坂本龍馬の生涯。暗殺はいつ?高知県のゆかりの地も紹介

坂本龍馬の生涯。暗殺はいつ?高知県のゆかりの地も紹介

日本の近代化を夢見ながらも、その実現を見ずに命を落とした幕末の志士・坂本龍馬は、日本で広く知られる人物です。土佐(現在の四国)を離れ江戸(現在の東京)へ向かった藩士であり、日本が西洋と出会う激動の時代に生き、明治時代の近代化において重要な役割を果たしました。

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坂本龍馬の生涯を辿る

坂本龍馬の生涯を辿る

1836年に生まれ、わずか31歳でこの世を去った坂本龍馬の生涯は、短くも波乱に満ちたものでした。現在の四国高知県にあたる土佐で生まれた龍馬は、家が呉服商や酒造業を営んでいたため比較的裕福であり、10代の頃から剣術を学びました。その後、江戸(現在の東京)でさらに剣術の修行を積みながら、定期的に土佐に戻っていました。

一時期幕府を倒そうとする尊皇攘夷派の一団である土佐勤王党に加わった龍馬はその後江戸に戻り、同様の思想を持つ別の団体に参加しました。映画のような展開ですが、龍馬は幕府の要人である勝海舟の暗殺を企てました。しかし結果的に海舟に世界情勢と海軍の必要性を諭され、その場で弟子となり、やがて神戸海軍塾の塾頭となりました。1866年、龍馬は幕政改革を求める薩摩藩(現在の鹿児島)と急進的な破約攘夷論を奉じる長州藩(現在の山口)の手を結ばせ、薩長同盟を成功させました。

坂本龍馬の死と後世に与えた影響

龍馬は日本の近代化のための8か条の提案(船中八策)をまとめ、その中で政権を天皇に返上することを提唱しました。この提案は将軍・徳川慶喜に提出され、結果として慶喜は1867年に政権を返上しました。この8か条は、明治時代(1868~1912年)の数々の改革の基盤となりました。

しかし、龍馬はその成果を目にすることなく、1867年、自身の誕生日である11月15日に京都の旅館で暗殺されました。犯人は夜8時頃に訪れ、元力士の護衛が背を向けた瞬間に襲いかかり、龍馬とその友人を殺害しました。当初、新選組隊士の大石鍬次郎が犯人として処刑されましたが、元京都見廻組の今井信郎も犯行を自供しました。その他にも薩摩藩黒幕説、新選組犯行説など諸説ありますが、真の犯人が誰であったのかは未だに明らかになっていません。

龍馬の死後、彼の同志であった長州藩、薩摩藩、土佐藩が連合し、幕府側と戦う「戊辰戦争」が勃発しました。この戦争は日本近代史上最大の内戦とも呼ばれ、約1年半で8,000人以上の兵士が命を落としました。最終的に新政府側が勝利し、日本は外国を排除するのではなく、龍馬の提案に基づく近代化の道を選択しました。

近年では、高知県が坂本龍馬を地元の誇るべき偉人として、県の空港を「高知龍馬空港」と命名しました。

坂本龍馬ゆかりの地

坂本龍馬ゆかりの地

龍馬の墓は京都の霊山護国神社にあり、彼と共に殺害された盟友・中岡慎太郎とともに埋葬されています。また、高知にも龍馬に関連する歴史的な名所が数多くあります。

高知県立坂本龍馬記念館

この記念館は、かつて浦戸城があった場所に建てられ、龍馬の生涯と功績を紹介しています。常設展示に加え、特別展も開催されており、龍馬の署名が入った最後の手紙など貴重な資料が展示されています。館内の展示には英語の説明があり、英語・中国語・韓国語・タイ語のパンフレットや音声ガイドも用意されています。

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施設情報

  • 名称:高知県立坂本龍馬記念館
  • 住所:高知県高知市浦戸城山830
  • アクセス:「南はりまや橋」または「高知駅BT(バスターミナル)」からとさでん交通バス「桂浜」行きに乗車し、「龍馬記念館前」バス停から徒歩2分
  • 営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 入館料:700円(企画展開催時)、500円(その他の期間、大人料金)

桂浜 坂本龍馬像

桂浜 坂本龍馬像
Copyright:Kochi Visitors & Convention Association

1928年に建立され、1998年に全国からの寄付によって本格的な強化補修が行われたこの銅像は、龍馬が海を見つめ、刀を携えた堂々とした姿をしています。

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施設情報

  • 名称:坂本龍馬像
  • 住所:高知県高知市浦戸781-0262
  • アクセス:とさでん交通バス桂浜行、終点桂浜下車、徒歩4分

高知市立龍馬の生まれたまち記念館

高知市立龍馬の生まれたまち記念館
Copyright:Kochi Visitors & Convention Association

龍馬の幼少期に焦点を当てた小規模な記念館で、彼が幼い頃に歩いた街並みを再現しています。この記念館は龍馬の生家があった場所に建てられ、家族向けの施設として親しまれています。

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施設情報

  • 名称:高知市立龍馬の生まれたまち記念館
  • 住所:高知県高知市上町2丁目6-33
  • アクセス:高知駅より約4km、車で約10分。
    ※【路面電車】上町1丁目電停下車、徒歩3分
    ※【バス】上町1丁目もしくは上町2丁目バス停下車、徒歩約3分
  • 営業時間:8:00~19:00(展示館。入館は18:30まで)
  • 入館料:300円(高校生以下無料・団体割引・障害者等割引あり)

高知へのアクセス

高知へのアクセス

高知四国の南部に位置し、延長約713kmもの海岸線を持っています。市の東部には坂本龍馬の名を冠した空港があり、飛行機でのアクセスが可能です。この空港には、市の主要な鉄道駅と空港を結ぶ専用の空港バスがあります。また、高速バスや電車を利用して訪れることも可能ですが、新幹線の直通サービスはありません。

大阪からは、伊丹空港から全日空(ANA)の便を利用すると、わずか45分で高知へ到着します。航空券の価格はシーズンや曜日によって異なりますが、おおよそ10,000~15,000円の範囲に収まります。電車を利用する場合、新大阪から岡山まで新幹線で移動(約45分、5,610円程度)し、その後特急南風号で高知へ向かいます(約2時間30分、5,940円程度)。大阪から高知へ向かう高速バスもあり、所要時間は約5時間、運賃は3,000~7,000円程度です。

広島からは、まず岡山まで新幹線で移動(約40分、5,610円程度)し、その後、特急南風号に乗り換えて高知へ向かいます(約2時間30分、5,940円程度)。また、広島から高知へ向かう高速バスもあり、所要時間は約5時間、運賃は7,500円程度です。

関西広島経由で高知へ向かう予定の方は、ぜひ下記パスの購入を検討してみましょう。

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