぎていない?
よく日本以外の国で話題(良い意味でも悪い意味でも)とされるのが、職場文化。
「日本では、自宅~会社までの交通費は会社が負担してくれるから嬉しい。」とお財布に優しい通勤交通費支給の文化がある一方、「過労死」という言葉があるように日本の労働環境にマイナスなイメージを持つ人も多いのではないだろうか(FUN! JAPANはホワイト企業なのでご心配なく!)。各国の職場文化と比べていこう。
「日本は台湾と比べて祝日・お休みは意外に多い。年末年始、お盆、夏休み等を除くと、国民の祝日は年間16日もある。それに対して、台湾の祝日は年間8日(旧暦お正月、政府より定めた振休を除く)しかない。会社によってはお盆休みや夏休みを取得できるし、有給休暇の日数も台湾より多い。」(台湾・女性)
「ベトナムはお昼ご飯を食べた後、午後の就業時間の前までみんな昼寝する。机に突っ伏す人も多いし、家が近ければ家で仮眠をしてオフィスに帰ってくる人も。日本もたまに寝ている人がいるけど、ほとんどの人はランチで外食して帰ってきてすぐ仕事しているから、すごい集中力だ。」(ベトナム・女性)
「台風が直撃でも、会社は休みにならない。台湾では台風が来る時、風力と雨量が一定の基準を満たすと、地方政府より『台風休み』を発令し、休業休校になる。それに対して、日本は休業休校の判断は地方政府にではなく、市村町や会社や学校に任せることが多いよね。」(台湾・男性)
「日本の年越し事情は台湾と真逆。台湾は年末年始に休む人が多いので、店と観光地はほぼ休みなしで営業だが、日本は逆に休業する店と観光地が多いね。」(台湾・女性)
日本にいすぎて逆カルチャーショックに見舞われる
私は日本での生活にすっかりと慣れすぎたせいか、いざ帰国すると「逆カルチャーショック(*1)」に直面することもある。逆カルチャーショックを受けた回数を数え出したら、キリがないかもしれない…。
*1:異国での生活を終え、慣れ親しんだ環境に戻った際に文化や環境に違和感や衝撃を受けること。
「最初は日本人が餃子とご飯を一緒に食べる習慣に違和感を覚えたけど、今は逆に餃子を食べる時にご飯が欲しくなってしまうね。(笑)」(香港・女性)
「日本では水道水を直接飲んでいたので、台湾に帰った時も危うく水道水を飲むところだった(台湾も直接飲めない水質ではないけど)」(台湾・男性)
「タイのデパートやビーチのトイレは有料であること。また、トイレットペーパーが無いところもある。」(タイ・女性)
「タイの電車・バスが予定通りに来ないことに逆カルチャーショックを受けた。この間、地元の友達と遊んだ時に30分以上遅れた人もいる。」(タイ・男性)
「トイレットペーパーの扱い方は毎回悩む。『そのままトイレに流すかゴミ箱に捨てるかどっちだっけ?』と考えてしまう。」(台湾・女性)
「日本人は思いやりを持っているので、どんな些細なことでことでもすぐ『すみません』を口にする。そのほかの国に訪れる際、ついつい『すみません』と言ってしまい、相手に多少の罪悪感を与えたことは何度も…」(インドネシア・女性)
ひとつでも共感できたあたな、コメント欄で教えてくださいね!
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