瀬戸大橋に倉敷美観地区、後楽園など、美しい自然と伝統文化、日本らしい景観が残る岡山県。きびだんごをはじめ昔ながらの和菓子や、桃・ブドウなどのフルーツ栽培も有名で、おいしいグルメやおみやげもたくさんあります。この記事では、岡山を旅行した際に確実におさえておきたい岡山のおみやげを紹介します。
ゆかりはおとぎ話の『桃太郎』? 岡山名物のきびだんご
岡山県岡山市を代表するおみやげ「きびだんご」。きびだんごの由来は所説ありますが、昔岡山が「吉備の国」と呼ばれており、当時食べられていた黍(きび)粉で作る黍だんごをベースに、吉備津神社の茶席にふるまう求肥菓子を作ったことが始まりとされています。
ちなみに、吉備津神社はおとぎ話『桃太郎』のもとになったとされる伝説で有名ですが、証拠となる文献などが残っているわけではないため、桃太郎伝説の真相は今だナゾに包まれています。
きびだんごは、加熱したもち米、砂糖、水飴(みずあめ)、黍(きび)の粉を混ぜて練り上げて団子状にし、表面に片栗粉をまぶした和菓子です。最近は黍(きび)の粉を使わない商品もあったり、素朴なプレーンだけでなく黒糖味やきなこ味、日本らしい抹茶味、岡山名物の白桃フレーバーのものなどもあるので、いろんな味を食べ比べてみるのをおすすめします。
さらに、1856年創業の老舗・廣榮堂(こうえいどう)は、2015年に「元祖きびだんご」「黒糖きびだんご」「海塩入りきびだんご」「白桃きびだんご」「きなこきびだんご」「玄米きびだんご」「紅白きびだんご」「むかし吉備団子」で、ハラル認証を取得しています。ムスリムでも安心して日本の銘菓を味わえるのはうれしいですよね!
また、岡山には他にも、日本三大まんじゅうのひとつで、古くからの歴史がある「大手まんぢゅう」や、もち米に砂糖や水あめを加えて練り上げた求肥を、薄いカステラ生地でくるんだ「調布」といった銘菓もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
児島ジーンズストリートで岡山デニム体験!
高い品質で、世界の有名ブランドやデザイナーからも注目が集まる“岡山デニム”。岡山デニムとは、古くから繊維産業の町として発展してきた倉敷市児島地区と、井原市周辺の井原地区で生産されるデニムの総称のことです。
特に児島地区は国産ジーンズ発祥の地で、近年はジーンズショップやミュージアム、工房等が軒を連ねる「児島ジーンズストリート」に注目が集まっています。
児島ジーンズストリートは、JR線の児島駅から徒歩15分ほどの商店街の一角にあります。駅から市街地を進み商店街に入ると、突然屋根の上につるされたジーンズが出現!それが、ジーンズストリートの入口です。
この通りでは、デニム生地や藍染めの様々な商品が販売されていて、洋服はもちろん、財布やトートバッグ、キーホルダーや雑貨類もたくさんあります。ショップによっては、既製品だけでなくオーダーメイドのジーンズが作れたり、デニム生地やストールなどの藍染め体験、オリジナルのストラップ作りなどのデニム体験もできたりするので、旅行の想い出づくりにもピッタリ!
藍染めの青色を再現したデニムまんやデニムソーダなどの名物グルメもありますので、ぜひTryしてみて!
ぶどうに白桃も!フルーツ大国ならではのおいしい菓子
温暖な瀬戸内気候で果物王国としても知られる・岡山県。
特に、ブドウは有名で、県内では130年もの歴史があるマスカット・オブ・アレキサンドリア、大粒で種なしのニューピオーネ、種なしで皮ごと食べられるシャインマスカット、「次世代ブドウ」とも呼ばれるオーロラブラックなど、様々な品種が生産されています。
そのため、県内のおみやげショップでは生のぶどうはもちろん、おみやげに最適な加工品や菓子類も気軽に購入することが出来ます。おすすめは果物本来のおいしさが味わえるジャムや缶詰、ジュースなど。また、クッキーやゼリーなどの洋菓子、グミ・ドロップなども人気です。
ブドウと並ぶ名産品が白桃です。実は「白桃」や「清水白桃」を始め、現在日本で主流になっている品種の多くは、岡山県がルーツ。また、他県の桃は袋がけをしない無袋栽培が多いため赤みを帯びた色をしていますが、岡山では直射日光を当てない有袋栽培をおこなうが一般的。そのため、果皮が薄く美しい白色の見た目で、とろけるように柔らかく甘いのが特徴です。白桃ピューレをクリームに練り込んだフィナンシェなどの焼き菓子やケーキ、ゼリーなどは自分用でもギフト用でも大人気!
ちなみに、岡山名物のきびだんごにも、マスカット味や白桃味のものもあるので、旅行の際にチェックしてみては?
倉敷ガラスにマスキングテープ…普段使いしやすい伝統工芸品が熱い!
デニムで有名な児島をはじめ、倉敷市は民芸品や工芸品などモノづくりが盛んな地域。伝統工芸を守るメーカーの中には、創業100年を越える老舗企業も多いですが、伝統を大切にしながらも、おしゃれで現代の住居やライフスタイルで使いやすいデザインの商品を次々と生み出しています。
特に、職人の美しい手仕事が光る倉敷ガラスは、民芸品でありながら、丈夫で普段使いしやすいデザインが人気となっています。また、倉敷はマスキングテープ発祥の地としても知られています。カラフルな和柄や、倉敷の街並み、キャラクターなどをモチーフにしたマスキングテープは日本ならでは!可愛いマスキングテープがあれば、勉強や仕事も楽しくなりますよね?
その他にも要チェックな岡山グルメ
瀬戸内海といったらやっぱり海鮮!1年物の牡蠣
四国や広島をはじめ瀬戸内海沿岸は漁業が盛んですが、岡山もおいしい海鮮がたくさん獲れます。特に有名なのが甘くてプリプリの牡蠣!
これは、岡山の海が栄養豊富で、通常は2~3年かかる養殖期間が1年ほどに短縮できるからだそう。一年物の牡蠣は身が白く柔らかで臭みがなく、加熱しても縮まないのが特長です。
日生(ひなせ)や寄島(よりしま)などの漁港周辺や倉敷市内には直売所があり、新鮮な牡蠣を購入することができますし、オリーブオイル漬けや燻製などの加工品は、空港や駅ナカのおみやげ店でも気軽に購入することができます。
備中手延べ麺
最後に紹介するのが、鴨方町とその周辺部で作られる手延べ麺です。鴨方町は古くから手延べ麺の一大産地で、例年、「鴨方町手延べ麺まつり」などが開催されています。伝統製法にしたがって、熟成と延ばしを繰り返しながら手間ひまをかけてつくられた麺は、コシがありツルツルとした喉ごしが魅力です。
いかがでしたか?この記事で紹介したおみやげの多くは、岡山桃太郎空港や、JR岡山駅構内のショップでも購入できるものばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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